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俳優・角野卓造が語る“小田和正の熱量” 「まるでクラシックのよう」

角野卓造が小田和正の思い出の一曲を振り返る

角野卓造が小田和正の思い出の一曲を振り返る

 引退表明に多くのファンから惜しむ声があがった吉田拓郎だが、同世代の小田和正は令和の今も楽曲を発表し、全国ツアーで声援を浴びている。小田和正ファンとして知られ、文学座代表にして映画、ドラマでいぶし銀の演技で観るものを唸らせる俳優・角野卓造氏が、デビューから50年を経てもなお色褪せない小田和正の音楽の魅力を語った。

 * * *
 小田和正さんの音楽で最も衝撃を受けたのは、アルバム『LOOKING BACK』です。オフコース時代の曲を小田さんがセルフカバーしたもので、音楽性の高さに驚きました。

 なにしろ編曲からリズムの作り方、コーラスのつけ方、どれをとっても硬質で、透明感があり、カチッと出来上がっている完成度の高さに目を見張りました。小田さんは東北大学で建築学を専攻していますから、建築の考え方が音楽の構成力に大きな影響を与えていると思っています。

 小田さんの音楽を初めて聴いたのは、劇団で地方の旅公演に向かう中でした。当時は私は20代で。劇団の仲間からカセットを借りてウォークマンで聴いたのが最初でした。実はその時、同時に聴いていたサザンオールスターズの方が印象強くて、あまり深い関心を持てなかった。

 それから時を経て、30代だったか、40代だったかの頃に、やはり旅公演の時に、今度はCDウォークマンでオフコースの楽曲を仲間に借りて聴きました。その時、印象がガラリと変わったんです。

 そこからオフコースや小田和正さんの楽曲を遡って聴くようになりました。

 いろいろ聴いていくと、デビューする直前の1969年「ヤマハ・ライト・ミュージック・コンテスト」に出場した時の音源にたどり着きました。この時の小田さんは「ジ・オフ・コース」というバンド名で、アコースティックギター2本にベースという3人編成で出場していました。

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