右手に購入したばかりの家庭用プールを抱え、左手で幼子の手を優しく握る。量販店で子供と“夏休みの買い物”を楽しんでいたのは、俳優の中林大樹(37才)。間もなくあの悲劇から2年が経とうとしている。竹内結子さん(享年40)が亡くなったのは2020年9月のことだ。
「竹内さんは中村獅童さん(49才)と結婚して男の子をもうけましたが、2008年に離婚しています。2019年に事務所の後輩だった中林さんと再婚して、翌年には次男を出産しました。仕事もプライベートも順調に見えたのですが、生後8か月と14才のお子さんを残しての悲劇に世間は驚きました。中林さんは、突然2児をひとりで育てていくことになりました」(芸能関係者)
間もなく竹内さんの三回忌を迎えるが、家族3人は意外な場所で新生活をスタートしていた。
竹内さんの死後、中林は長男のメンタル面を考慮し、生活環境を整えることを急いだ。2020年12月に、竹内さんとの思い出も悲しみもたくさん詰まった都内のマンションから、車で15分ほど離れたタワーマンションへと引っ越した。だが冒頭、中林が買い物をしていたのは、そこから遠く離れた場所だった。現在一家が暮らすのは、関東近郊の潮の香りが漂う海辺の街だ。
「引っ越してきたのは今年の春頃だったと思います。自宅の駐車場には、東京ナンバーの高級車が駐めてある。このあたりで東京のナンバーは珍しいから、どんな人が引っ越してきたのかってちょっと話題になったんです」
近隣住民はそう話すが、ほとんどの人が中林だとは気づいていないという。なぜ彼はその場所を選んだのか。
「お子さんたちの生活環境を考えて決断したそうです。奈良県出身の中林さんは自然豊かな場所で育ったこともあり、子供たちには自然に触れてほしいという考えを持っています。高校2年生の長男と話し合い、学校に通える範囲で、この海辺の街を選んだそうです。中林さんの仕事に影響が出そうですが、シングルファーザーとして奮闘する彼にとって、いまは仕事よりも家族が最優先なのです」(中林の知人)