国内

「言ったよね?」茂木敏充・自民党幹事長に激昂された党職員、その日を境に職務を外され異動

発端は記者会見での茂木敏充・幹事長のやり取り(時事通信フォト)

発端は記者会見での茂木敏充・幹事長と党職員のやり取り(時事通信フォト)

 旧統一教会をめぐる国会議員のアンケート調査を発表した後も、新たに接点が判明した議員が続出する自民党。調査をとりまとめた茂木敏充・幹事長は追加分を集約して公表する考えを示したが、騒動は収まりそうにない。

 旧統一教会問題で矢面に立たされている茂木氏だが、ある党職員への処遇をめぐり、パワハラ疑惑が持ち上がっている。発端は3月14日の記者会見でのこと。ウクライナ侵攻への対応や、参院選への課題などを茂木氏が話し、質疑応答に移ったその時、“事件”は起きた。

 茂木氏は2人目の記者が質問しようとすると腕時計に目をやり、会見を仕切っていた党職員A氏に向かって、「6時に終わんないとダメだって言ったじゃん!」と強い口調で言い放った。

 A氏が困惑した様子で「あ、じゃあ、すみません、この後日程ございますので……」と記者団に言うと、茂木氏はA氏の言葉に被せるように「え、事前に言ったよね? 言ってない? 言ったんだけど。言ったの? 言ってないの?」とA氏を詰める。A氏は「あ、はい、分かりました……」と消え入るような声で返事をしたのだった。

 このやり取りは自民党の公式YouTubeチャンネルに掲載された茂木氏の会見動画に今も一部始終が残っている。自民党担当の大手紙政治部記者はこう言う。

「Aさんは茂木さんの会見の仕切り役を担っていましたが、この日を境に、その職務から外されました。実はこの会見の1週間ほど前にも、Aさんが会見を締めようとしたところ、茂木さんが『お前が判断するな!』と怒鳴るやり取りがありました。それにこの件が重なり、茂木さんはかなり怒っていたようです。その後、定期の人事異動を待つ形でAさんは9月1日付で総裁・幹事長室から総務会に異動になりました。茂木さんに“飛ばされた”ともっぱらの噂です」

 自民党本部に聞くと、「党職員の人事異動に関して個別に回答はしておりません。また、お尋ねの内容に該当する事実もございません」(総裁・幹事長室)と回答した。

 茂木氏は『文藝春秋』10月号のインタビューで〈(人材は)適材適所で使い、過度な負担にならないようにしようと。自分を抑えることも、少しずつ身についてきました〉と語っていたが、その成果がこれか。

※週刊ポスト2022年10月7・14日号

関連記事

トピックス

元交際相手の白井秀征容疑者(本人SNS)のストーカーに悩まされていた岡崎彩咲陽さん(親族提供)
《川崎・ストーカー殺人》「悔しくて寝られない夜が何度も…」岡崎彩咲陽さんの兄弟が被告の厳罰求める“追悼ライブ”に500人が集結、兄は「俺の自慢の妹だな!愛してる」と涙
NEWSポストセブン
グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカル
【ニコラス・ケイジと共演も】「目標は二階堂ふみ、沢尻エリカ」グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカルの「すべてをさらけ出す覚悟」
週刊ポスト
阪神・藤川球児監督と、ヘッドコーチに就任した和田豊・元監督(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督 和田豊・元監督が「18歳年上のヘッドコーチ」就任の思惑と不安 几帳面さ、忠実さに評価の声も「何かあった時に責任を取る身代わりでは」の指摘も
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン
赤穂市民病院が公式に「医療過誤」だと認めている手術は一件のみ(写真/イメージマート)
「階段に突き落とされた」「試験の邪魔をされた」 漫画『脳外科医 竹田くん』のモデルになった赤穂市民病院医療過誤騒動に関係した執刀医と上司の医師の間で繰り広げられた“泥沼告訴合戦”
NEWSポストセブン
被害を受けたジュフリー氏、エプスタイン元被告(時事通信フォト、司法省(DOJ)より)
《女性の体に「ロリータ」の書き込み…》10代少女ら被害に…アメリカ史上最も“闇深い”人身売買事件、新たな写真が公開「手首に何かを巻きつける」「不気味に笑う男」【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
2025年はMLBのワールドシリーズで優勝。WBCでも優勝して、真の“世界一”を目指す(写真/AFLO)
《WBCで大谷翔平の二刀流の可能性は?》元祖WBC戦士・宮本慎也氏が展望「球数を制限しつつマウンドに立ってくれる」、連覇の可能性は50%
女性セブン
「名球会ONK座談会」の印象的なやりとりを振り返る
〈2025年追悼・長嶋茂雄さん 〉「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 日本中を明るく照らした“ミスターの言葉”、監督就任中も本音を隠さなかった「野球への熱い想い」
週刊ポスト
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン