娘の腕を引く
前述のようにあびるは、Aちゃんの態度が急変したのは、才賀による“刷り込み”や“洗脳”が原因であると主張。裁判所でもその可能性が指摘された。
「Aちゃんの言葉遣いが大人びていることもあり、実際に接した裁判所の調査官も『(才賀の)刷り込みがあったと推察される』と結論付けています。ただ、才賀さんはそんな器用なタイプではないですし、Aちゃんは周囲が思う以上に利発な子なんです。離婚直後は、時々夜中の2時、3時頃に目を覚まし、寝付けなくなってしまうことがあったといい、改善までに時間を要していました」(前出・才賀の友人)
子どもの虐待問題に詳しいNPO法人CAPNA事務局の水野真由さんが、夜中に子どもを外出させることの問題点をこう指摘する。
「深夜に未成年者を連れ回す行為は、たとえ保護者が同伴したとしても、青少年保護育成条例に違反しています。(夜中に叩き起こして振り回す行為は)虐待かどうかではなく、親として不適切なかかわりです。『子どもの権利条約』には、子どもの自由を大人が奪ってはいけないという原理原則があります。親の不適切な行動を子どもが虐待と言えば、虐待になるんです。大人の意見ではなく、重視されるのはあくまでも子どもの視点です」
強制執行が不調に終わった後も、才賀はあびるに「毎日でも会いにきてほしい」と伝え、稽古や習い事のスケジュールをLINEで逐一報告しているという。
「才賀さんとあびるさんの自宅は車で10分とかからない距離にありますが、あびるさんが訪ねてくることはめったにありません。今年3月にAちゃんと会ったのを最後に、才賀さんからのLINEを既読スルーし続けているそうです。Aちゃんに拒絶されたことがよほどショックだったとかで……」(前出・才賀の友人)
5月のAちゃんの誕生日に。あびるはインスタに《会いたくて苦しい》と綴ったが、才賀の呼びかけに応じることはなかった。才賀はAちゃんと同居し続ける理由をこう語る。
「あびるさんに虐待やネグレクトがあり、娘に母親のもとに行きたくないという強い意志があった結果です。洗脳や刷り込みは一切ありません」
7月27日に文春オンラインは、才賀が「(あびるは)産んだだけのおばさん」とAちゃんに刷り込み「洗脳」したと報じたが、才賀は「断じてありません。そのような言葉を僕が言ったことは一度もありません」と否定。Aちゃんに、悪意あるYouTubeを見せたという指摘についても「憶測で決めつけられて困惑しています」とした。
あびるの所属事務所にも見解を求めたが期日までに回答はなかった。Aちゃんはいま才賀と、彼の事実婚の妻と平穏な日々を過ごしている。
※女性セブン2022年8月11日号