円形脱毛症の組織画像
これまで円形脱毛症の原因はストレスといわれていたが、それは単なるきっかけでしかない。一番の原因は遺伝的体質(自己免疫疾患を起こしやすい体質)で、これに細菌・ウイルス感染、過労やケガなどが起因して発症する。
「円形脱毛症の確定診断には脱毛部の外側に近い部分の皮膚を組織採取し、炎症の有無を確認します。抜毛症といって、思春期の女性によくみられる自分で毛を抜く癖と区別するためにも必要なのです。現在はダーモスコピー(特殊な拡大鏡)で毛根付近を拡大して診ることができ、特徴的な毛髪変化も確認可能となりました」(伊藤病院教授)
脱毛症にはタイプがある。500円玉大の脱毛が1か所だけの単発型、複数では多発型と呼ばれている。他にも後頭部の首筋の周囲や側頭が脱毛する蛇行型、頭髪すべてが抜ける全頭型、さらに頭髪のみならず眉毛、腋毛、陰毛などの体毛が抜ける汎発型だ。
今年、約30年ぶりに、重症の円形脱毛症に対する薬が保険承認された。
取材・構成/岩城レイ子
※週刊ポスト2022年11月18・25日号
伊藤泰介・浜松医科大学附属病院皮膚科脱毛専門外来病院教授

