国内

盗難車を保管・解体する「不法ヤード」に関わる外国人の儲けの手口

車

盗難車を密輸し懐を肥やす一部の外国人の実態とは?

 警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は、近年、犯罪の温床になっていることが指摘されている自動車の保管・解体施設「ヤード」を巡り暗躍する外国人の悪行について。

 * * *
 2021年自動車盗の全国ワースト1位となった県、それは千葉県だ。県内の刑法犯認知件数は前年比2047件減少したが、3万2638件にのぼる。そのうち自動車盗は89件憎の759件。全国的には毎年上位に入るという嬉しくないランキングを誇るが、ここ数年は減少傾向にあった。それが5年ぶりに増加に転じたのだ。

 盗難被害にあった車は、8割が施錠していたにも関わらず被害に遭っている。車種はトラックの他、トヨタ自動車のランドクルーザーやレクサスといった高級車に加えてプリウスが多いという。
 
 それに呼応するように、千葉県内には自動車の保管・解体施設「ヤード」が多数存在する。その数624か所(2021年度12月末時点)と全国最多だ。千葉県警のホームページでは、ヤードについて「周囲が鉄壁等で囲まれた作業場等であって、海外への輸出目的として、自動車等の解体・コンテナ詰め等の作業のために使用していると認められる施設」とある。県警は、存在するヤードの一部が盗難車の解体や不正輸出のための作業場として、また不法滞在外国人の稼働や薬物使用などに利用されているとみているようだ。

 ある中古車販売業を営む経営者・A氏から、ヤードを巡る不法な売買について話を聞くことができた。彼が語ったのは、表では日本社会に溶け込んでいるが、裏では犯罪に手を染める一部外国人たちの悪行だった。

「彼らのビジネスは盗難車や盗難品の売買が中心だ。パキスタンやスリランカ、ロシア、イラン、中国から来た外国人が多く、増加傾向にある。盗難車を扱うヤードは、都内近県でいえば東京以外に、神奈川、千葉などに多く、地域によっては同国人同士で集まっている場所もある」

 犯罪を行うパキスタン人とイラン人の収入源は主に薬物と盗難品の売買だ。と言っても表向きは、それぞれが飲食店や輸入雑貨の会社などをやっていて、前々から中古車屋をやっている者も多い」(A氏・以下同)

 さらにA氏は嘆く。

「千葉や埼玉、神奈川などでは、ヤードが周りから見えないようにフェンスで囲い、違法な物品を保管しているところもある。時期が来たら取引したり、輸出する。彼らはヤードの中に、盗難車だけでなく、盗難品を沢山隠し持ち、それを海外に輸出して儲けていた。ヤードが外から見えないようにしてはならないという条例が出来たが、効果はない」

関連キーワード

関連記事

トピックス

優勝パレードには真美子さんも参加(時事通信フォト/共同通信社)
《頬を寄せ合い密着ツーショット》大谷翔平と真美子さんの“公開イチャイチャ”に「癒やされるわ~」ときめくファン、スキンシップで「意味がわからない」と驚かせた過去も
NEWSポストセブン
デート動画が話題になったドジャース・山本由伸とモデルの丹波仁希(TikTokより)
《熱愛説のモデル・Nikiは「日本に全然帰ってこない…」》山本由伸が購入していた“31億円の広すぎる豪邸”、「私はニッキー!」インスタでは「海外での水着姿」を度々披露
NEWSポストセブン
生きた状態の男性にガソリンをかけて火をつけ殺害したアンソニー・ボイド(写真/支援者提供)
《生きている男性に火をつけ殺害》“人道的な”窒素吸入マスクで死刑執行も「激しく喘ぐような呼吸が15分続き…」、アメリカでは「現代のリンチ」と批判の声【米アラバマ州】
NEWSポストセブン
“アンチ”岩田さんが語る「大谷選手の最大の魅力」とは(Xより)
《“大谷翔平アンチ”が振り返る今シーズン》「日本人投手には贔屓しろよ!と…」“HR数×1kmマラソン”岩田ゆうたさん、合計2113km走覇で決断した「とんでもない新ルール」
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の学生時代
《被害者夫と容疑者の同級生を取材》「色恋なんてする雰囲気じゃ…」“名古屋・26年前の主婦殺人事件”の既婚者子持ち・安福久美子容疑者の不可解な動機とは
NEWSポストセブン
ソウル五輪・シンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング=AS)銅メダリストの小谷実可子
《顔出し解禁の愛娘は人気ドラマ出演女優》59歳の小谷実可子が見せた白水着の筋肉美、「生涯現役」の元メダリストが描く親子の夢
NEWSポストセブン
ドラマ『金田一少年の事件簿』などで活躍した古尾谷雅人さん(享年45)
「なんでアイドルと共演しなきゃいけないんだ」『金田一少年の事件簿』で存在感の俳優・古尾谷雅人さん、役者の長男が明かした亡き父の素顔「酔うと荒れるように…」
NEWSポストセブン
マイキー・マディソン(26)(時事通信フォト)
「スタイリストはクビにならないの?」米女優マイキー・マディソン(26)の“ほぼ裸ドレス”が物議…背景に“ボディ・ポジティブ”な考え方
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
《かつてのクマとはまったく違う…》「アーバン熊」は肉食に進化した“新世代の熊”、「狩りが苦手で主食は木の実や樹木」な熊を変えた「熊撃ち禁止令」とは
NEWSポストセブン
アルジェリア人のダビア・ベンキレッド被告(TikTokより)
「少女の顔を無理やり股に引き寄せて…」「遺体は旅行用トランクで運び出した」12歳少女を殺害したアルジェリア人女性(27)が終身刑、3年間の事件に涙の決着【仏・女性犯罪者で初の判決】
NEWSポストセブン
ガールズメッセ2025」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
佳子さまの「清楚すぎる水玉ワンピース」から見える“紀子さまとの絆”  ロングワンピースもVネックの半袖タイプもドット柄で「よく似合う」の声続々
週刊ポスト
永野芽郁の近影が目撃された(2025年10月)
《プラダのデニムパンツでお揃いコーデ》「男性のほうがウマが合う」永野芽郁が和風パスタ店でじゃれあった“イケメン元マネージャー”と深い信頼関係を築いたワケ
NEWSポストセブン