芸能

『笑点』座布団運びの山田くん、知名度活かして介護業に参入「高齢者施設」を来年開業

バイタリティーあふれる山田くん

65歳にしてバイタリティーあふれる山田くん

 アイドルグループ「ずうとるび」のリーダーや演芸番組『笑点』(日本テレビ)の“座布団運び”として知られる山田たかおさん(65)。都内に2棟のマンションを持つ山田さんは不動産投資でも成功し講演に引っ張りだこだが、先頃、『笑点』で介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)の修了証を取得したと明かした。山田さん、これから介護ヘルパーとしても働くのだろうか。山田さんに詳しい話を聞いた。

 * * *
「『笑点』で旧ヘルパー2級の資格を取りました~、と発表したら、ある介護施設から『週3で働きませんか』と本気の誘いがきちゃいました(笑い)。でも、ヘルパーとして働こうと思って勉強したわけじゃないんですよ」

 介護職員初任者研修は介護の基礎知識や理念を身につけるもので、これから介護の仕事を始めようという人のための“スタート資格”。ヘルパーとして働くのか、と勘違いされても不思議ではない。

「実は、高齢者のグループホームを作ろうと思っているんです。それで、介護の基礎的なことを学ぼうと、マネージャーと3人で、この春に介護職員初任者研修を受けました。簡単なのかなと思って始めたら、とんでもなかった。講義と実技実習で130時間も学ばなきゃなんなくて。

 分厚い電話帳のようなテキストが3冊もあって、週3日、茨城県つくば市の福祉施設に泊まり込み、朝9時から夕方6時まで2か月ほど、びっちり学びました。レポートは毎日提出しなきゃいけないから目が疲れるし、入浴や車いす介助の実習なんかもあって腰は痛いし、途中で脱落する人が何人も出るほど大変でした。でも、がんばったおかげで、最後の試験は100点満点!」

 山田さん、大真面目の本気なのだ。それにしても、なぜ急に介護施設を作ろうと思ったのか?

「昔の友だちに『会おうよ』と連絡すると、『親の介護で田舎に帰って戻れなくなっちゃった』なんて言われることが増えてきたんです。僕自身も10年以上前になりますけど、高齢になった両親ががんや認知症になって、6人きょうだいで実家に順番に泊まり込んで介護した経験があります。あまりに大変なんで両親には老人ホームに入ってもらったんだけど、おふくろは『帰りたい』とハンガーストライキまでやって、結局、出てきちゃった。支払った高額の入居金がパー。そのことを思い出して、『帰りたい、と思わないような、高齢者がここが自分の家だ、極楽だ、と思えるような楽しい施設を作ろう!』と思いました」

 2012年から2~3年間、高齢者に芸能の楽しみを届ける「公益社団法人 虹の会」の理事として、多くの高齢者福祉施設を訪問してきたことで“施設を見る目”も養った。

「大理石の立派なエントランスなんて不要。木や花などの癒やしの方が必要です。そして、適切な介護やおいしい食事はもちろんだけれど、笑いも必要です。この秋には青年芸術家協会の会長に就任する予定なので、会員と一緒にエンタメを提供したり、映画を作ったりして笑いのあふれる施設にしたいですね」

 山田さんを長く応援する、ある介護施設の理事長との出会いも大きかったという。

関連キーワード

関連記事

トピックス

3つの出版社から計4冊の書籍が発売された佳子さま(時事通信フォト)
「眞子さんにメッセージを送られているのでは」佳子さま(30)のワイン系ツイードジャケットに込められた“特別な想い”《お二人の思い出の場でお召しに》
週刊ポスト
「W復帰」の可能性も囁かれる(時事通信フォト)
《ダウンタウン“W復帰”の可能性》浜田雅功の休養が松本人志のネット復帰計画に与える影響は?「夏頃にはコンビとしてアクションを起こすのでは」との指摘
週刊ポスト
自殺教唆の疑いで逮捕された濱田淑恵容疑者(62)
【独占入手】女占い師の自殺教唆事件で亡くなった男性の長男が手記「200万円の預金通帳を取り上げられ…」「学費と生活費をストップ」、さらに「突然、親子の縁を切る」 警察に真相解明も求める
NEWSポストセブン
2023年12月に亡くなった八代亜紀さん
《前代未聞のトラブル》八代亜紀さん、発売予定の追悼アルバムの特典に“若い頃に撮影した私的な写真”が封入 重大なプライバシー侵害の可能性
女性セブン
3月17日放送の『ネプリーグ』(フジテレビ系)で女性アナ特番が放送される( 公式HPより)
《一時はお蔵入り説も》渦中のフジテレビが「女性アナ特番」を放送する背景 否定派ばかりではない“アナウンサーのタレント化”と騒動前の現場から出ていた“働きやすくなった”の声
NEWSポストセブン
旭琉會二代目会長の襲名盃に独占潜入した。参加者はすべて総長クラス以上の幹部たちだ(撮影/鈴木智彦。以下同)
《親子盃を交わして…》沖縄の指定暴力団・旭琉會「襲名式」に潜入 古い慣習を守る儀式の一部始終、警察キャリアも激高した沖縄ヤクザの暴力性とは
NEWSポストセブン
濱田淑恵容疑者の様々な犯罪が明るみに
《男性2人に自殺教唆》自称占い師・濱田淑恵容疑者が被害者と結んでいた“8000万円豪邸の死因贈与契約” 被害者が購入した白い豪邸の所有権が、容疑者の親族に移っていた
週刊ポスト
キルト展で三浦百恵さんの作品を見入ったことがある紀子さま(写真左/JMPA)
紀子さま、子育てが落ち着いてご自身の時間の使い方も変化 以前よりも増す“手芸熱”キルト展で三浦百恵さんの作品をじっくりと見入ったことも
女性セブン
被害者の「最上あい」こと佐藤愛里さん(左)と、高野健一容疑者の中学時代の卒業アルバム写真
〈リアルな“貢ぎ履歴”と“経済的困窮”〉「8万円弱の給与を即日引き落とし。口座残高が442円に」女性ライバー“最上あい”を刺殺した高野健一容疑者(42)の通帳記録…動機と関連か【高田馬場・刺殺】
NEWSポストセブン
ビアンカ・センソリ(カニエのインスタグラムより)
《あられもない姿でローラースケート》カニエ・ウェストの17歳年下妻が公開した新ファッション「アートである可能性も」急浮上
NEWSポストセブン
ライブ配信アプリ「ふわっち」のライバー・“最上あい”こと佐藤愛里さん(Xより)、高野健一容疑者の卒アル写真
〈50まんでおけ?〉高野容疑者が女性ライバー“最上あい”さんに「尽くした理由」、最上さんが夜の街で吐露した「シンママの本音」と「複雑な過去」【高田馬場刺殺事件】
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! マイナ免許証の恐ろしい重大リスクほか
「週刊ポスト」本日発売! マイナ免許証の恐ろしい重大リスクほか
NEWSポストセブン