国際情報

武漢紡織大学で学生らが大規模抗議運動 大学管理職の「盗電」で学生寮が停電

学生は電気代を支払っていたのに…

学生は電気代を支払っていたのに…

 中国中部の主要都市、武漢市にある武漢紡織大学対外経済貿易学院(ビジネススクールに相当)で9月中旬、大学の上級管理職が私設の変電器を使い、大学の電気を自宅のマンションなどに転用したことが発覚した。

 大学は200万元(約4000万円)の罰金を科せられたものの、支払わなかったために電力供給局が学生寮などの電気を止めたことで、学生ら数百人がキャンパスで抗議行動を起こしていたことが分かった。抗議は数日間続いたが、学生側の要求が容れられ、大学は現在、平常に戻っている。地元紙「武漢日報」などが報じた。

 これに対して、学生たちはSNS「微博(ウェイボー)」で、電気代を支払っているにもかかわらず、停電のために、エレベーターに閉じ込められた学生がいたことや、寮のエアコンが使えず猛暑に悩まされ、戸外で寝るために涼しい場所を探している学生がいたことを投稿し、「大学当局のやり方は絶対に容認できない」などと声が高まった。

 学生数百人が学生寮の長時間の停電に抗議して、キャンパスに押し寄せ、抗議行動は数日間続いた。

 キャンパスでは、一部の学生が「学長は辞任しろ」「学生寮の環境を整備しろ」などと要求がエスカレートして、警官隊も駆けつけるなど、一時騒然とした雰囲気に包まれた。

 しかし、大学側と学生サイドが話し合った結果、「電力供給を止めたことを謝罪するよう」との学生側の要求を全面的に受け入れ、学生寮には通常の電力が供給されるようになったことで平常に戻ったという。

関連記事

トピックス

どんな役柄でも見事に演じきることで定評がある芳根京子(2020年、映画『記憶屋』のイベント)
《ヘソ出し白Tで颯爽と》女優・芳根京子、乃木坂46のライブをお忍び鑑賞 ファンを虜にした「ライブ中の一幕」
NEWSポストセブン
相川七瀬と次男の凛生君
《芸能界めざす息子への思い》「努力しないなら応援しない」離婚告白の相川七瀬がジュノンボーイ挑戦の次男に明かした「仕事がなかった」冬の時代
NEWSポストセブン
俳優の松田翔太、妻でモデルの秋元梢(右/時事通信フォト)
《松田龍平、翔太兄弟夫婦がタイでバカンス目撃撮》秋元梢が甥っ子を優しく見守り…ファミリーが交流した「初のフォーショット」
NEWSポストセブン
世界が驚嘆した大番狂わせ(写真/AFLO)
ラグビー日本代表「ブライトンの奇跡」から10年 名将エディー・ジョーンズが語る世界を驚かせた偉業と現状「リーチマイケルたちが取り戻した“日本の誇り”を引き継いでいく」
週刊ポスト
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《即完売》佳子さま、着用した2750円イヤリングのメーカーが当日の「トータルコーディネート」に感激
NEWSポストセブン
国連大学50周年記念式典に出席された天皇皇后両陛下(2025年9月18日、撮影/JMPA)
《国連大学50周年記念式典》皇后雅子さまが見せられたマスタードイエローの“サステナブルファッション” 沖縄ご訪問や園遊会でお召しの一着をお選びに 
NEWSポストセブン
豪雨被害のため、M-1出場を断念した森智広市長 (左/時事通信フォト、右/読者提供)
《森智広市長 M-1出場断念の舞台裏》「商店街の道の下から水がゴボゴボと…」三重・四日市を襲った記録的豪雨で地下駐車場が水没、高級車ふくむ274台が被害
NEWSポストセブン
「決意のSNS投稿」をした滝川クリステル(時事通信フォト)
滝川クリステル「決意のSNS投稿」に見る“ファーストレディ”への準備 小泉進次郎氏の「誹謗中傷について規制を強化する考え」を後押しする覚悟か
週刊ポスト
アニメではカバオくんなど複数のキャラクターの声を担当する山寺宏一(写真提供/NHK)
【『あんぱん』最終回へ】「声優生活40年のご褒美」山寺宏一が“やなせ先生の恩師役”を演じて感じた、ジャムおじさんとして「新しい顔だよ」と言える喜び
週刊ポスト
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト