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松本若菜、初主演『復讐の未亡人』でギリギリの“挑戦” 20代女性監督がこだわった「引き算」の演出

初の連ドラ主演を務める松本若菜 (c)テレビ東京

初の連ドラ主演を務める松本若菜 (c)テレビ東京

 いま最注目の女優・松本若菜が、7月7日26時35分から放送される連続ドラマ『復讐の未亡人』(テレビ東京)で、主演を務めている。

 4月クールのドラマ『やんごとなき一族』(フジテレビ系)では、キレ散らかした変顔を見せたかと思いきや、嫌味ったらしくミュージカル調で替え歌を歌うなど、その自由すぎる“怪演”が「松本劇場」として大いに話題になった松本。今作が初めての連ドラ主演で、妖艶さと狂気を併せ持つ、“甘美でSexyな復讐”を繰り広げる役どころだ。

 原作は、今年2月にNetfrixで配信された『金魚妻』と同じ黒澤R。『金魚妻』はとにかくそのエロさが話題になったのだが、今回も原作にはそういった濡れ場がバンバンある。配信オンリーならいざ知らず、それを地上波でどう見せるのか。制作陣に話を聞いた。

テレビ東京に「放送可能な範囲ギリギリ」強気のプレゼン

2007年、『仮面ライダー電王』(テレビ朝日系)でデビューして15年 (c)テレビ東京

2007年、『仮面ライダー電王』(テレビ朝日系)でデビューして15年 (c)テレビ東京

 松本が演じるのは、職場でパワハラを受けた夫が自殺し、未亡人という立場になるが、真相を探るため、しれっと派遣社員として会社に潜り込む“密”こと鈴木美月。夫・優吾を死に追いやった同僚たちに対し、夫の弟で幼馴染の陽史とともに、淡々と、かつ周到に華麗に仕返しをしていく。時には、その美貌と肉体を利用しながら。

 とはいえ、「エロ要素」の入ったドラマを地上波で放送するのは、今の時代、チャレンジングだ。企画した浅野澄美プロデューサーによれば、「復讐」をテーマとしたドラマ作りをしたい、と思っていたところへ『復讐の未亡人』を読み、「これは面白い!」と惹き込まれたのだという。それが昨年11月頃のことだった。

 浅野氏が出版社の担当者に連絡してみると、原作は「空いている」。地上波での企画を考えていることを伝えると、「本気ですか!?」と驚かれたが、これで原作の確保はできた。官能シーンについても、「放送可能な範囲ギリギリ」を狙う覚悟はとうに決めていた。次は主役だ。

「どういう人がいいか考えている時、偶然松本若菜さんのインスタを見たんです。そうしたら、髪を切ったばかりの、ボブカットの姿が密そっくり。急いで松本さんのスケジュールを確認したら、バッチリハマる。これはもう巡り合わせだと。この原作に松本若菜主演で、是非やらせてほしいという強気のプレゼンをしたら、通ったんです」(浅野氏)

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