スポーツ

巨人・ウォーカーは久々の“掘り出し物”か 原監督は“弱肩”にも大甘コメント連発

勝負強いバッティングを見せる巨人・ウォーカー(時事通信フォト)

勝負強いバッティングを見せる巨人・ウォーカー(時事通信フォト)

 かつてのウォーレン・クロマティのような存在になれるか──。新外国人打者が長らく活躍していない巨人で、アダム・ウォーカー(30)はそんな希望を抱かせる存在となっている。シーズンの半分である72試合を消化した時点で、打率2割9分7厘、15本塁打、34打点と好成績を残している。

「巨人が自前で獲得した外国人打者で3割、30本以上を打てば、1986年のクロマティ以来です。いまのペースなら到達するでしょう。あの年のクロウは3割6分3厘(リーグ2位)、37本塁打(リーグ2位)、98打点(リーグ3位)という驚異的な数字を残しました。阪神のランディ・バースがいなければ、三冠王も夢ではなかった。チームは3厘差で2位に終わりましたが、優勝していればMVPだったでしょう」(プロ野球担当記者・以下同)

 ウォーカーは、そんな“巨人軍史上最強の助っ人”であるクロマティに迫る勢いを見せているのだ。それどころか、最近10年の“自前外国人打者”の規定打席到達は2016年のギャレット・ジョーンズ、2013年のホセ・ロペスだけだった。それ以前になると、1996年のシェーン・マックまで遡らなければならない。それほど、巨人には“自前で獲得した優良外国人打者”が誕生していなかった。

「巨人は外国人補強にしても、日本の他球団で実績のある選手に頼ってきましたからね。原辰徳監督は2002年からの1次政権ではロベルト・ペタジーニ、2006年からの2次政権では李承燁やアレックス・ラミレスなどを獲得しました。しかし、2019年からの3次政権ではいわゆる“強奪”はない。楽天からゼラス・ウィーラーを獲得しましたが、トレードでした。2019年の優勝に貢献したアレックス・ゲレーロは高橋由伸監督時代の2018年に中日から入団しています」

 ここ数年、巨人は日本の他球団から外国人を取れていない。

「他球団が新外国人と契約する際に『日本の他球団に移籍できない』という項目を入れるようになったこともある。広島のルイスや阪神のマートンにはそのような契約条項がありました。また、マネーゲームに持ち込めば、以前は巨人の一人勝ちでしたが、今ではソフトバンクの方が強いですからね」

関連キーワード

関連記事

トピックス

世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
長崎県へ訪問された天皇ご一家(2025年9月12日、撮影/JMPA)
《長崎ご訪問》雅子さまと愛子さまの“母娘リンクコーデ” パイピングジャケットやペールブルーのセットアップに共通点もおふたりが見せた着こなしの“違い”
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《坂口健太郎との熱愛過去》25歳の永野芽郁が男性の共演者を“お兄ちゃん”と呼んできたリアルな事情
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン
国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン
国民に「リトル・マリウス」と呼ばれ親しまれてきたマリウス・ボルグ・ホイビー氏(NTB/共同通信イメージズ)
ノルウェー王室の人気者「リトル・マリウス」がレイプ4件を含む32件の罪で衝撃の起訴「壁に刺さったナイフ」「複数の女性の性的画像」
NEWSポストセブン
愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン