厚労省が発表した今年4月11日以降の調査結果によると、ワクチン未接種者と2回接種者の10万人あたりの新規陽性者数にはほとんど差がなかった。だが年齢層で区切ると、40代と60代、70代では未接種者より2回接種済みの人の方がコロナに感染していたという事実が明らかになった。
「現在接種しているワクチンは、もともと体に備わった免疫力を低下させる可能性があります。免疫力が落ちればコロナ感染の可能性が高まる。いまはまだ3回目接種のデータは出ていませんが、今後“3回接種した方がコロナにかかりやすかった”というデータが出る可能性もあります。さらに、ワクチンを追加接種した人が複数回感染するケースも増えるのではないでしょうか。日本を含めたワクチン接種率が高い国ほど、再感染者が増えることも考えられます」(小島さん)
感染予防の目的で接種したワクチンが原因で、複数回にわたって感染するとなれば本末転倒というほかない。
小島さんが続ける。
「小児科医である私の経験では、生まれてから一度も風邪をひかない赤ちゃんがいる一方、毎月のように発熱を繰り返して受診する赤ちゃんもいます。新生児ですから獲得免疫の差でなく、生まれ持った自然免疫に個人差があると考えられます。コロナでも自然免疫の個人差で、かかりやすい人、かかりにくい人がいるのではないかと考えています」
コロナは未知のウイルスであり、未解明の点が多い。どんな危険が潜んでいるかわからないのは確かだが、変異を繰り返すなかで無症状の陽性者が増えるなど弱毒化しているのも事実。複数回の感染を前提に、コロナ禍での生活を考えるタイミングに来ている。
※女性セブン2022年9月1日号