ライフ

「歯科医選び」ネット検索の落とし穴 検索上位が優れた歯科医院とは限らない

自分にあう歯科医はどう選ぶ?(イメージ)

自分にあう歯科医はどう選ぶ?(イメージ)

 歯の健康は、全身の健康に直結すると言われる。大切なのは、正しい歯科治療・口腔ケアの知識を得ることだ。それだけ世の中には“間違った治療・ケア”の情報が蔓延している。『やってはいけない歯科治療』著者でジャーナリストの岩澤倫彦氏が「間違いだらけの歯科医選び」についてレポートする。

 * * *

【間違い】マスコミに登場する歯科医は名医?

 殺菌作用があるというセメントを詰めるだけで治療できるという触れ込みの「ドックベストセメント」。未承認の治療法で、実際に治療を受けた患者からトラブルの相談が非常に多いというが、この方法は、民放のテレビ番組が取り上げたことが契機になって、広まった。

 一般的なマスコミは、話題性がある特徴的な歯科医を取り上げる傾向が強いが、それは臨床医としての評価とは全く関係がないと考えるべきだ。

 これまで取材した世界的に評価される歯科医たちは、一般向けではなく歯科の専門書を書いたり、勉強会を主催している。

 そして共通するのは、治療方針を丁寧に説明して、患者の希望に耳を傾ける姿勢だ。彼らは驚くほど謙虚である。自ら名医と称する歯科医は、決してお勧めできない。

【間違い】ネット検索の上位が優れた歯科医院?

 歯科医院をネットで探す時に、「歯周病治療 ○○市」と入力するのではないか。そして検索結果を上から見ていくと思うが、注意してほしい。5番目くらいまで「広告」なのだ。

 グーグルの場合、青字の見出しの上に、小さなグレーの文字で「広告」と表示されている。

 ここに掲載されるためには、多額の宣伝費が必要。それは治療費に転嫁されている可能性があると思ったほうがいい。

【間違い】インプラント手術数が多いと腕がいい?

 ネット上ではインプラントの手術件数を強く打ち出している歯科医院が多い。“年間○○○件!”と謳うところもある。だが、インプラント治療は手術だけでなく、口腔ケアも指導できるところを選んだほうがいい。

 あまりに手術件数が多いところは、残せる歯も抜いてインプラントにするように誘導している可能性を疑うべきだ。

 6年前、覆面取材で訪れたインプラント専門のクリニックの歯科医が「もう抜かないとダメ」と診断した歯は、再根管治療を受けたところ今も全く問題なく残せている。

関連記事

トピックス

サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(X、時事通信フォト)
大麻成分疑いで“ガサ入れ”があったサントリー・新浪剛史元会長の超高級港区マンション「かつては最上階にカルロス・ゴーンさんも住んでいた」
NEWSポストセブン
ロコ・ソラーレ(時事通信フォト)
《メンバーの夫が顔面骨折の交通事故も》試練乗り越えてロコ・ソラーレがミラノ五輪日本代表決定戦に挑む、わずかなオフに過ごした「充実の夫婦時間」
NEWSポストセブン
来季米ツアー出場権を獲得した原英莉花(C)Yasuhiro JJ Tanabe
《未来の山下美夢有、竹田麗央を探せ》国内ツアーからQシリーズへの挑戦の動きも活発化、米ツアー本格参入で活躍が期待される「なでしこゴルファー」14人
週刊ポスト
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《麻薬取締法違反の疑いでガサ入れ》サントリー新浪剛史会長「知人女性が送ってきた」「適法との認識で購入したサプリ」問題で辞任 “海外出張後にジム”多忙な中で追求していた筋肉
NEWSポストセブン
サークル活動にも精を出しているという悠仁さま(写真/共同通信社)
悠仁さまの筑波大キャンパスライフ、上級生の間では「顔がかっこいい」と話題に バドミントンサークル内で呼ばれる“あだ名”とは
週刊ポスト
『週刊ポスト』8月4日発売号で撮り下ろしグラビアに挑戦
渡邊渚さんが綴る“からっぽの夏休み”「SNSや世間のゴタゴタも全部がバカらしくなった」
NEWSポストセブン
米カリフォルニア州のバーバンク警察は連続“尻嗅ぎ犯”を逮捕した(TikTokより)
《書店で女性のお尻を嗅ぐ動画が拡散》“連続尻嗅ぎ犯” クラウダー容疑者の卑劣な犯行【日本でも社会問題“触らない痴漢”】
NEWSポストセブン
オリエンタルラジオの藤森慎吾
《オリラジ・藤森慎吾が結婚相手を披露》かつてはハイレグ姿でグラビアデビューの新妻、ふたりを結んだ「美ボディ」と「健康志向」
NEWSポストセブン
別居が報じられた長渕剛と志穂美悦子
《長渕剛が妻・志穂美悦子と別居報道》清水美砂、国生さゆり、冨永愛…親密報道された女性3人の“共通点”「長渕と離れた後、それぞれの分野で成功を収めている」
NEWSポストセブン
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《母が趣里のお腹に優しい眼差しを向けて》元キャンディーズ・伊藤蘭の“変わらぬ母の愛” 母のコンサートでは「不仲とか書かれてますけど、ウソです!(笑)」と宣言
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《お出かけスリーショット》小室眞子さんが赤ちゃんを抱えて“ママの顔”「五感を刺激するモンテッソーリ式ベビーグッズ」に育児の覚悟、夫婦で「成年式」を辞退
NEWSポストセブン
負担の多い二刀流を支える真美子さん
《水着の真美子さんと自宅プールで》大谷翔平を支える「家族の徹底サポート」、妻が愛娘のベビーカーを押して観戦…インタビューで語っていた「幸せを感じる瞬間」
NEWSポストセブン