陽水のいわば「生前整理」が、音楽業界に与える影響は小さくない。
「気がかりなのは、陽水さんの動きが表立ってほとんど伝わってこないこと。加山さんや拓郎さんのように、陽水さんも幕引きに向けた準備を始めているのではないかという観測が業界を飛び交っているのです」(前出・芸能関係者)
現在、陽水は都心の一等地に2つの高級マンションを所有し、ひとりで暮らしているという。
「福岡で生活する妻の(石川)セリさんは、孫に囲まれて、楽しそうに過ごしているが、陽水さんはそういった世間一般の幸せとは感覚がかけ離れた人。孫も生まれて家族が10人になっても、年に何度か会うだけで、50年前に福岡から上京したときと同じく、気ままなひとり暮らしを続けているようです」(陽水の知人)
公の場から消える前、陽水は雑誌『Pen』(2020年5月号)のインタビューで、これまでの半生について聞かれ、「ほとんどマズいことだらけなので、ただ、忘れていくだけです」と恬淡と語った。また、今後の目標についても彼らしくこう達観した。
「いまは、ぼくのゴールのことより、地球、人類のゴールを考えるときでしょう」
引退も視野にあるのか。今後の活動の見通しについて、長男はこう代弁する。
「タイミングを見て活動できそうなら活動するのが(陽水の)スタイルです。状況が整えば音楽活動もやるつもりですが、特に決まった方針があるわけではありませんからね。いまは本人はテレビを見てゆっくり過ごしています。(体調面は)大丈夫ですよ」
陽水が長い沈黙を破る日をファンは心待ちにしている。
※女性セブン2022年7月7・14日号