エミカさんはホストクラブのイベントで1500万円使ったことも(写真はイメージ。歌舞伎町)
そう話すエミカさんだが、その「原資」となったのがパパ活の「海外案件」だった。若くて美しいエミカさんのAV出演作は、売れに売れた。加えて、当時は蒼井そらがアジア諸国で大人気。日本のAV女優の需要が高まり、エミカさんの作品も海外で爆発的な人気を誇ったという。そのため、エミカさんは国内のパパ活だけでなく「海外案件」も受けるようになり、「かんたんに稼げるようになってしまった」と笑う。
「海外のかたがお相手の場合、相場は1時間で20万円。しかも実際は、1時間も一緒にいない。エージェントから都内の高級ホテルに呼ばれ、『今日は〇〇さんだからよろしく』と部屋を指定されるんです。一応、お互い慣れない英語で会話をするのですが、そんなに長くは続かないので、することだけして帰る(笑い)」(エミカさん)
現地に直接呼ばれることもあったそう。
「新型コロナが流行る前は、香港くらいの距離なら日帰りで行っていました。タイにも月に2~3回は“出張”していました。海外に行くのは、たった一人のお客様に会いに行くためだけなんですけど、3時間くらいで100万円とかもらっていた。だから月に300万円くらいなら余裕で稼げちゃうんです(笑い)。滞在時間よりも、むしろ移動時間のほうが長かったですね」(エミカさん)
しかし皮肉にも、この「海外案件」が原因となり、徹さんとの関係が終焉を迎えることとなる。
「2019年頃、海外案件が増えてきて、『これはもう、英語がきちんとしゃべれないとダメだ』と思い立って、香港に語学留学したんです。そうしたら留学中にコロナの大流行が来て……。ちょうどその頃、徹はホストを辞めて、自分で別業種の店舗をだしたばかりでした。店を開けることもできなくなり、店の維持費どころか、従業員の給料を出すのも難しくなってきた。私は運よく、渡航制限がかかる前に帰国できたのですが、日本に着いて早々、徹から久々にきた連絡が『どこへ行こう』とか、『何をしよう』とかいうものではなく『お金を貸してくれ……』だったんです」(エミカさん)