リスクはないのか…(イメージ)
昨年から海外案件を始めたという女子大生のマリナ(仮名・21)はそう話す。彼女は稼ぎのほとんどをホストクラブに費やしているという。
「最初は日本のデリヘルとかソープだったんだけど、稼げないと(シフトを)飛びたくなっちゃって。でも担当ホストのためにシャンパンタワー絶対やるって決めてたから、『もう逃げられないように』って海外に行ったのがはじめ。日本でやるより耐えられたしお金もすごいから、半年に1回くらいのペースで行こうかなって思ってる」(マリナ)
筆者の知る人物でも、1か月で500万円以上をホストクラブに費やす女の子のなかには海外出稼ぎを行なっている女性が複数名いる。海外で客に「なんでこの仕事をしているの?」と聞かれたときにホストクラブでお金を使うため、と説明している女性も存在し、日本の特殊な文化が特殊な形で伝播している模様だ。
(第3回につづく)
【プロフィール】
佐々木チワワ(ささき・ちわわ)/2000年、東京都生まれ。ライター。慶應義塾大学在学中。15歳から歌舞伎町に通い、それをもとに「歌舞伎町の社会学」を研究する。著書に『「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認』(扶桑社)。
※週刊ポスト2022年6月24日号