深田恭子もドロンジョを演じた(写真はインスタより)
序盤から展開は暗くてハード。しかも、真っ白なコスチュームでリングに上がる愛花は大企業の社長令嬢にして、美貌のインフルエンサー。その横には「世の中をよくしたい」と共通の志を持つ、犯罪被害者支援活動家のガン(金子大地)の姿が。このガンこそが後のヤッターマン1号で、愛花が2号なのだ。そして、七音の前には、ボヤッキー(矢本悠馬)とトンズラー(一ノ瀬ワタル)がやってくる。
どんな経緯で、七音がドロンジョとなり、ドロンボー一味結成に至るのかはこれからだが、予告で観る限り、彼女は「不幸って決めつけんな」とタフな生き方を選んでいる。これまでのドロンジョが、「やっておしまい!」と上からモノを言う女王様的だったのに対して、今回のドロンジョは、下から這い上がりながら、覚醒、変化していくタイプなのだろう。
しかも、二枚目の正義の味方であるはずの金子ヤッターマン1号は、「小さな正義にこだわっていたら、大きな正義は果たせない」なんてことを言うやつ。危険な香りがプンプンする。この令和ヤッターマンに対峙するからには、ドロンジョが単純なワルとは思えない。
池田ドロンジョのイメージビジュアルを見たとき、映画『ブレードランナー』に出てきた美しくも哀しきレプリカント、プリス(ダリル・ハンナ)を思い出した。23時台の放送ということを考えると、アニメでゲラゲラ笑っていた世代は、心してドロンジョの過去を見つめることになりそうである。
池田エライザ(写真/ロケットパンチ)
池田エライザ
深田恭子