芸能

『鎌倉殿の13人』小池栄子は“これぞ北条政子!”立場や状況によって威厳を増していく

政子の様子を窺う義時(C)NHK

北条政子演じる小池栄子の存在感…(C)NHK

 NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』、劇中では源頼朝(大泉洋)が死亡し、物語はいよいよ後半戦へ。ストーリーの鍵をにぎる女性たちの暗躍を、歴史学者が解説する。【全3回の3回。第1回から読む】

 * * *

第三の妻の「夫暗殺説」

 北条義時(小栗旬)の元に嫁いだ比企家の比奈(堀田真由)は、その伯父・比企能員(佐藤二朗)と妻の道(堀内敬子)が北条家と対立した『比企の乱』ののち、離婚を余儀なくされた。その後、「第三の妻」となるのが、有力御家人である伊賀朝光の娘・のえ(菊地凛子)だ。鎌倉時代に詳しい歴史学者の細川重男氏が解説する。

「ふたりの最初の息子・政村が生まれるのが1205年。比企の乱がその2年前なので、比奈との離婚後わりとすぐに結婚したことになります。

 のえは義時の没後、息子の政村を執権に就けようとして、義時の長男・泰時(坂口健太郎)を退けるよう画策します。しかし政子(小池栄子)と対立し敗れ、流刑となる(伊賀氏の変)。その年の12月に病没したようです」(「」内以下同)

 歴史資料『明月記』には、義時は「のえに暗殺された」という説が記されているという。

「伊賀氏の変から数年後、ある僧侶が京都で捕まった時、『早く俺の首を切れ! 切らないんだったら、伊賀の方が義時を殺した毒で俺を殺せ!』と叫んだ。それを聞いた泰時と初(福地桃子)の子・北条時氏たちは驚いたと書かれています。のえは自分の息子を執権にするために、義時が邪魔だと考えたのかもしれない。

 ただ、義時は当時としては高齢の62歳で死んでいるので、わざわざ毒殺する必要はなかったとも考えられる。『義時暗殺説』が噂話である可能性は高いですが、三谷さんはどう描くか」

関連記事

トピックス

被害男性は生前、社長と揉めていたという
【青森県七戸町死体遺棄事件】近隣住民が見ていた被害者男性が乗る“トラックの謎” 逮捕の社長は「赤いチェイサーに日本刀」
NEWSポストセブン
体調を見極めながらの公務へのお出ましだという(4月、東京・清瀬市。写真/JMPA)
体調不調が長引く紀子さま、宮内庁病院は「1500万円分の薬」を購入 “皇室のかかりつけ医”に炎症性腸疾患のスペシャリストが着任
女性セブン
学習院初等科時代から山本さん(右)と共にチェロを演奏され来た(写真は2017年4月、東京・豊島区。写真/JMPA)
愛子さま、早逝の親友チェリストの「追悼コンサート」をご鑑賞 ステージには木村拓哉の長女Cocomiの姿
女性セブン
1980年にフジテレビに入社した山村美智さんが新人時代を振り返る
元フジテレビ・山村美智さんが振り返る新人アナウンサー社員時代 「雨」と「飴」の発音で苦労、同期には黒岩祐治・神奈川県知事も
週刊ポスト
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
【視聴率『愛の不時着』超え】韓国で大ヒット『涙の女王』 余命宣告、記憶喪失、復讐など“韓国ドラマの王道”のオンパレード、 華やかな衣装にも注目
【視聴率『愛の不時着』超え】韓国で大ヒット『涙の女王』 余命宣告、記憶喪失、復讐など“韓国ドラマの王道”のオンパレード、 華やかな衣装にも注目
女性セブン
公式X(旧Twitter)アカウントを開設した氷川きよし(インスタグラムより)
《再始動》事務所独立の氷川きよしが公式Xアカウントを開設 芸名は継続の裏で手放した「過去」
NEWSポストセブン
NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
女性セブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン
林田理沙アナ。離婚していたことがわかった(NHK公式HPより)
「ホテルやネカフェを転々」NHK・林田理沙アナ、一般男性と離婚していた「局内でも心配の声あがる」
NEWSポストセブン
タイトルを狙うライバルたちが続々登場(共同通信社)
藤井聡太八冠に闘志を燃やす同世代棋士たちの包囲網 「大泣きさせた因縁の同級生」「宣戦布告した最年少プロ棋士」…“逆襲”に沸く将棋界
女性セブン