ウォーカーの活躍に原監督もご満悦。グータッチで迎え入れる(時事通信フォト)

ウォーカーの活躍に原監督もご満悦。グータッチで迎え入れる(時事通信フォト)

「いいスローイング、間一髪だったしね」

 1993年オフのフリーエージェント(FA)制度導入以降、巨人はFAを使ってチームを強化してきた。しかし、昨今は超大物選手の獲得が難しくなっている。それに加え、他球団で活躍した外国人の移籍も思うようにはいかない。そんな中で、待望のウォーカーの爆発だったのだ。しかし、魅力的な打撃の反面、レフトの守備には難点がある。6月22日のDeNA戦でも初回無死一・二塁から佐野恵太のレフト前ヒットで悠々と二塁からのホームインを許した。

「ウォーカーはカットマンにノーバウンドで返せればいい方で、ホームへのダイレクト返球は見たことがない。守備では明らかに巨人の弱点になっています。それでも、この日は防御率0点台の伊勢大夢から決勝ソロを打って帳消しにした。そんな勝負強さもクロマティに似ているかもしれませんね」

 普段、選手に厳しいコメントをする原監督もウォーカーに対しては優しいコメントが目立つ。5月10日のDeNA戦では初回にウォーカーの拙守などで3点を奪われ、3対1で敗れた。浅いレフトフライで三塁ランナーに生還された場面を問われると「いいスローイング、間一髪だったしね。すごく成長してますね」と答えた。同じく弱肩を突かれた6月22日のDeNA戦後には「決して守備は上手とは言えないけれど、8月くらいにはさらにうまくなっていると思います」と話している。

「この他にもたくさんありますよ。普通なら叱責されるような守備をした時でも極端に優しいですね。若手投手には『フォローできない』などと突き放すこともありますけど、ウォーカーのことは温かく見守っている。過保護ではないかと思うほどです。

 現在の巨人は昔のような補強もできなくなっているので、彼の弱肩にも目を瞑っている。今まで守備をまともに習ったことがなかったそうなので、伸び代はある。亀井善行コーチの指導で、徐々に改善されていることもたしかです。クロマティくらい打ってくれるなら、カットマンにノーバンで返球できるようになれば万々歳かもしれません」

 アメリカの独立リーグで2020年から2年連続MVP、本塁打王を獲得し、推定年俸3400万円で来日したウォーカー。FA加入や他球団からの外国人移籍が以前のように進まない昨今、原監督は久しぶりの“掘り出し物”を大事に育てようとしているのかもしれない。

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