国内

MEGA地震予測MAP 東大名誉教授・村井俊治氏は中部、東北などの「異常変動」指摘

MEGA地震予測MAPを提供する東大名誉教授・村井俊治氏

MEGA地震予測MAPを提供する東大名誉教授・村井俊治氏

 5月22日、福島県いわき市で最大震度5弱を観測する地震が発生した。同県内の常磐線の2か所で走行中の列車が緊急停止し、いわき市では土砂崩れも起きた。地震の規模を示すマグニチュード(M)は6.0だった。この地震を発生直前にピンポイントで予測し、的中させていた人物がいる。測量学の世界的権威である村井俊治・東大名誉教授だ。その村井氏が今、緊急警戒を促す地域がある。

 * * *
 村井氏が会長を務める地震科学探査機構(JESEA)のメルマガ「週刊MEGA地震予測」は、より切迫度が高い時だけ場所や時期、規模を明示した「ピンポイント予測」を出す。5月18日配信号で新規発出した同予測が、次のものだった。

〈東北地方〉
〈6月15日頃まで〉
〈M6.0±0.5〉

「場所」「時期」「規模」の3つすべてを的中させたのである。

 その「ピンポイント予測」が5月23日、〈号外速報〉として、新たに警鐘を鳴らしているエリアがある。

〈中部地方周辺〉
〈6月22日頃まで〉
〈M5.5±0.5〉

 村井氏が語る。

「東北と同じく衛星画像の解析などで前兆と思われる異常を観測し、緊急性が高いと考え、号外速報を出しました」(以下、「」内は村井氏)

 MEGA地震予測は、国土地理院が全国約1300か所に設置した電子基準点のGPSデータを使って地表の動きを捉え、基準点の1週間ごとの上下動の「異常変動」、長期的な上下動の「隆起・沈降」、東西南北の動きの「水平方向の動き」という3つの主な指標を総合的に分析する。一昨年以降はAI(人工知能)による危険度判定や、衛星画像の解析も導入した。

 それらを駆使した最新の予測結果が、以下の4つの警戒ゾーンである。

関連キーワード

関連記事

トピックス

グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
一般家庭の洗濯物を勝手に撮影しSNSにアップする事例が散見されている(画像はイメージです)
干してある下着を勝手に撮影するSNSアカウントに批判殺到…弁護士は「プライバシー権侵害となる可能性」と指摘
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
民放ドラマ初主演の俳優・磯村勇斗
《ムッチ先輩から1年》磯村勇斗が32歳の今「民放ドラマ初主演」の理由 “特撮ヒーロー出身のイケメン俳優”から脱却も
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン