芸能

フワちゃんがプロレスデビュー、女性芸能人がリングを目指す理由 過去にはLiLiCo、鈴木奈々らも参戦

プロレスデビューしたフワちゃん

プロレスデビューしたフワちゃん(写真/時事通信社)

 タレントのフワちゃんがプロレスデビューしたことが話題を呼んでいる。昔も今もプロレスに参戦する女性芸能人は多いが、その理由についてコラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

 * * *
 30日放送の『行列のできる相談所』(日本テレビ系)は、フワちゃんのプロレスデビューを特集。5か月に及ぶ壮絶な練習に密着した様子や、人気団体・スターダムで行われたデビュー戦などを放送しました。長期にわたるプロジェクトである上に、芸能人屈指のプロレス通である有田哲平さんをゲスト解説に迎えるなど、力の入った企画であることがうかがえました。

 女性芸能人のプロレス参戦と言えば、古くは昭和の『スター誕生』(日本テレビ系)出身のマッハ文朱さんとアイドル歌手から転身したミミ萩原さん。平成に入ってからも、グラビアアイドルのインリン・オブ・ジョイトイさんや愛川ゆず季さん、筋肉アイドルの才木玲佳さん、映画コメンテーターのLiLiCoさん、フリーアナウンサーの脊山麻理子さん、タレントの鈴木奈々さんらがプロレスに挑みました。

 また、2017年にはドラマ『豆腐プロレス』(テレビ朝日系)で、AKB48の松井珠理奈さん、宮脇咲良さん、横山由依さん、須田亜香里さん、向井地美音さんら主要メンバーが本格的なプロレスに挑戦。ドラマだけに留まらず、本物のプロレス興行を行って驚かせました。

 現在もタレントの赤井沙希さん、SKE48の荒井優希さん、女優の長野じゅりあさん、グラビアアイドルの上福ゆきさん、LinQの元アイドル伊藤麻希さんなどが現役レスラーとして活躍しています。

 なぜ女性芸能人たちは、真逆の活動に見えるプロレスに挑戦するのでしょうか。

プロレスの試合と芸能活動の類似点

 女性芸能人がプロレスに挑戦する理由は、主に「仕事」と「憧れ」の2つ。

 まず仕事という点でのプロレス挑戦には、「話題性を生み出せる」「ギャップを見せられる」「イメージチェンジを図れる」「表現力を磨ける」「ファン層を広げられる」などのチャンスがあります。

 プロレスラーは芸能人以上に「どんなキャラクターなのかが重要」と言われる職業。顔や体、言葉や仕草などで、自己表現することや、観客へのアピールが求められます。また、もともとプロレスの試合には、アイドルのライブや女優の舞台に似た要素があることから、「プロレスラーに向いている」と言われてオファーを受ける女性芸能人は少なくありません。

 さらに、キュートまたはセクシーなコスチューム、凜々しい姿と痛がる姿などが魅力的に見えることもポイントの1つ。たとえばアイドルなら、ふだんの衣装とは異なるイメージのコスチュームや、苦悶の表情を見せることがファンサービスにつながります。かつて『めちゃイケ』(フジテレビ系)の人気企画「めちゃイケ女子プロレス」に現役アイドルなどがこぞって出演していたのも、これらのメリットがあるからでした。

 もう1つプロレス参戦のメリットとしてあげておきたいのは、人柄や生き様、挫折や成長、屈辱と栄冠などのストーリー性で魅了できること。リング上の姿を通して、一途さや頑張り、悔しさや痛み、歓喜や失望などを観客に感情移入をしてもらいやすく、他の活動では得られない熱い声援を得ることができます。

 たとえば、「芸能活動がふるわない」「大きな失敗してしまった」などの芸能人がプロレスに挑み、生き生きとした姿を見せて成功を勝ち取るという流れは定番のストーリー。実際、AKB48のプロレス挑戦は人気が下降気味になりはじめたころであり、なりふり構わず感情むき出しで頑張る姿に応援の声があがっていました。

関連記事

トピックス

木本慎之介
【全文公開】西城秀樹さんの長男・木本慎之介、歌手デビューへの決意 サッカー選手の夢を諦めて音楽の道へ「パパの歌い方をめちゃくちゃ研究しています」
女性セブン
綾瀬はるかが結婚に言及
綾瀬はるか 名著『愛するということ』を読み直し、「結婚って何なんでしょうね…」と呟く 思わぬ言葉に周囲ざわつく
女性セブン
強く、優しく、凜とした母を演じる石田ゆり子(写真/NHK提供)
《『虎に翼』で母親役を好演》石田ゆり子、プロデューサーや共演者が驚いた“愛される力”「ストレスかかる現場でも動じない人」
週刊ポスト
「夢みる光源氏」展を鑑賞される愛子さま
【9割賛成の調査結果も】女性天皇についての議論は膠着状態 結婚に関して身動きが取れない愛子さまが卒論に選んだ「生涯未婚の内親王」
女性セブン
羽生結弦のライバルであるチェンが衝撃論文
《羽生結弦の永遠のライバル》ネイサン・チェンが衝撃の卒業論文 題材は羽生と同じくフィギュアスケートでも視点は正反対
女性セブン
“くわまん”こと桑野信義さん
《大腸がん闘病の桑野信義》「なんでケツの穴を他人に診せなきゃいけないんだ!」戻れぬ3年前の後悔「もっと生きたい」
NEWSポストセブン
中村佳敬容疑者が寵愛していた元社員の秋元宙美(左)、佐武敬子(中央)。同じく社員の鍵井チエ(右)
100億円集金の裏で超エリート保険マンを「神」と崇めた女性幹部2人は「タワマンあてがわれた愛人」警視庁が無登録営業で逮捕 有名企業会長も落ちた「胸を露出し体をすり寄せ……」“夜の営業”手法
NEWSポストセブン
中森明菜
中森明菜、6年半の沈黙を破るファンイベントは「1公演7万8430円」 会場として有力視されるジャズクラブは近藤真彦と因縁
女性セブン
食品偽装が告発された周富輝氏
『料理の鉄人』で名を馳せた中華料理店で10年以上にわたる食品偽装が発覚「蟹の玉子」には鶏卵を使い「うづらの挽肉」は豚肉を代用……元従業員が告発した調理場の実態
NEWSポストセブン
昨年9月にはマスクを外した素顔を公開
【恩讐を越えて…】KEIKO、裏切りを重ねた元夫・小室哲哉にラジオで突然の“ラブコール” globe再始動に膨らむ期待
女性セブン
17歳差婚を発表した高橋(左、共同通信)と飯豊(右、本人instagramより)
《17歳差婚の決め手》高橋一生「浪費癖ある母親」「複雑な家庭環境」乗り越え惹かれた飯豊まりえの「自分軸の生き方」
NEWSポストセブン
店を出て染谷と話し込む山崎
【映画『陰陽師0』打ち上げ】山崎賢人、染谷将太、奈緒らが西麻布の韓国料理店に集結 染谷の妻・菊地凛子も同席
女性セブン