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渋谷母娘刺傷事件 犯行前に増えていた中3少女と在宅勤務のキャリア母の言い争い

現場は1997年に東電OL殺人事件が起きたアパートの隣の路地だった(時事通信フォト)

現場は1997年に東電OL殺人事件が起きたアパートの隣の路地だった(時事通信フォト)

 東京都渋谷区の路上で8月20日夜、母親とその19歳の娘が刃物で刺された事件。殺人未遂容疑で埼玉県戸田市に住む市立中学3年の女子生徒(15)が現行犯逮捕された。事件当日、家族に「塾に行く」と言って家を出た少女は東京に向かい、そこから人通りの少ない場所を探して歩き回った末、犯行に及んだという。

 少女は動機について、「母親は機嫌が悪くなるとすぐに態度に出る。そういう嫌な面が自分も似てきたので、母親を殺そうと思うようになった。人を殺す練習をしようとたまたま見つけた2人を刺した」と供述しているという。

「少女は母子家庭で育ち、家族は母親と弟が1人。母親は警視庁の調べに対し、『私が受験勉強や学校のことをちゃんとやりなさいと言っても反抗することもなかった。私への不満をため込んでいたのかも』と話していると言います」(大手紙社会部記者)

 少女の家庭で一体何が起きていたのだろうか。近所の住民はこう話す。

「娘さんは小学校時代、サッカーの女子チームに所属し、活躍していました。背が高くスラリとしていて、いかにも運動神経が良さそうでした。

 お母さんは保険会社で管理職を務めていて、バリバリ仕事をしているしっかりした人でしたね。娘さんは働いている母親に代わって家事をすることもあったようです。大人しい子という印象でした」

 少女が中学に入学した頃から、歯車が狂い始めたようだ。学校関係者はこう語る。

「中学ではバレーボール部に入っていましたが、部活での人間関係がうまくいかなくなって、1年の3学期から学校を休みがちになった。高校受験のために塾には通っていたようですが、それ以外は家に引きこもっていたそうです」

 そんな中でコロナが拡大し、母親が在宅で勤務するようになったという。

「家にこもりがちの娘さんと一緒に過ごすことが多くなり、娘さんの受験勉強や生活ぶりをめぐり母娘の言い争いが増えたそうです」(別の近隣住民)

 だからといって、面識のない母娘を襲う必要などあるはずがない。

※週刊ポスト2022年9月9日号

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