井上陽水一覧

【井上陽水】に関するニュースを集めたページです。

井上陽水の隠し子と言われた“消えた次男” 長男は「井上ファミリーとは関係のない人」と語る
井上陽水の隠し子と言われた“消えた次男” 長男は「井上ファミリーとは関係のない人」と語る
 加山雄三(85才)、小椋佳(78才)、吉田拓郎(76才)、高橋真梨子(73才)など、活動に区切りをつける大物アーティストが相次いでいる。目下、ファンや業界の関心を集めているのが、同世代の超大物である井上陽水(73才)の動向だ。「2019年に歌手活動50周年の記念ツアーを敢行して以来、音楽活動を行っておらず、シングルは2018年リリースの『care』を最後に発表していません。以前は毎年必ず行っていたツアーやライブもコロナ禍で再開のめどが立たず、表舞台から姿を消してからすでに2年近く沈黙を守っています」(レコード会社関係者) 陽水は1978年に歌手の石川セリ(69才)と結婚。1男2女に恵まれたが、家庭生活は決して順風満帆ではなかった。さらに思い起こされるのが、10年以上前に報じられたもう1人の“息子”の存在だ。「Tという芸名でモデル活動をしていたカナダ帰りの帰国子女。身長180cmを超えてスラリとした体形で、中性的な魅力がある美青年でした。彼は周囲に『自分は井上陽水の次男』と話し、実際に陽水さんと一緒に写った写真を何枚も持っていました。公式には陽水さんの息子は1人だけとされていたため、当時は“隠し子説”が取りざたされたほどです」(Tの知人) 当時、Tが開設していた公式ブログ(現在は削除)には、セリや長女の依布サラサ(38才)との親しい関係をうかがわせる写真が複数投稿されていた。一方でセリの公式ブログにも親しげにデュエットするツーショットが掲載されている。「Tは1990年にリリースされた名曲『少年時代』に出てくる歌詞が、自分の名前に由来していることを誇らしげに話していました。 10年ほど前に大手芸能事務所の面接を受けた際、Tは『父の名前を使って仕事をするのはイヤなんです。ぼくと陽水さんの関係は絶対に公にしないでください』と懇願するように言っていました。二世タレントとして認識されることを拒むというより、何かもっと深刻な事情があるような強い拒否だったことを覚えています」(前出・Tの知人) しかし、俳優デビューの話が進んでいた2010年、一部のネットニュースで陽水の『次男』と報じられ、Tは大きなショックを受けたという。その後、芸能界から忽然と姿を消したTは、日本を離れてかつての友人たちとも連絡を絶っている。謎めいた“消えた次男”と陽水の関係について、陽水の長男が『女性セブン』の取材に応えた。「報道が出た当時は、あえて否定しませんでしたが、彼が勝手に“次男”を名乗っていただけではないでしょうか。Tさんとは私も会ったことがありますし、母とも友人としての交流はあったようです。しかし、父の子供は私と妹2人だけで、井上ファミリーとは関係のない人です」 一方で「彼は陽水さんの息子同然だった」と語るのは、別のTの知人だ。「彼は実際に陽水さんやセリさん、サラサさんたちに家族と同じように受け入れられていました。報道が出たとき、Tは『どうしよう』と頭を抱えていましたが、もとより彼に陽水さんの名前を利用しようという気もなかった。少なくとも、彼にとって陽水さんは特別な存在で、陽水さんも彼に目をかけていたことは間違いありません」 Tにも話を聞こうと電話をかけたが、海外のコール音が鳴り続けるだけだった。※女性セブン2022年7月7・14日号
2022.06.25 11:00
女性セブン
沈黙を続ける井上陽水 16才の孫娘がデビューに向けて着々と準備か
沈黙を続ける井上陽水 16才の孫娘がデビューに向けて着々と準備か
《みなさん、お元気ですか》。往年のCMを彷彿とさせるフレーズで、井上陽水(73才)がツイッターの公式宣伝アカウントでファンに動画のメッセージを送ったのは2020年10月2日。《僕は元気です。多少高齢者ですけど(笑い)。いつか、ライブなどで会える日を楽しみにしています。Take care & good luck!》 その後ツイッターに本人の動画やメッセージが投稿された形跡はない。「昨年2月に、友人で料理研究家の土井善晴氏のラジオにゲスト出演して、料理談議をしたのが最後の肉声。近況についての話はなく、その後は公の場にいっさい姿を見せていません」(芸能関係者) 最後に行われた陽水のコンサートは2019年の50周年記念ライブツアー「『光陰矢の如し』~少年老い易く学成り難し~」。全国で24公演を開催し、『少年時代』、『リバーサイドホテル』、『傘がない』など名曲の数々を惜しみなく披露して、観客を熱狂させた。普段はほとんど私生活を明かさない陽水だが、東京公演ではめずらしくMCでこう語った。「50年前にギターケースひとつを持って福岡から出てきたときは何もなかったんです。今年の正月に井上家で集まったら家族が10人に増えてましてね。何でこんなに多いんだろうと(笑い)。子どもが子どもを作りまして、ねずみ算式に増えていたんです」 陽水は1978年に歌手の石川セリ(69才)と結婚。1男2女に恵まれ、孫も生まれたが、家庭生活は決して順風満帆ではなかった。「結婚当初から不仲説が絶えず、別居を続けていることは周知の事実でした。2002年には離婚危機が浮上。歌手復帰をめざすセリさんを陽水さんが『絶対、表に出るな。歌手をやるなら離婚だ』、『そんなに働きたかったら、花屋でもやれ』とののしり、取っ組み合いの夫婦げんかをしたと報じられました」(芸能記者) 2011年には女性タレントとの不倫騒動が世間を賑わせ、本人が否定したにもかかわらず、セリの実母が一部マスコミの取材に答えたことで、騒動が蒸し返されたこともあった。「お母さんは、セリさんが『もうアタマきちゃった。あんな男と一緒になって! あたしはおめかけさんでいいわ。お金を自由に使わせてくれるなら、2号さんでも3号さんでも結構よ!』と陽水さんへの怒りをぶつけていたことも赤裸々に明かしていました。 陽水さんは家に居場所がないと言う一方で『娘は古い型の人間だから絶対に離婚はしない』とも語っています。ステージでは飄々として宇宙人のような陽水さんですが、家庭は崩壊寸前だったようです」(前出・芸能記者) いまもセリのインスタグラムには子供や孫の写真がたびたびアップされ、家族の結束を物語るが、トップページのプロフィール欄にはこんな意味深な言葉が綴られている。《私はね、この人生が面白くマイペースでやってきた部分が多い しかし、結婚してからは違うなということがかなりあった》 そのセリがいま楽しみにしているのは16才になる孫娘の歌手デビューだという。「海外に留学経験があるバイリンガルで緑色に染めた髪がトレードマーク。祖父譲りの美声で、デビューに向けて着々と準備を進めているようです」(セリの知人) 現在、セリは長女の依布サラサ(38才)、次女らとともに、陽水の故郷である福岡を拠点に生活する。「東日本大震災後、放射能汚染を気にしたサラサさんが娘を連れて福岡に移住したことがきっかけで、セリさんも同調したといいます。作詞家兼歌手として活動するサラサさんは今年3月まで大手事務所に所属していましたが、契約満了を経て、今後は母親とともに福岡を拠点に活動を続ける意向ということです」(前出・レコード会社関係者) サラサは事務所を離れる際、「特殊な家族構成を加味し、自由に程よい距離感」で仕事をさせてもらったことへの感謝をコメントとして発表した。※女性セブン2022年7月7・14日号
2022.06.24 07:00
女性セブン
井上陽水
井上陽水が進める引退への準備 個人事務所の社長は辞任、連絡が取れない状態か
 井上陽水(73才)がファーストアルバム『断絶』を発表したのは1972年。シングルカットされた『人生が二度あれば』、『傘がない』をはじめとする数々の名曲は世代を超えて歌い継がれ、50年の時を経ても色あせることがない。同世代の歌手が次々と「引退」を口にする中で、沈黙を守る陽水は何を思うのか。「歌えなくなってやめるのではなく、まだ歌えるうちにやめたい」 そんな思いとともに、加山雄三(85才)が年内でコンサート活動から引退する。6月20日に加山の所属事務所が明らかにしたもので、12月に豪華客船で開催される船上ライブが最後の公演になるという。 一方、6月29日にラストアルバムをリリースするのは吉田拓郎(76才)。8年ぶりとなる待望の一枚だが、かねて吉田はこのアルバムをもって音楽活動に終止符を打つことを宣言している。 惜しまれながら華やかなステージから去るのは、2人のレジェンドだけではない。「高橋真梨子さん(73才)も今年の全国ツアーが最後のツアー。中島みゆきさん(70才)はラストツアーと銘打った公演がコロナで中断されたままで、このまま引退するのではと囁かれています。小椋佳さん(78才)も今年の公演を最後に音楽活動から身を引くことを明言し、一時代を築いた大物アーティストの引退表明が相次いでいます」(芸能関係者) 昭和から平成、令和と3つの時代で第一線を走り続けたトップアーティストが次々と活動に区切りをつけている。目下、ファンや業界の関心を集めているのが、引退するアーティストと同世代の超大物である井上陽水の動向だ。「2019年に歌手活動50周年の記念ツアーを敢行して以来、音楽活動を行っておらず、シングルは2018年リリースの『care』を最後に発表していません。以前は毎年必ず行っていたツアーやライブもコロナ禍で再開のめどが立たず、表舞台から姿を消してからすでに2年近く沈黙を守っています」(レコード会社関係者) 1970年代のフォークソング全盛期をともに牽引した「盟友」である吉田も、陽水とは10年近く連絡を取っていないという。「1990年代にも陽水さんは長らく全国ツアーを行わず、第一線から姿を消した時期がありました。あのときは完全復活まで5年近くかかり、引退説が取りざたされたほど。現在の状況も当時と似ていますが、今回は親交のあるアーティストでさえも、コロナが拡大したあたりから連絡が取れない状態が続いているといいます」(前出・芸能関係者) 事実上の活動休止状態が続くうち、プライベートでは大きな動きがあった。「実は陽水さんは設立以来、40年以上にわたって社長を務めてきた個人事務所『キャンプ』と『ファイヤー音楽出版』の代表取締役を昨年末に辞任しているのです。いずれも長男に社長の座を譲り、所有する不動産も徐々に家族に名義を変更していく意向があるといわれています」(前出・レコード会社関係者) 陽水のいわば「生前整理」が、音楽業界に与える影響は小さくない。「気がかりなのは、陽水さんの動きが表立ってほとんど伝わってこないこと。加山さんや拓郎さんのように、陽水さんも幕引きに向けた準備を始めているのではないかという観測が業界を飛び交っているのです」(前出・芸能関係者) 現在、陽水は都心の一等地に2つの高級マンションを所有し、ひとりで暮らしているという。「福岡で生活する妻の(石川)セリさんは、孫に囲まれて、楽しそうに過ごしているが、陽水さんはそういった世間一般の幸せとは感覚がかけ離れた人。孫も生まれて家族が10人になっても、年に何度か会うだけで、50年前に福岡から上京したときと同じく、気ままなひとり暮らしを続けているようです」(陽水の知人) 公の場から消える前、陽水は雑誌『Pen』(2020年5月号)のインタビューで、これまでの半生について聞かれ、「ほとんどマズいことだらけなので、ただ、忘れていくだけです」と恬淡と語った。また、今後の目標についても彼らしくこう達観した。「いまは、ぼくのゴールのことより、地球、人類のゴールを考えるときでしょう」 引退も視野にあるのか。今後の活動の見通しについて、長男はこう代弁する。「タイミングを見て活動できそうなら活動するのが(陽水の)スタイルです。状況が整えば音楽活動もやるつもりですが、特に決まった方針があるわけではありませんからね。いまは本人はテレビを見てゆっくり過ごしています。(体調面は)大丈夫ですよ」 陽水が長い沈黙を破る日をファンは心待ちにしている。※女性セブン2022年7月7・14日号 
2022.06.23 07:00
女性セブン
人気絶頂の髭男は紅白出場を辞退
「出る意味ないから出ない」紅白出場を拒否したアーティストの強烈な本音
 家族でテレビを囲んで見た年もあれば、赤子を抱きながら見た年も、受験勉強の邪魔にならぬよう、ひっそりと耳だけで聴いた年もあっただろう。放送開始から71年。紅白歌合戦はいつの時代も、年末の風物詩であり続けた。しかし近年、見る側にも出る側にも変化があるようで──。 11月19日、今年で72回目を迎えるNHK紅白歌合戦の出場歌手が決定。ファンや音楽関係者は「ついに念願が叶った」「あの人はダメだったか……」などと悲喜こもごもの様子だった。 今年はNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』でヒロインの1人を演じる上白石萌音(23才)やSnow Man、KAT-TUN、布袋寅泰(59才)ら計10組が初出場。KAT-TUNの亀梨和也(35才)は「15周年の集大成、紅白のステージでぼくたちの思い、そして皆様への感謝の思いを精一杯届けたいと思います!」と、初めての選出に喜びのコメントを発表した。 一方で、こんな決断も。人気ロックバンド・Official髭男dismは出場を辞退したというのだ。今年は2020年に発売した「Pretender」に続き、2021年の「I LOVE…」もストリーミング再生で、累計3億回再生を突破。“紅白拒否”は人気絶頂で下した決断だった。「今回、断ったのはOfficial髭男dismだけではないとか。今年、CMの曲が話題となり連続ドラマの主題歌も歌ったAさんや、子供からお年寄りまで知っているヒット曲を持つBさんも辞退したと噂されています」(大手レコード会社関係者) かつて紅白出場といえば、歌手にとっては、勲章のようなものだった。出場すれば、“紅白出場歌手”として、しばらくはお茶の間の人気者になり、披露した曲のCDは、店頭から消えてなくなった。連続出場回数は人気のバロメーターにもなっていた。 だが、いまや紅白の存在感は、見る方も出る方にとっても「変わった」と言わざるを得ない。 今年の紅白は、人数制限こそあるものの、2年ぶりに有観客で開催される。司会は大泉洋(48才)、川口春奈(26才)、NHKアナウンサーの和久田麻由子(33才)の3人。さらに、大物ゲスト審査員の出演もささやかれている。「今年はオリンピックイヤーだったこともあり、東京五輪で活躍したメダリストやスポーツ選手に出演交渉がされているとか。NHKのプロデューサーは会見で、大谷翔平選手(27才)について、『(出演してくれたら)いちファンとして最高ですよね』と顔をほころばせていました。彼が登場する可能性もあるでしょう」(芸能関係者) こうしたゲストや特別企画などの工夫をこらしながらも、近年、視聴率では苦戦続きだ。 紅白史上、最高視聴率を記録したのは、1972年の80.6%。1980年代前半は70%台をキープし、大晦日は紅白を見ることが国民的行事となっていた。だが’80年代後半からは下落傾向に。平成元年(1989年)にはリニューアルされ、開始時間が早まったものの、平均視聴率は42.7%という結果に。その後は40%前後を行ったり来たりで、昨年は40.3%(※)だった(関東地区の数値・ビデオリサーチ調べ)。【※平成元年から紅白は2部制に。数値は後半(21時~23時45分)である2部の世帯視聴率】 視聴率低下の理由として挙げられるのが、視聴者の高齢化だ。男女年齢層別の個人視聴率を見ると、65才以上の女性が最も多く36%、次が50~64才の女性で33.8%になっている(スイッチメディア調べ)。「若者に見てもらおうと、演歌枠を削って若いアーティストの数を増やしていますが、すると今度は高齢者層が『知らない歌手ばかりでついていけない』とそっぽを向く。完全に悪循環に陥ってしまっています」(前出・芸能関係者) ここ数年は、紅白に呼ばれなくなったベテラン歌手の「卒業宣言」も相次いでいる。今年は五木ひろし(73才)が出場者発表の1か月前に「昨年50回を迎え、大きな区切りをつけました」と舞台を去った。 歌以外の要素を取り入れた「特別企画」も反応が分かれる。昨年は朝ドラ『エール』のキャストが登場し、最終回で放送された歌謡ショーを再現。『長崎の鐘』や『高原列車は行く』など、窪田正孝(33才)演じる主人公のモデルとなった古関裕而さんが作曲した楽曲を出演者が歌い上げた。 こういった企画に「賑やかで面白い」という声がある一方で、「もっとしっかりプロの歌手の歌が聴きたい」と困惑する視聴者も多いという。井上陽水は「恥ずかしい」 あれこれ手を尽くしても、上がらない紅白人気。その要因は、今回のOfficial髭男dismのように「人気者でも出なくなっている」ことにもある。もちろん、昔からすべてのアーティストが紅白出場を望んでいるわけではない。「例えば、井上陽水さん(73才)は、『恥ずかしいから』といって、オファーを受けたことがありません。また、B’zも『年末は完全オフ』を貫き出ていない。若手ではONE OK ROCKのTakaさん(33才)が『紅白は田舎のおばあちゃんを喜ばせるためのもので、東京生まれのぼくにはそういう感覚がない。出る気持ちになれない』と打ち明けていました」(別の芸能関係者) それでも、近年までは紅白出場のメリットは大きかった。元NHK職員でメディアアナリストの鈴木祐司さんはこう解説する。「出演者のレコードやCDの売り上げチャートは上がり、地方でのライブのチケットもよく売れるようになるという恩恵がありました。特に地方では紅白出場歌手ということで、知名度と好感度が上がりやすい。CM契約が決まったり、演歌歌手であれば、ステージ料が数十万円から数百万円など何倍にも跳ね上がるなど、紅白出場の有無が収入に直結していました」 しかし、そうした効果がここ数年で一気に薄れているというのだ。「紅白を含めてテレビの影響力が低下したため、アーティストはYouTubeやインスタグラムを通したコアなファンとの交流を重視するようになりました。さらに、コロナ禍でオンライン配信ライブをするアーティストも増加。こちらの方が少ない経費で開催できるわりに、売り上げにも直結するのです。 ある歌手は、紅白に対して、“出る意味がないんで出たくない”とまで言っていました」(前出・芸能関係者) 紅白を取り巻く環境はこれからも変化していくなか、国民的人気番組は、視聴者からも、出演者からも求められなくなってしまうのだろうか。前出の鈴木さんは、意外にも紅白の未来は明るいと話す。「歌番組が紅白に限らず軒並み苦しいなか、40%近い視聴率を維持しているのは、むしろ健闘しています」 視聴メディアの変化も追い風になりそうだ。ストリーミングサービスの登場で、中島みゆき(69才)の『糸』(1998年)や宇多田ヒカル(38才)の『First Love』(1999年)が、リアルタイムで聴いてこなかった10代の若者の間で聴かれるようになるなどの社会現象も起こっている。「YouTubeやストリーミングサービスで新しい曲に出合う若者は、いつ発売したものであるかに関係なく、いい歌を評価する傾向がある。ありとあらゆる年代の歌を聴くことができる紅白は、若者にとっても魅力的なコンテンツではあるのです」(前出・鈴木さん) 世代を超えて音楽を楽しめる素地は整っているのだ。「確かに、アーティストの紅白に対するスタンスは二極化しています。しかし、紅白が孫と祖父母の共通の話題になるなど、果たしている役割はいまでもある。これからも大晦日の風物詩として生き残っていくのではないでしょうか」(テレビ局関係者) 19日に発表された出場歌手は紅組22組に対し、白組が21組。担当プロデューサーは、白組が1組少ないことについて「最終的にはきちんと整った形になるべく、設計をしていくことになる」と、“隠し玉”の存在を示唆した。 年末まであと1か月。いったいどんな人がサプライズで「カムカム」するのだろうか。※女性セブン2021年12月9日号
2021.11.26 07:00
女性セブン
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桑田佳祐、井上陽水… 大物アーティストの転換期になった1990年
 日本のミュージックシーンを語るのに避けて通れないのが、1990年代初頭だ。CDが普及し、カラオケ文化が浸透、ミリオンヒット連発で、音楽業界史上空前のCDバブル期に突入した。 特に1990年は人気バンドや大物アーティストにも転機が訪れ、さらなる成長を遂げる分岐点となった年である。 それを象徴するヒット曲が、サザンオールスターズの『真夏の果実』だ。音楽評論家の萩原健太さんが語る。「桑田佳祐とは古くからの友人で、アマチュアバンド時代、一緒にギターをやってた時期もあります。でも、彼を見てミュージシャンを諦めて出版社に就職し、その後、大瀧詠一という人に会って、また音楽をやろう!と会社をやめたんです(笑い)。 デビュー当時のサザンは、面白いところだけピックアップされることの多い“異端”な面があったかもしれません。 しかし、桑田が監督した映画『稲村ジェーン』のサウンドトラックアルバムは、桑田佳祐というミュージシャンの成長を本当に思い知らせた傑作で、主題歌の『真夏の果実』はサザンがその後も活動を継続する上でとても重要な一曲だったと思います。ちょっと大人で、聴いてる人を泣かせる、その後のサザンを象徴する曲ですね」『稲村ジェーン』を出張先の新潟で見た思い出があるという音楽評論家のスージー鈴木さんも、同様の指摘をする。「桑田佳祐って人が1980年代の青山学院大学のアマチュアバンドのりでいけるところまで行って活動休止して、小林武史という桑田佳祐の音作りを具現化するパートナーを得て、ひと皮むけた転機の曲だと思います。 デジタルなのにすごくセンチメンタルなイントロは、桑田&小林の所業という感じ。青臭かった感のあるサザンオールスターズが、時代のど真ん中で1億人を相手にメガセールスする“メガサザン”になるきっかけとなった名曲だと思いますね」(スージーさん) もう1曲、1990年のヒットチャートで上位に食い込んでいたのが、ザ・ブルーハーツの『情熱の薔薇』だ。「当時のヒットランキングの中で、『情熱の薔薇』という曲は異質な存在です。 ストレートでわかりやすい『リンダ リンダ』『人にやさしく』『TRAIN-TRAIN』と違って、『情熱の薔薇』は歌詞が硬派で深みや奥行きがある。“文学的なブルーハーツ”が出てきた作品と言えます。 賑やかなカラオケボックスでみんなが乱痴気騒ぎしている中、ちょっと別世界で孤立無援のマウンドに立っている名曲という気がしますね」(スージーさん)陽水最大のヒット曲『少年時代』制作の舞台裏 井上陽水が、「平井夏美」というペンネームを持つ川原伸司さんと共作で『少年時代』を世に出したのも1990年。 いまや教科書にも載る名曲『少年時代』の共作者、川原伸司さんとは何者か? 同氏を取材したことのある柴さんによれば、川原さんは当時、ビクター音楽産業の社員で、大瀧詠一さん担当だったという。音楽ジャーナリストの柴那典さんはこう話す。「『筑紫哲也 NEWS23』(TBS系)という番組が始まるにあたって、オープニングジングル作りを頼まれた陽水さんから、大瀧さんにコーラスアレンジの依頼があり、陽水さんの仕事場に行ったのが最初の出会いだったそうです。 ビートルズを筆頭に、好きな音楽が共通。陽水さんの郷里(福岡県飯塚市)の近くに川原さんの父親が住んでいたこともあって意気投合。その後アルバム作りにも参加することになり、最初に共作した曲が『Tokyo』だったそうです」 川原さんは、陽水のポジティブな面を引き出すため、メジャーキーの曲を作りたいと考えていたという。「たまには背筋を伸ばして、ビートルズの『レット・イット・ビー』のような誰もが名曲と認めてくれる曲を作りましょう―川原さんがそう提案して生まれたのが『少年時代』だったそうです」(柴さん) こうした出会いが、1990年以降の陽水の新たな魅力につながっていったのだ。取材・文/北武司※女性セブン2021年7月29日・8月5日号
2021.07.26 07:00
女性セブン
吉田拓郎、井上陽水
井上陽水の「ボソッとしゃべるスタイル」が誕生した瞬間
 フォークソングの二大巨頭、吉田拓郎と井上陽水。いまや押しも押されもせぬ重鎮の2人だが、人気が出始めた当時は、旧来のフォークファンから洗礼を浴びていた。それまでの反戦、反権威的なフォークとは異なる世界観で人気を博した彼ら。拓郎が『結婚しようよ』(1972年)などでブレイクした後に「商業主義だ」「軟弱だ」と批判を浴び、他のフォークシンガーが参加するコンサートでは「帰れ」コールを浴びたことは知られているが、それは陽水も同じだったという。 初のミリオンアルバムとなった『氷の世界』(1973年)などに携わった音楽プロデューサー・川瀬泰雄氏が明かす。「陽水もよく『帰れ』ってやじられていました。たとえば後にRCサクセションを結成する仲井戸麗市がいたバンド『古井戸』が「帰れ」コールが起きると『(舞台に)上がってこいよ』という調子で客と喧嘩になる。それに対して陽水は『帰れ』コールを浴びると、サングラスを下げてじっと声のする方を睨むだけなんですが、あの図体に髪型でボソッとしかしゃべらないから逆に客が怖がって静かになってしまう。そんな感じでしたね(笑)」 もう一つ、当時の陽水を悩ましていたのが、コンサート中のMC問題だった。「当時、拓郎のコンサートに行くと、歌もさることながらMCのしゃべりがうまくて、もう漫談をやっているんじゃないかというほど観客に受けていた。ところが、陽水はしゃべらない。『おい、もう少ししゃべれよ』と陽水に言うんですが、しゃべれば逆に客席全体が落ち込む雰囲気になってしまう。 それが、あるとき名古屋で陽水や三上寛など4人のシンガーによるコンサートがあり、その告知のモノクロポスターに陰気臭い4人の顔を並んでいたところ、コンサート直前に三上寛がキャンセルになって、顔の上にでっかくバッテンが書かれた。それを陽水と二人で見つけて『もう完全に指名手配犯のポスターだよね』って大笑いしたんです。 その話をステージで陽水がボソッとしゃべったら、客席でクスクス笑いが起こった。それから私がちょっとした面白い出来事なんかをメモしたりして、コンサートの曲の間はこれをしゃべる、あれをしゃべるって決めておくようになったんです。クスクス受けて次の曲へのいい流れができる。陽水にも手ごたえがあったんでしょうね。今コンサートなどでボソッとしゃべるあの感じは、あの時代に確立されたんだと思います」 陽水の強烈な個性は、このようにして生まれた。
2021.05.13 16:00
NEWSポストセブン
吉田拓郎、井上陽水
井上陽水の吉田拓郎評「こうなんだと前面に言い放っている感じ」
「吉田拓郎が『結婚しようよ』でフォークソングをメジャーにし、井上陽水が音楽性を追求した『氷の世界』を初のミリオンアルバムに導き、2人で現在のJポップへの道を切り開いた」 こう語る富澤一誠氏は、拓郎が『今日までそして明日から』を歌った1971年、彼に影響を受けて音楽評論家となった。「それまでのフォークは反戦、反権威をテーマに『私たちは~』と連帯を呼びかけていたのに対し、拓郎は『私は~』という主語で身近な世界をフォークに持ち込んだ。フォークファンは商業主義だと抵抗感を示し、コンサートで拓郎が登場すると『帰れ』コールを浴びせました。しかし、拓郎は夏フェスの元祖となるつま恋オールナイトコンサートを主催するなど、実力で批判を跳ね返した」 一方の陽水はアンドレ・カンドレ名義で1969年にデビューしたが鳴かず飛ばず。その頃を知るのが関西フォーク界の重鎮、高石ともやだ。「無名の頃によくコンサートで一緒でしたが、ギター1本で客ひとりひとりをねじ伏せるような歌でした。彼の言葉はとても鋭く、私らも近づけないような雰囲気でした。演奏している背中を見ると、なんだか切なかったことを覚えています」 1971年、井上陽水に改名してブレイク。名盤『断絶』『氷の世界』などに携わった音楽プロデューサー・川瀬泰雄氏は語る。「陽水の本名は『あきみ』と読みますが、拓郎を意識したレコード会社が『拓郎(たくろう)のように陽水(ようすい)にしよう』と言い出して、本人は『そうですか』と受け入れた。彼にあったのは、ただいい曲をつくりたいという気持ちだけ。『傘がない』は、私の家でつくりました。最初にできた曲にはサビがなかったので、コード進行を私が提案してサビをつけた。後年、娘を連れてコンサートへ行った時、『傘がない』を演奏してくれましたが、楽屋に行くと陽水がにやりと笑って“お父さん、『傘がない』はうちでつくったって言ったでしょう”と娘に聞いていた。実際その通りなので、読まれましたね(笑い)」 前出・富澤氏が陽水に直接、拓郎について尋ねたところ、こう答えたという。「拓郎は、ああだ、こうだ、そうじゃない、こうなんだと前面へ言い放っている感じがありますよね。それに対して、僕のは自分にこうウジウジと語りかけている。言ってみれば、拓郎はサドで、僕はマゾか」 当時の若者は拓郎派と陽水派に二分されたが、本人同士は友好関係にあった。拓郎は陽水に声をかけてレコード会社「フォーライフ」を立ち上げ、「よく一緒に将棋を指していた」(前出・川瀬氏)という。陽水は近年のコンサートで、「一部で拓郎と陽水は仲が悪いんじゃないかという声もあるんですが、そうかもしれない」と笑わせながら、拓郎の名曲『リンゴ』のカバーを披露した。※週刊ポスト2021年5月21日号
2021.05.12 19:00
週刊ポスト
最強の昭和ポップスは? アン・ルイス『ラ・セゾン』の凄さ
最強の昭和ポップスは? アン・ルイス『ラ・セゾン』の凄さ
 昭和ポップスが盛り上がった1957〜1988(昭和32〜63)年に発売されたシングルレコードの新譜数は、約12万。そのB面やアルバムの収録曲も含めると、かなりの数の曲が登場し、私たちを楽しませてくれたことになる。 ジャンルは、演歌、ムード歌謡、グループサウンズ、アイドル歌謡、フォークソング、ニューミュージックなどさまざまだが、その膨大な作品群から、昭和ポップスに詳しい俳優・歌手の半田健人さん、昭和歌謡ライターの田中稲さん、Webデザイナー&サイト運営するさにーさんの3人が、それぞれ“最強の楽曲”候補として事前に10曲を選出した。まずは3人のランキングから。【半田健人さんのMY BEST10】第1位 バス・ストップ /平浩二(1972年)第2位 みずいろの手紙 /あべ静江(1973年)第3位 また逢う日まで/尾崎紀世彦(1971年)第4位 ひとりじゃないの/天地真理(1972年) 第5位 私はピアノ/高田みづえ(1980年)第6位 あなたの心に/中山千夏(1969年)第7位 君が美しすぎて/野口五郎(1973年)第8位 ふりむかないで/ハニーナイツ(1970年発表、レコード発売1972年)第9位 お座敷ロック/五月みどり(1958年)第10位 ルビーの指環/寺尾聰(1981年)【田中稲さんのMY BEST10】第1位 TVの国からキラキラ/松本伊代(1982年)第2位 青葉城恋唄/さとう宗幸(1978年)第3位 ギャランドゥ/西城秀樹(1983年)第4位 お嫁サンバ/郷ひろみ(1981年)第5位 熱き心に/小林旭(1985年)第6位 少女人形/伊藤つかさ(1981年)第7位 ラ・セゾン/アン・ルイス(1982年)第8位 疑問符/河合奈保子(1983年)第9位 色つきの女でいてくれよ/ザ・タイガース(1982年)第10位 前略、道の上より/一世風靡セピア(1984年)【さにーさんのMY BEST10】第1位 YOUNG MAN/西城秀樹(1979年)第2位 時代おくれ/河島英五(1986年)第3位 あんたのバラード/世良公則&ツイスト(1977年)第4位 S・O・S/ピンク・レディー(1976年)第5位 勝手にしやがれ/沢田研二(1977年)第6位 ハッとして!Good/田原俊彦(1980年)第7位 SEPTEMBER/竹内まりや(1979年)第8位 初恋/村下孝蔵(1983年)第9位 飾りじゃないのよ涙は/中森明菜(1984年)第10位 SWEET MEMORIES/松田聖子(1983年) 果たして最強の一曲は決まるのか。鼎談は昭和ポップスにハマった理由から始まった。 * * *半田:ぼくは俳優でデビューしたのですが、実は作曲家になりたかったんです。それで、その教材として、10代の頃から昭和歌謡を聴き始めたのがきっかけです。当初は作詞・作曲・編曲をしたのが誰かを確認し、ヘッドホンでオケ(演奏)中心の聴き方でしたね。田中:私の場合は、テレビで歌番組が充実していた時代に育ったので、自然に昭和歌謡は刷り込まれている感じです。最初の記憶が、テレビで天地真理さんが歌う姿を見ている姉の後頭部でした(笑い)。さにー:私は21才のとき失恋をしたのですが、そのときに心を癒す曲をユーチューブで探したら中森明菜さんの『十戒』(1984年)を見つけて、その視線と歌詞にハマりました。以来、集めたレコードが約300枚。プレーヤーも持っています。井上陽水さんが本物の明菜さんを引き出した──では、それぞれあげていただいた曲のうち、まずは7〜10位について、半田さんから順に、おすすめの理由をお願いします。半田:10曲選ぶのにかなり苦労しました。最初、感性で好きな歌を選んだら、古い曲ばかりになりすぎてしまって(笑い)。田中:私も大好きな曲からベスト10を選ぶのに、迷いに迷って吐きそうになりましたよ。半田:10位の『ルビーの指環』は、大ヒット曲でご存じのかたも多いですが、この曲が収められているアルバムの『Reflections』は、日本の邦楽アルバム史上ベスト10に入る名盤です。9位の『お座敷ロック』は1958年発売なのにイントロで三味線が4ビートにのっかって、和なのに新しい。いま、バンドをしている人たちも聴くべき再評価楽曲です。 7位の『君が美しすぎて』は、芸能界イチ“野口五郎になりたい男”を自認するぼくが、外すわけにはいかない五郎さんの曲を、敬愛する作曲家・馬飼野俊一さんのナンバーで選んだもの。8位のハニー・ナイツの『ふりむかないで』は、シャンプーのCM曲ですが、リピートする単純なメロディーなのに、心にグッとくる心地よさがあります。田中:私が9位に入れたザ・タイガースの『色つきの女でいてくれよ』も、化粧品のCMのイメージソングです。“色つきの女”って表現がかっこよくて阿久悠さんの作詞でいちばん好きな曲かも。逆になりましたが、10位の一世風靡セピア『前略、道の上より』は、男の美学を感じさせるかっこよさでセレクト。 8位には歌い手を女優にする来生えつこ・たかおコンビの作品から、私の大好きな河合奈保子さんの『疑問符』を選んでみました。7位のアン・ルイスさんの『ラ・セゾン』は、作詞が三浦百恵さんで、作曲が沢田研二さん。いま聴いても本当にかっこいい!半田:クレジットだけで、ザ・芸能界って豪華さですね(笑い)。さにー:私が10位に選んだ松田聖子さんの『SWEET MEMORIES』もCMで使われた曲です。冒頭の“なつかしい痛みだわ”を聴いただけで、久しぶりに昔の彼と会ったんだなと状況がわかって、すごい歌詞だと思いました。半田:そうだよね。この曲は『赤いスイートピー』(1982年)と人気を二分する曲だけど、にわか覚えで歌うと、2番が英語で焦る(笑い)。さにー:たしかに(笑い)。9位は中森明菜さんの『飾りじゃないのよ涙は』です。半田:あれ?『十戒』じゃないの?さにー:私が昭和ポップスに目覚めたきっかけは『十戒』ですが、楽曲として好きなのはこっちなんです。というのも、曲を井上陽水さんが提供していて、それまで虚勢を張りたいツッパリと、女性的な弱さを見せるバラードを行き来してきた明菜さんの魅力が、この曲で初めて融合して、本物の明菜さんを引き出したと感じるからです。半田:なるほど〜。さにー:8位の村下孝蔵さんの『初恋』は、放課後に、校庭にいる初恋の人を見ていた過去が私にもあって、ギャップを感じずに情景が浮かびます。よく、好きな歌手のいちばん有名な曲は、ファンから人気じゃない現象ってありますが、この歌はやっぱり私、大好きなんです。 7位は『SEPTEMBER』。竹内まりやさんって最近、シティーポップの女王といわれることが多いですよね。私はシティーポップって、歌詞がおざなりになっている気がしてあまり聴かないのですが……。半田:サウンド志向だからね。さにー:はい。ただ、この曲は、松本隆さんが作詞、林哲司さんが作曲で、“からし色のシャツ”など、インスタ映えする情景をイメージさせる。竹内さん自身もすごく大事に歌っている気がして、歌詞がすごく入ってくるんです。半田:以前、歌謡曲とそれ以外の違いを聞かれて、違いは曲調じゃなく、職業作家が作って歌手が歌うのが歌謡曲と答えたことがあるんだけど。この曲はまさにそれ! 職業作家は、音楽ビジネスの土壌を豊かにする専門家なので、各社から依頼された以上はプロとして、アンテナの感度を上げる必要があったと思うけど、この曲は、彼らの感性と竹内まりやさんの歌声がバッチリマッチしている、成功例だと思いますね。田中:作詞家・作曲家がいて歌手が歌うという前提があると、歌手の個性を見て、いろんなパターンやテンションの曲を練って世の中に出すことができる。自分で作って自分で歌うと自分の世界なので、そこら辺が違うんでしょうね。さにー:プロデュースも曲作りも歌うのも1人ってなると、その人の世界観から外に出ないので、やっぱり人と人との化学反応の上に、曲が成り立つという奥行きのあるスタイルに魅力を感じてしまいます。半田:でも、ぼくらがそう思う一方で、逆にシンガーソングライターの曲の方が共感できるという層も、同じくらいいるかもね(笑い)。【プロフィール】半田健人/1984(昭和59)年生まれ。『仮面ライダー555』で初主演。2014年に自身初のオリジナル・フルアルバム『せんちめんたる』をCD&LP同時発売。2017年に全曲自宅録音のアルバム『HOMEMADE』をリリース。現在は作曲家やタレントとしても活動している。田中稲/1969(昭和44)年生まれ。大阪を拠点にライターとして活動中。昭和歌謡、ドラマ、懐かしブームなどを中心に執筆。著書に『昭和歌謡 出る単 1008語』(誠文堂新光社)など。CREA WEBにて『田中稲の勝手に再ブーム』を連載中。さにー/1992(平成4)年生まれ。Webデザイナーの傍ら、1970〜1980年代のヒット曲の総合情報サイト『あなたの知らない昭和ポップスの世界』を運営。昭和ポップスの魅力を伝えるため、ラジオやテレビなどにも出演。※女性セブン2020年10月22日号
2020.10.12 07:00
女性セブン
今年の甲子園は異質な“大会”となった(写真は昨年の優勝時。時事通信フォト)
9月入学実現なら卒業ソングどうなる? まさかTUBE台頭か
 卒業式の歌といえば『仰げば尊し』というのは昔の話。多くの歌手が「卒業」をテーマに名曲を輩出したなかで、森山直太朗の『さくら』をはじめ、「卒業ソングといえば桜」というイメージがすっかり定着した。 だが、新型コロナウイルスの感染拡大で休校が続く中、東京・大阪の両知事らの猛プッシュもあって急浮上している「9月入学」が実現するとなれば、卒業するのは初夏。もしかして、TUBEの『シーズン・イン・ザ・サン』『あー夏休み』みたいな、夏を題材としたアップテンポな歌が卒業ソングになるのだろうか……。「実は、夏にも卒業イメージにハマる歌がいくつもあるんです」と語るのは、業界きっての“卒業ソングフリーク”で音楽評論家の冨田明宏氏だ。冨田氏が続ける。「儚さとか終わりをイメージできるのは、『花火』や『夏祭り』など。賑やかで楽しかったものが終わってしまうという寂しさは、卒業のイメージとセットになりやすい。 井上陽水の『少年時代』あたりは、懐かしさや日本の原風景とともに卒業ソングとして歌い継がれるようになるかもしれません。初夏ではありませんが、森山直太朗の歌でも、『夏の終わり』は、夏の情景の美しさ、終わってしまう切なさといった感情がこめられています」 これから新たに登場する卒業ソングでは、桜ではなく、“夏の風情”がテーマに歌われることになりそうだ。「花なら、金木犀がテーマにされるのでしょうか。いずれにしても、『4月入学』と『9月入学』では、大きな世代間ギャップが生まれそう。10年、20年後には『昔は卒業といえば桜でね……』と年配者が説明しなきゃいけない時代がくるかもしれません」(冨田氏)※週刊ポスト2020年5月22・29日号
2020.05.15 07:00
週刊ポスト
破竹の人気を誇るKing Gnuのメンバー
なぜKing Gnuの曲はCMや映画に引っ張りだこなのか
 音楽シーンに突如として現れた、サウンド、ビジュアルともにオリジナルセンスと完成度を誇る、“トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル”を掲げる4人組ロックバンド、King Gnu。 2019年1月にメジャーデビューし、同年のNHK『紅白歌合戦』へ初出場。『情熱大陸』(MBS制作・TBS系列2月23日放送)で7か月にわたる密着ドキュメントが放送されるなど、デビュー1年余りで破竹の進撃を続けている。 バンドは2015年にSrv.Vinci名義で活動を開始し、メンバーチェンジを経て常田大希(Gt.Vo.)、勢喜遊(Drs.Sampler)、新井和輝(Ba.)、井口理(Vo.Key.)の4名体制へ。2017年春にアメリカのショーケースイベント「SXSW2017」に出演、「Japan Nite US Tour 2017」で米国ツアーを回り、4月にバンド名をKing Gnuに改め新たなスタートを切る。 同年夏には日本の代表的ロックフェスティバルFUJI ROCK FESTIVAL’17に出演を果たし、ソングライターの常田は米津玄師の楽曲「アリス(※原題は中国語表記)」に共同プロデュース・アレンジ・ギターとして参加。彼らの存在は早耳の音楽リスナーのなかで大きな話題となっていく。 翌年からその勢いは加速し始めた。2018年9月、フジテレビ系TVアニメ『BANANA FISH』のエンディングテーマである「Prayer X」を表題にしたシングルを発表。2019年1月にフルアルバム『Sympa』でメジャーデビューし、日本テレビ系 土曜ドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』の主題歌「白日」がたちまち大ヒットを飛ばした。 その後もプロテニスプレイヤーの大坂なおみ選手が出演するANAの国内版テレビCM「ひとには翼がある」篇のCMソングとして「飛行艇」を、坂口健太郎出演のブルボン「アルフォート」のCMソングとして「傘」を書き下ろし。年末にはNHK『紅白歌合戦』に出演し「白日」をパフォーマンス。『輝く!日本レコード大賞』でも優秀アルバム賞を受賞するなど、1年足らずでJ-POPシーンに風穴を開ける存在となった。 駆け足で辿った経歴からもわかるとおり、彼らは様々な企業や作品のタイアップ曲を書き下ろす機会に恵まれている。その理由として大きく挙げられるのは、バンドが持つ「バンドサウンドという枠を超越した音のアプローチの豊かさ」と「スタイリッシュでありながらパッション溢れるロックバンドとしての姿勢」だ。 King Gnu自ら“トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル”を名乗るとおり、彼らのサウンドは、オルタナティブロック、サイケデリックロック、ハードロックなどのロックを基盤に、ジャズやヒップホップ、クラシックなど様々な音楽性を取り入れている。文字にしてみるとなにやら難解な楽曲に思えてしまうが、それをポップに色づけるのが井上陽水や山下達郎、玉置浩二といった歌謡曲を彷彿とさせる耽美なメロディだ。 そのメロディを歌うのが、常田と井口というふたりのボーカリストである。低音が艶やかに響く常田、東京藝術大学声楽科出身という実力を持つ繊細な高音が特徴的な井口と、ふたりの声のキャラクターは全くもって正反対。本来なら散漫とした印象を与えがちになるが、様々なサウンドアプローチが可能なバンドにとっては、それは武器にしかなり得ない。 たとえば彼らの代表曲としても名高い「白日」。楽曲の冒頭から井口の繊細なファルセットに焦点を当て、そこにピアノの音色を重ねることで、透明感をより際立たせる。 そのバラードのテンションで続くかと思いきやヒップホップのビートが重なり、Bメロに入る直前、ターンテーブルのスクラッチ音でファンクやヒップホップといったブラックミュージックのアプローチへとシフト。その場面転換をきっかけにメインボーカルは常田となるも、サビで再び井口の高音が飛び込み、常田の低音がそれを支える──といったふうに、King Gnuの音楽は一定のテンポ感を保ちながらも非常にカラフルな展開を見せていく。 イントロの印象と地続きの世界観を保ちながらも、非常にドラマ性の高いサウンドメイクが計算されているのだ。 さらに「白日」で言えば、井口のボーカルで始まるイントロが劇中に流れた瞬間、ドラマの主人公の心情がふっと動き出すような効果が生まれる。ひとりで始まった音楽に少しずつ音や声が重なる様子は、主人公を取り巻く環境へと景色が映っていく様子ともシンクロする。よりドラマの世界観を立体的に立ち昇らせる楽曲だ。 そしてタイアップの機会に恵まれるもう一つの理由が「スタイリッシュでありながらパッション溢れるロックバンドとしての姿勢」。King Gnuの音楽が単なる洒落たBGMにならないのは、熱を帯びているからだ。「飛行艇」はその最たる例で、ずっしりと重いビート感にサイケデリックロック的なギターのリフレインのイントロは、大空を飛んでいく雄大さだけでなく、地面を蹴り上げて飛び立っていくような力強さを感じさせる。映像のイメージを落とし込むだけでなく、人間の熱を感じさせる演奏は、より作品や商品の人間ドラマを浮き上がらせることに成功した。 映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』の主題歌「どろん」も、SNSミステリーという題材を充分理解したうえでサウンドが組まれた楽曲と言っていい。 マイナーコードのギターに重なる常田と井口による早口の歌い出しは静かに恐怖を突きつけるようにシリアスで、曲中にもハードロック的な重めのサウンド感やシャウトが多用されるセクションもあるなど、鬼気迫るものがある。 だがその一方、金管楽器や軽快なビートを用いて“スマホ”という身近でキャッチーな存在や、千葉雄大、白石麻衣、成田凌といった若手キャストによるポピュラルティや華やかさを投影。バンドの生のグルーヴは、恐怖に立ち向かう人間の底力を表現している。 というように、作品や商品の空気感を重要視しながらも、バンドの特性を生かしたソングライティングとアレンジ、演奏を繰り広げるからこそ、彼らは数々のタイアップ楽曲の書き下ろしを実現できる。 彼らの楽曲には音楽力と人間力の両方が不可欠であり、それが彼らがロックバンドとしてJ-POPシーンに存在できる理由と言っていいのではないだろうか。そしてその多岐にわたる選択肢を持つサウンドの調合の可能性はまだまだ未知の世界。“ニュー・トーキョー・ミクスチャー・スタイル”は、これからも新しい時代を切り拓いていくだろう。●文/沖さやこ(音楽ライター)●画像提供/ソニー・ミュージックレーベルズ
2020.03.08 16:00
NEWSポストセブン
槇原敬之、早期復帰も?ミュージシャンが許されやすい背景
槇原敬之、早期復帰も?ミュージシャンが許されやすい背景
 歌手の槇原敬之容疑者(50)が2月13日、覚せい剤を所持していたとして、覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕された。また、危険ドラッグに指定されているRUSHを所持していたとみられている。槇原容疑者は、1999年8月にも覚せい剤所持で逮捕され、懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受けた。 有名人が不祥事を起こした際、頻繁に話題となるのが「復帰の時期」だ。槇原容疑者が前回逮捕された時は、逮捕から約1年3か月後にアルバムをリリースし活動を再開。執行猶予期間中のことだった。「どういった不祥事を起こすかにもよりますが、少なくとも1年は活動を休止し、長ければ2~3年は表舞台に出られないことが多い。また、全体的な傾向として、俳優やテレビタレントに比べて、ミュージシャンの活動休止期間は短いと言われています。俳優などの場合は、復帰できないケースもありますが、ミュージシャンの場合は比較的復帰しやすいです」(音楽業界関係者) 大麻所持で逮捕された井上陽水(懲役8か月、執行猶予2年有罪判決)や長渕剛(起訴猶予処分)など、薬物の不祥事を経て、第一線に復帰しているミュージシャンは多い。エンタメ事情に詳しいフリーライターの大塚ナギサ氏はこう話す。「ミュージシャンの場合、“罪を犯してしまったことは悪いが、作品には罪はない”と考えるファンが多く、復帰しやすい状況があると言えます。作品を作ってファンを楽しませることこそが、社会貢献になるという側面もあるので、周囲もサポートしやすい。また、ミュージシャンは基本的に誰かのオファーを待って仕事をするのではなく、自ら楽曲を制作し、ライブを行うという自発的な活動であることも、復帰しやすい一因です。 俳優やタレントの場合、自分が復帰したくても、出演依頼がないとどうにもならない。不祥事でイメージダウンしてしまうと、なかなかオファーもこないので、復帰が難しいんです。でも、ミュージシャンなら、自分ひとりで弾き語りライブをすることもできるし、インディーズで作品をリリースすることもできる。フットワークが軽い活動ができるので、ミュージシャンは復帰しやすいと言えますね」 たとえば、2014年に覚せい剤で逮捕されたASKAは2017年にプライベートレーベル「DADAレーベル」を設立し、継続的に作品をリリースしている。「今はネット上でいくらでも情報を発信できるので、かつてのようにメジャーのレコード会社に依存することなく活動ができます。メディアでの露出がなくても、ファンに作品を届けることは可能です。つまり、今の音楽業界には、ミュージシャン自身の采配で自由に活動ができる環境があるので、不祥事を起こしてしまったとしても、自己判断で復帰できる可能性が高いということです。ASKAさんも、メディアではそこまで頻繁に見かけるわけではありませんが、昨年には7年ぶりとなる日本武道館での単独公演を成功させるなど、精力的に活動しています」(大塚氏) 今回逮捕された槇原容疑者は、2010年にプライベートレーベル「Buppuレーベル」を立ち上げており、すでにインディーズとしての活動を展開していた。「現段階で槇原本人の裁量のもとで活動していたということで、仮に今後復帰するとしても、そのタイミングは最終的には自身の判断で決めることになると思います。スタッフに給料を払わなければならないだろうし、比較的早く復帰する可能性もあるでしょう。また、不祥事で発生した損害賠償を支払うこととなれば、これまで以上に働く必要があり、余計に復帰が早まるかもしれないですね」(前出・音楽業界関係者) また、SMAP『世界に一つだけの花』など、槇原容疑者が提供した名曲たちを封印させないためにも、復帰を願うという声もあるようだ。「やはり“シンガーソングライター・槇原敬之”の才能に対する評価はかなり高い。復帰時期についてはさまざまな声もありますが、しっかり復帰して音楽シーンに貢献してほしいと考える業界関係者も多いと思います」(前出・音楽業界関係者) 事件の全容がまだ不明な中で、復帰を望む声が出るのは早計にすぎるが、槇原容疑者はまずはしっかりと罪を償い、薬物と決別するしかなさそうだ。
2020.02.17 16:00
NEWSポストセブン
高田文夫氏 一月の楽しみは還暦年男が演じる“浪花の寅さん”
高田文夫氏 一月の楽しみは還暦年男が演じる“浪花の寅さん”
 放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、年男を迎える高田氏が同い年とねずみ年仲間について、高田氏より一回り下のねずみ年男、桂雀々が『贋作 男はつらいよ』に主演に至る顛末についてお送りする。 * * * あけましておめでとう。あけすぎたのかもしれません。ネズミ年、そう私は今年6月で72歳。同じネズミでもひとまわり下(60になる)の桂雀々とたった二人で“チューチューマウス会”というのをやっている。12月になると私のラジオのゲストに雀々が来て、暮れの「桂雀々独演会」(国立演芸場)には私がゲストで出演し二人で爆笑トーク。何故か気があう二人。会の主旨は「ただ人前でイチャイチャするだけ」というもので、すでに半蔵門近辺では年の瀬の風物詩にもなっている。 毎年毎年二人だけじゃ少し寂しいので、来年は誰かをマウス会に入れて国立でイチャイチャしようと私が提言。元祖“おっさんずラブ”である。高座の上で二人で考えた。誰がいいか。私が「1948年生まれは凄いぞ。沢田研二、井上陽水、五木ひろし、泉谷しげる、谷村新司。歌手じゃなかったら舛添要一か鈴木宗男だな」に爆笑。 雀々少し青ざめて「ちょっ、ちょっと呼べへんわ。私の年代も仰山おりまっせ、たしか真田広之、佐藤浩市」と胸を張るから言ってやった。「60歳になるのはダニエル・カールにエスパー伊東」「それオチやん!」だと。同じ干支の人を探すのも面白い。ちなみに呼べばすぐに来そうな落語家だったら、私と同じ1948年生まれにヨネスケ(桂米助)、月亭八方、桂文珍がいる。 その雀々だが、ちょっと会わないなと思っていたら大変な仕事をしていた。映画の『男はつらいよ50 お帰り寅さん』は暮れに公開され話題だが、なんと山田洋次監督はそれを作りながら、数年前より“浪花の寅さん”を考えていたとか。雀々の名著『必死のパッチ』を読み、この人だとひらめいたとか。雀々は小さい時に親にすてられ一人で暮らしていたのだ。フーテンの寅よりも悲しい生い立ちなのだ。 1月5日の夜10時から全4回で、NHKのBSプレミアムで放送するというからおどろきだ。妹のさくらは常盤貴子、マドンナは松下奈緒、田畑智子と本格的。これは楽しみ。正月一番の番組かも。題して『贋作 男はつらいよ』。 正月のテレビがこれなら映画はこれ。『ヤクザと憲法』『人生フルーツ』と衝撃的なドキュメンタリーを創りつづける東海テレビによる劇場版第12弾。今テレビの現場はどうなっているのかから、カメラを局内にむけた恐ろしい作品『さよならテレビ』。私も長いことテレビでメシを喰わせてもらってきたのでドキドキの一本。東京では“ポレポレ東中野”のみでロードショー。■イラスト/佐野文二郎※週刊ポスト2020年1月17・24日号
2020.01.05 16:00
週刊ポスト
「Yahoo!検索大賞2019」の「お笑い芸人部門賞」を受賞したりんごちゃん(右)
りんごちゃんが大ブレイクした「ギャップ」以外の理由
 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々を心理的に分析する。今回は、ギャップのあるものまねですっかり人気物になったタレントのりんごちゃんを分析。 * * * 今年最も検索数が上昇した“今年の顔”として「Yahoo!検察大賞2019」でお笑い芸能人部門賞に輝いたりんごちゃん。そこに掲載されていた『性別が暴露?』という記事を見て、思わずクリックしてしまった。 可愛い見た目と柔らかい話し方、キャピキャピしたキャラから一転、「ミュージック、スターティン」を合い図にガラリと変わる、野太く低い声にガニ股の足。武田鉄矢や井上陽水らのモノマネを始めるのだから、初めて見た時は、そのギャップに目が釘付けになった。 見た後、あれだけ低い声なのだから、やっぱり男性かな、きっとニューハーフだろうと想像するが、プロフィール上は性別不詳。司会の今田耕司さんが「さっきまで、りんごくんだった」と性別を明かすようなコメントをすると、「出荷前で」と苦笑いし、性別に関する質問には「りんごちゃんはりんごちゃんです」と語ったという。 ネット検索に「りんごちゃん」と入れると、最初に続けて出てくるのは「性別」の2文字。りんごちゃんの性別が気になっている人は思いのほか多いらしい。りんごちゃん自身、11月のイベントで最も多い質問が性別についてだと明かしている。 人は、物事を曖昧のままにしておくことを嫌うという傾向がある。りんごちゃんのように性別不詳、年齢不詳と公表されると、推測するだけでなく答え合わせがしたくなる。本音を言えばどちらでもいいのだろうが、どちらか分かればすっきりするということだ。 だが、曖昧なままにしておくほうがいい場合もある。男性か女性、年齢や年代でカテゴライズされると、知らないうちに持っている、性別や年齢への思い込みや先入観でその人を見てしまう可能性が出てくるからだ。 このような思い込みを「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」と呼ぶ。性別や年齢だけでなく、人種や宗教など、人は誰でも気がつかないうちにアンコンシャス・バイアスを持っている。今でも多くの職場で働き方や昇給・昇格などで、「男性だから」「女性だから」という声は絶えない。 そんなアンコンシャス・バイアスの影響を避けるため、米国などのオーケストラでは、演奏者の性別がわからない状態で採用試験を行う“ブラインド・オーディション”を行うケースもある。だが、アンコンシャス・バイアスをうまく利用し、成功している事例もある。世界中で行われている音楽オーディション番組「ザ・ヴォイス」だ。番組では最初、審査員は挑戦者に背を向け、性別や外見による先入観や偏見がない状態で、歌声だけで審査する。歌い終わって椅子が回転し、審査員が挑戦者を見た時、びっくりしたり納得の表情を浮かべるのも番組の面白さを後押ししている。 もしりんごちゃんが性別を男性と公表したら、見る側には女装した男性orニューハーフのパフォーマンスというフィルターがかかる。モノマネのギャップに驚きはしても、「男性なら低い歌声でも当然」と思われれば、面白さや驚きは半減してしまいかねない。女性か男性かが分からないから、何が起きるかわからない楽しさも味わえるし、アンコンシャス・バイアスによる先入観もなく、りんごちゃんのパフォーマンスをそのまま楽しめるのだ。 りんごちゃんに言わせると、性別の概念はなく、どんな風に見えてもその人の思った通りでいいらしい。とはいえ、やっぱり知りたくなる。いったいどっち?
2019.12.11 07:00
NEWSポストセブン
芸能界の薬物事件、転機は酒井法子&押尾学逮捕の2009年
芸能界の薬物事件、転機は酒井法子&押尾学逮捕の2009年
 有名人による薬物事件が絶えない昨今。2019年は3月にピエール瀧、5月に元KAT-TUNの田口淳之介と小嶺麗奈、11月にスノーボード選手の國母和宏、沢尻エリカが逮捕されている。 芸能人と違法薬物の関係を振り返る上で、今から40年以上前の1977年ほど重要な年はない。 その1年間は圧倒的に芸能界と薬物報道一色であった。歌手の井上陽水の大麻事件に始まり、内田裕也、研ナオコ、錦野旦、美川憲一と、有名芸能人が続々と麻薬事件で逮捕され、関係者を含めた60人以上が摘発されたのである。当時の芸能マスコミは、売人から流出したとされる「大麻顧客芸能人150人リスト」の存在を指摘した。 1990年には映画『座頭市』で知られる国民的俳優の勝新太郎がハワイ・ホノルル国際空港で大麻とコカインを所持していたとして逮捕されて衝撃を与えた。1995年には長渕剛が大麻所持で捕まり、捜査の過程で国生さゆりと不倫関係にあったことが取りざたされた。 この事件を取材した当時の新聞記事では、若者が海外でコカインを味わい薬物を常用するようになっていることや、一部のタレントが特権意識やファッション感覚から薬物を使用しているとされた。この現状は今も変わっていない。 芸能界と薬物を巡るターニングポイントはやはり2009年で、酒井法子の事件と押尾学の事件が相次いで発生した。押尾の場合、一緒に薬物をやっていたクラブホステスが亡くなるという最悪の事態を起こす。 同じ年、沢尻にも転機が訪れていた。当時の所属事務所が自発的に薬物検査を行い、違法薬物の陽性反応が出たことを理由に契約解除されたと報じられた。「押尾事件でMDMAの危険性が全国に知れ渡り、その後はMDMAの押収量が激減しました。ところが近年は『ピュア』(沢尻が所持していた、MDMAの良質な成分だけを結晶させた粉末状のもの)の登場もあって、再び増加している。社会全体が薬物に対するリスクを軽視し始めている風潮もあるでしょう」(捜査関係者) 歌手の千葉マリアの息子で、薬物依存症の回復を支援するリハビリ施設「館山ダルク」代表の十枝晃太郎さんが言う。「芸能界は社会の縮図であり、世間での薬物の蔓延の度合いが、芸能界に表れているように思います。それでも、芸能人にはたしかに薬物に手を出してしまうような気質の人も多い。田代まさしさんと接すると、“常に人を楽しませたい”というサービス精神を感じました。人に薬物をすすめられた時、断りにくかったり、相手の期待に応えたいという気持ちが、つい出てしまうのかもしれません」 そもそも芸能界と違法薬物の親和性が高いという指摘もある。薬物犯罪に詳しい作家の藤原良さんが話す。「時代はヒロポン(覚せい剤)が合法だった時代にさかのぼります。時々ビートたけしさんもテレビなどでヒロポン話をネタにして笑いをとったりしていますが、芸能界だけでなく落語家、歌舞伎役者も昔はヒロポンを使っていた。 その後、覚せい剤が違法になると、一気に流通量が減ります。そこで水面下で覚せい剤を運べたのが、1つは全国組織の暴力団のネットワークです。もう1つが、暴力団のサポートの下で全国各地を興行で回っていた芸能界だった。むしろ、ヤクザ特有の『シマ(縄張り)』がない分、芸能関係者の方が運びやすかったとも言えます。ミュージシャンやタレントだけでなく、その付き人やスタッフも、かつては“運び屋”をして糊口を凌いでいた人が少なくありませんでした」 芸能界と暴力団組織が非常に近い関係だった時代があったこともたしかだ。ヤクザ側からの太い“供給ルート”もあっただろう。反社会的勢力との交際が御法度である現在はどうだろうか。薬物の売買にかかわったことがあるという暴力団関係者はこう話す。「大御所と呼ばれる歌手や芸人、タレントだけでなく、事務所の関係者にも、かつてのヤクザとの関係が続いている人も少なくない。若い芸能人だって、そういう先輩を見て育っているから、ヤクザに抵抗感は少ない。 結局のところ、今日本で出回っているほぼすべての違法薬物は、海外マフィアから暴力団が仕入れたものです。それが現役組員から、元組員や半グレ、友人知人らを経由してバラ撒かれる。実は、組員から直接、常習者に売られるケースはほとんどないですが、それでも芸能人の中には、ASKAのように現役組員から直接入手するケースも少なくない。結局、かつての“腐れ縁”が今も続いているということなんでしょう」※女性セブン2019年12月19日号
2019.12.08 16:00
女性セブン
大ヒット中の『アナ雪2』 描かれる女性の強さと多様性
大ヒット中の『アナ雪2』 描かれる女性の強さと多様性
「レリゴ~♪」の歌声が日本を席巻してから5年、11月22日に『アナと雪の女王2』が日米で同時公開された。公開10日目で日本国内の興行収入は43億582万円、観客動員数338万人を記録した。緻密に作り込まれた『アナ雪2』の謎を知れば、映画館へ足を運ぶ魔法にかかること間違いなし!◆エンディング曲はMay J.ではない 物語中ではエルサ役の松たか子(42才)が歌う今作のメイン曲『イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに』のエンディング版を歌うのは新人の中元みずき(19才)。米国のディズニー本社でのオーディションで選ばれたが、ディズニーの日本版エンド曲にメジャーデビュー前の新人が起用されるのは初の快挙だ。 さらに、今作のキーポイントの1つ、エルサを呼ぶ「謎の声」を務めるノルウェー出身の歌手・オーロラ(23才)は、“新世代の歌姫”と呼ばれる注目株。11月の初来日公演ではチケットが即日完売するなど、日本でも人気上昇中だ。◆タモリも絶賛! イケボすぎる新オラフ 麻薬取締法違反により、オラフ役を務めていたピエール瀧(52才)が降板。新たなオラフに抜擢されたのは22才の声優、武内駿輔だ。今作だけでなく過去作品すべても吹き替え直しているが、「まったく違和感がない」と大絶賛されている。 11月22日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)出演時には、オラフから一転、トーク中の低音ボイスにスタジオがざわつき、タモリ(74才)も「井上陽水ぶりのいい声」と、“イケボ”に唸った。◆「最も重要」なクリストフの一言 英語版のアナ役を務めるクリスティン・ベル(39才)は、今作の最も重要なせりふとして、クリストフが発した「どうしたらいい?」を挙げている。男性がリードする「おれが守るからついてこい」という姿勢ではなく、アナの意思を尊重した新時代の男性像を象徴するせりふだというのだ。「米国では最近、2017年から社会現象になっている女性の“性”を守るための『Me Too運動』から発展して、“女性の強さ”を尊重する一方、前時代的な“男性の強さ”を否定する時代へ変化しています」 このせりふが出るのは、終盤でアナが何者かに追われるシーン。お見逃しなく。◆姉妹が選んだ結末に寝込むファンが続出 ディズニーをはじめとする米国の映画作品は、「ダイバーシティ(多様性)」が昨今の一大テーマとも。性別、人種、階級、宗教などすべてを取り払った世界を目指している。「前作のアナとエルサは、姉妹の絆が最優先でした。しかし、それによって、『一生、姉妹だけで生きていくの?』『女だけいればいいの?』といった視野の狭さや閉塞感が生まれてしまった。現代的な『多様性』を描くためには、今作で姉妹の関係性を覆す必要があったのでしょう」 試練を乗り越えた姉妹はそれぞれの望む生き方を選ぶのだが、2人を応援してきたからこそ、素直に「ハッピーエンド」と喜べずに戸惑うファンが続出。そんなラストはSNS上で「優しい地獄」とも表現されている。◆最後まで離席厳禁 本編が終わったからといって席を立つのはまだ早い。エンドロール後には、オラフがマシュマロウらに何やらストーリーを語る“オラフ劇場”があるので見逃すのはもったいない。また、字幕版ではエンディング曲を男性が歌っている。日本語版との違いをぜひ楽しんでほしい。 アナ役の神田沙也加(33才)は自身のツイッターで、「2作で完結するアナ雪」と告げた。「前作の童話的な世界から一変、今作は現代的な話でした。これ以上の世界観やストーリーを『アナ雪3』で展開させるのは、ほぼ不可能ではないでしょうか」 それだけストーリーが秀逸ということか。今、見なければ、劇場で『アナ雪』を見られることは二度とないかも。※女性セブン2019年12月19日号
2019.12.08 07:00
女性セブン

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