芸能

「私もクソミソに言われた」不振の『ポップUP!』に坂上忍が熱いエール

坂上忍がテレビ業界について語った

坂上忍がテレビ業界について語った

 情報番組『バイキング』のMCを務め、お昼の顔としてさまざまなニュースを忖度なく斬ってきた坂上忍(55)。番組終了後は、多頭飼育崩壊や虐待などで行き場を失った動物たちの保護活動にも邁進している。動物たちの“パパ”として変わらず忙しい毎日を過ごす日々の中で、生放送の舞台裏を語った。

 * * *

──『バイキングMORE』が4月1日に終了してすぐに動物保護ハウス「さかがみ家」がオープンしました。生活はどのように変化しましたか?

坂上:今のところ、月の半分はテレビ、半分は「さかがみ家」、という形で仕事をしています。生放送は時間が決まっていましたし、放送後は次の番組や別の局への移動など、スケジュールがきちんと組まれていました。

 テレビの仕事はスタッフと阿吽の呼吸みたいなところもありましたが、「さかがみ家」は相手が違います。生き物が相手ですから、そういうわけにはいきません。予定が立たない分、より忙しくなったと感じています。

──番組中に狭心症のような症状に襲われたそうですが、生放送はやはり相当な重圧だったのでしょうか?

坂上:生放送の重圧ではないんです。それよりも、なんでこんなに毎日ケンカしなきゃいけないんだというくらい、さまざまな圧力との戦いがありました。そちらの方がしんどかったです。

 疲弊しまくりましたけど、どれだけ疲れても、落ち込んでも、僕はどうしても戦っちゃう。スタッフさんが、さすがにこの件では戦わないだろうと思っていても、戦っちゃうんです。「あ、ここもいく?」と、スタッフさんの方も驚いていましたね。

──スタッフが「ここは手を抜いてもいいだろう」と思っていても、あえて挑んでいく?

坂上:僕がなぜやり合うかって、常識的に考えて正論を言っているのはこちらだから。間違ったことは言っていない。だから、やり合えるんです。ただ、仕事は正論だけでは成立しません。その狭間での葛藤がしんどかった。

 だから、戦う、戦う、戦う、と3連チャンになったから、もう次は何が来ても戦いません、と順番で決めていた時もありました(笑)。でも、それもおかしな話ですよね。いや、順番じゃないだろって。

 テレビの現場はスタッフさんが最も大事なので、僕に引きずられてスタッフさんが疲弊していくのを感じた時がいちばんつらかったです。

──番組が終了してから4か月が経ちました。この間もさまざまなニュースがありましたが、今、最も関心のあるニュースは何ですか?

坂上:うーん。何もないですね。『バイキング』が終わってすぐ「さかがみ家」がオープンして、保護活動にいっぱいいっぱいだったから、テレビを見る時間がまったくなかったんです。正直、それどころじゃなかった。バラエティ番組に出演するようになってからの10年間、共演者のことを知るために真剣にテレビを見てきましたが、パタッと見なくなりましたね。最近、ようやくテレビをつけられるぐらいまで落ち着きました。

 今は連日、旧統一教会関連の報道でみなさん、ああだこうだ言っていますね。「ああ、そんなこと言ったら、後で怒られちゃうよ」と思っているぐらいですかね(笑)。本当に他人事のように、「いや~、大変な仕事だな」と思って今は見ています。

関連キーワード

関連記事

トピックス

大阪・関西万博内の『景福宮』での重大な疑惑が発覚した(時事通信)
《万博店舗スタッフが告発》人気韓国料理店で“すっぱい匂いのチャプチェ”提供か…料理長が書いた「始末書」が存在、運営会社は「食品衛生上の問題はなかった」「異常な臭いはなかった」と反論
NEWSポストセブン
63歳で初めて人生を振り返った俳優・小沢仁志さん
《63歳で初めて人生を振り返った俳優・小沢仁志》不良役演じた『ビー・バップ』『スクール☆ウォーズ』で激変した人生「自分の限界を超える快感を得ちまった」
NEWSポストセブン
釜本邦茂さん
サッカー界のレジェンド・釜本邦茂さんが「免許返納」密着取材で語っていた「家族に喜んでもらえることの嬉しさ」「周りの助けの大きさ」
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがニューシングル『Letter』をリリース(写真・左/AFLO、写真・右/Xより)
羽生結弦の元妻のバイオリニスト・末延麻裕子さん、“因縁の8月”にニューシングル発売 羽生にとっては“消せない影”となるのか 
女性セブン
中学生記者・川中だいじさん(14)が明かした”特ダネ”の舞台裏とは──
「期末テストそっちのけ」中学生記者・川中だいじさん(14)が抜いた特ダネスクープの“思わぬ端緒”「斎藤知事ボランティアに“選挙慣れ”した女性が…」《突撃著書サイン時間稼ぎ作戦で玉木氏を直撃取材》
NEWSポストセブン
釜本邦茂さん
メキシコ五輪得点王・釜本邦茂さんが語っていた“点取り虫”になる原点 “勝負に勝たなければならない”の信念は「三国志」に学んでいたと語る
NEWSポストセブン
北海道札幌市にある建設会社「花井組」SNSでは社長が従業員に暴力を振るう動画が拡散されている(HPより、現在は削除済み)
《暴行動画に批判殺到の花井組》社長らが書類送検で会社の今後は…元従業員は「解体に向けて準備中」、会長は「解体とは決まっていない。結果が出てくれば、いずれわかる」と回答
NEWSポストセブン
雅子さまのご静養に同行する愛子さま(2025年8月、静岡県下田市。撮影/JMPA) 
愛子さま、雅子さまのご静養にすべて同行する“熱情” そばに寄り添う“幼なじみ”は大手造船会社のご子息、両陛下からも全幅の信頼 
女性セブン
猫愛に溢れるマルタでは、動物保護団体や市民による抗議活動が続いているという(左・時事通信フォト)
《深夜に猫地面にたたきつける動画》マルタで“猫殺し”容疑で逮捕の慶應卒エリート・オカムラサトシ容疑者の凶行と、マルタ国民の怒号「恥を知れ」「国外に追放せよ」
NEWSポストセブン
大神いずみアナ(右)と馬場典子アナが“長嶋茂雄さんの思い出”を語り合う
大神いずみアナ&馬場典子アナが語る“長嶋茂雄さんの思い出”「こちらが答えて欲しそうなことを察して話してくれる」超一流の受け答え
週刊ポスト
夜逃げした「郷土料理 たち川」に、食品偽装があったという(左はinstagramより、右は従業員提供)
「飛騨牛はホルスタイン、天然鮎は養殖モノ…」岐阜・池田温泉、町が委託したレストランで“食品偽装疑惑”「仕入れ先が減り、オーナー自らスーパーで割引の商品を…」【7月末に夜逃げしていた】
NEWSポストセブン
デコラファッションで小学校に登校していたいちかさん、中学生となり衝撃の変貌を遂げていた…!
《デコラ小学生が衝撃の変貌》グリーン&ゴールド髪が“黒髪少女”に大転身「ほぼスッピンのナチュラルメイクで中学に登校する」意外な理由とは
NEWSポストセブン