芸能

常識に一石を投じ続けた医師・近藤誠さんが警鐘を鳴らした「コロナワクチンの怖さ」

(共同通信社)

虚血性心不全で亡くなった近藤さん(共同通信社)

「オミクロン株に置き換わって以降、新型コロナは、万人にとって普通の風邪と同じものになったんです。感染力は高いですが、ほとんど重症化しない。もう、気にしなくていいんです」

 死去のわずか1か月前、近藤誠医師(享年73)は、『女性セブン』の取材にそう訴えていた。

「医学界の常識」に一石を投じ続けた近藤さんが、8月13日に亡くなった。出勤途中に突然体調を崩し、搬送された都内の病院で、虚血性心不全のため帰らぬ人となった。

『患者よ、がんと闘うな』『医者に殺されない47の心得』などのベストセラーの著者として知られる近藤さんは、外科的手術が主流だったがん治療において、切除手術や抗がん剤を用いることに疑問を抱いた。

 特に1980年代、乳がんの治療で乳房の全摘出手術に異を唱え、乳房を残す「温存療法」を提唱した。当時は医学の常識から外れた治療だと批判に晒されたが、現在の乳がん治療において、温存療法は患者の術後の精神面に寄り添った選択肢の1つになっている。

 そんな近藤さんは、新型コロナウイルスとの向き合い方、とりわけコロナワクチンの“本当の怖さ”に警鐘を鳴らしていた。

「そもそもワクチンに重症化予防効果があるかも疑わしい。それどころかワクチンを繰り返し打つと、新型コロナやほかの病気に罹りやすくなる恐れがあるのです」(近藤さん・以下同)

 新型コロナの第7波が到来していた7月12日、近藤さんは本誌・女性セブンの記者にそう明かした。

「ワクチンを繰り返し打つことで、変異ウイルスに対して予防効果が低くなる。これは、『抗原原罪』の作用によるものです。最初に打ったワクチンの対象とするウイルス(抗原)の記憶が免疫システムに残り、その後、ワクチンを打っても最初のワクチンが対象とした抗原に対する免疫しか強化されないのです」

 つまり、初回のワクチンが目標とした免疫細胞はひたすら強化されるが、変異ウイルスに対する備えは手薄になってしまうというわけだ。それでも、政府は4回目の接種について、対象を60才以上の人や基礎疾患のある人のほか、医療従事者や高齢者施設の従事者などに拡大した。また、早ければ今年10月には、オミクロン株に対応した新たなワクチンの接種が始まる。

「免疫細胞のキャパシティーは決まっているため、コロナワクチンばかり打ち続けると、ほかの病原体に対抗する免疫細胞が少なくなります」

関連キーワード

関連記事

トピックス

筒香が独占インタビューに応じ、日本復帰1年目を語った(撮影/藤岡雅樹)
「シーズン中は成績低迷で眠れず、食欲も減った」DeNA筒香嘉智が明かす“26年ぶり日本一”の舞台裏 「嫌われ者になることを恐れない強い組織になった」
NEWSポストセブン
筑波大学・生命環境学群の生物学類に推薦入試で合格したことがわかった悠仁さま(時事通信フォト)
《筑波大キャンパスに早くも異変》悠仁さま推薦合格、学生宿舎の「大規模なリニューアル計画」が進行中
NEWSポストセブン
『世界の果てまでイッテQ!』に「ヴィンテージ武井」として出演していた芸人の武井俊祐さん
《消えた『イッテQ』芸人が告白》「数年間は番組を見られなかった」手越復帰に涙した理由、引退覚悟のオーディションで掴んだ“準レギュラー”
NEWSポストセブン
12月9日に亡くなった小倉智昭さん
【仕事こそ人生でも最後は妻と…】小倉智昭さん、40年以上連れ添った夫婦の“心地よい距離感” 約1年前から別居も“夫婦のしあわせな日々”が再スタートしていた
女性セブン
10月1日、ススキノ事件の第4回公判が行われた
「激しいプレイを想像するかもしれませんが…」田村瑠奈被告(30)の母親が語る“父娘でのSMプレイ”の全貌【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
NBAレイカーズの試合観戦に訪れた大谷翔平と真美子さん(AFP=時事)
《真美子夫人との誕生日デートが話題》大谷翔平が夫婦まるごと高い好感度を維持できるワケ「腕時計は8万円SEIKO」「誕生日プレゼントは実用性重視」  
NEWSポストセブン
元夫の親友と授かり再婚をした古閑美保(時事通信フォト)
女子ゴルフ・古閑美保が“元夫の親友”と授かり再婚 過去の路上ハグで“略奪愛”疑惑浮上するもきっぱり否定、けじめをつけた上で交際に発展
女性セブン
六代目山口組の司忍組長。今年刊行された「山口組新報」では82歳の誕生日を祝う記事が掲載されていた
《山口組の「事始め式」》定番のカラオケで歌う曲は…平成最大の“ラブソング”を熱唱、昭和歌謡ばかりじゃないヤクザの「気になるセットリスト」
NEWSポストセブン
激痩せが心配されている高橋真麻(ブログより)
《元フジアナ・高橋真麻》「骨と皮だけ…」相次ぐ“激やせ報道”に所属事務所社長が回答「スーパー元気です」
NEWSポストセブン
12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン
トンボをはじめとした生物分野への興味関心が強いそうだ(2023年9月、東京・港区。撮影/JMPA)
《倍率3倍を勝ち抜いた》悠仁さま「合格」の背景に“筑波チーム” 推薦書類を作成した校長も筑波大出身、筑附高に大学教員が続々
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
【入浴中の不慮の事故、沈黙守るワイルド恋人】中山美穂さん、最後の交際相手は「9歳年下」「大好きな音楽活動でわかりあえる」一緒に立つはずだったビルボード
NEWSポストセブン