野良犬なのに人間にすぐに懐くのはトルコあるある。
幸せに感じる生活の中でも、なかなか慣れずにストレスを感じていることがあります。それはトルコ人の携帯電話の使い方。人と会って対面で話している最中、携帯電話が鳴ると、どんな話の途中であれ、中断し携帯電話に出る人が多いんです。
「ちょっとごめんね!」とか、「すみません、ちょっと電話に出ますね」なんていう謝罪が一つもない。とにかく電話が最優先。相手と会話の最中でもトルコの方々はすべての電話に応答するため、一緒に1時間お茶をしても実際に話せたのが20分ほどなど、よくあることです。トルコの方に、「電話が鳴ったら、必ず応答するのね」と不思議そうに言ったところ、「電話が鳴っていて応答しない理由がある?」という返事でした。目の前の相手が不快に思うという考えはなさそうです。
友人は「携帯電話っていつでも繋がれるものでしょ? だから出なきゃ」と悪びれる様子は一切ない。いつでも遠くの誰かと繋がれるコミュニケーションツールが、目の前の人とのコミュニケーションを妨害するかもしれない、そう考えてしまう日本人の価値観のほうがおかしいのでしょうか。少なくとも友人が握りしめるiPhoneは、いつでも誰とでも繋がれるわけで、携帯電話としての機能を最大限に発揮しているのは事実。こういうとき、ひろゆき氏ならきっと「携帯電話を持つ以上、出られるときは出るのが普通なのでは」とあっさりと理解を示しそうな気がしています。私はまだひろゆき氏の価値観には程遠いようです。
【プロフィール】
NATACO/
1983年東京都生まれ。食に造詣の深い祖父と父の影響もあり食の世界へ。現在、グルメメディアの公認料理家、フードブランドプロデューサー、企業向けレシピ提供など、枠にとらわれない食のフィールドで活動中。コロナ渦の中、自宅でひろゆき、中田敦彦、メンタリストDaiGoらのYouTubeを見て、「やりたいことは実現ができる」と影響を受ける。2021年から生活の拠点をトルコのイズミルに移し、現在“トルコ生活”2年目に突入。