すらりとしたスタイルは50代とは思えない南野陽子(写真は2020年)
「2015年にバラエティー番組で2人が共演したとき、この夜の話にいちばん驚いていたのは斉藤さんでした。斉藤さんがしきりに謝り、南野さんが笑いながらフォローする様子が印象的でした」(前出・別の芸能関係者)
そんな2人だが、2018年に思わぬ形で交差する。NHK大河ドラマ『西郷どん』で、徳川家定に嫁ぐ篤姫の教育係・幾島を演じる予定だった斉藤がクランクイン直前で降板することになり、南野が代役を務めたのだ。
「斉藤さんが医師と不倫疑惑を報じられたのが理由でした。南野さんの演じた幾島は、西郷隆盛の“もす”という語尾に敏感にたびたび反応し、呆れる様子が印象的でした。視聴者からつけられたニックネームは『もす調査員』。わずかな準備期間で好演した南野さんにも、さすがという声が集まりました」(前出・芸能関係者)
作中で接点のなかった先の2人に対し、南野と浅香は『スケバン刑事』の映画で共演した。それが、逆に2人の隔絶を招くことになった。
「映画の撮影現場で、南野さんと共演者のひとりが一触即発の状態に。互いに挨拶もしないほど、ピリピリした雰囲気になってしまったことがあったそうです。南野さんの態度に驚いた浅香さんサイドは、その後しばらく彼女を“共演NG”にしていたとか」(前出・テレビ局関係者)
現場に緊張感が張り詰めていた理由は、南野の極限状態だったという。
「人気絶頂だったこともあり、寝る間もないほど仕事を詰め込まれる。10か月も自宅に帰れず、テレビ局で入浴していたそうです。その上、まだデビューから浅く、お給料を満足できるほどもらえていなかったというのもあったようです」(前出・テレビ局関係者)
当時を振り返り、歩み寄ったのは南野だった。デビュー30周年を前にした頃、浅香のもとに一通の手紙が届く。
「南野さんが浅香さんに手紙を送って謝罪をしたんです。浅香さんは謝罪を素直に受け入れ、いまでは一切、わだかまりはないようです。だからこそ、今回の共演も実現したのでしょう」(前出・芸能関係者)
30年の恩讐を越えて、「許さんぜよ!」はもう遠い昔の話のようだ。
※女性セブン2022年10月20日号
南野陽子が見り返り美人な姿を見せた
オーラたっぷり