ツイートにはさまざまな反響があったという
「今回の事件で行われたことは、すごく子どもじみた嫌がらせ行為ですよね。大人の社会に限らず、今まさに同じような“いじめ”をしている子どもたちも世の中に存在するのかもしれません。そんな人々がもし仮に『傷害罪で逮捕』というニュースを目にしたところで、自分とは関係のない話だと思い込んでしまうのではないかと思うんですよ。
今回の事件を報じるいくつかのメディアでは“いじめ”と表現されていますが、加害者たちはちゃんと逮捕されています。“いじめ”と“犯罪”をリンクさせることで、今まさに誰かに嫌がらせなどを繰り返している人々に『自分たちのやっていることは犯罪なんだ。逮捕されるような行為なんだ』と認識させる効果があるのではないか……という指摘は、なるほどなと感じる部分がありました。おそらくマスコミにそのような意図はなく、たまたまだとは思いますが」
いじめと犯罪をリンクさせることに意義を感じるからこそ、フィフィは「未成年による“いじめ”も犯罪として報道するべき」だと考える。
「まだまだ世間の認識が足りていない以上、『いじめで逮捕』という伝え方は有効なのかもしれません。だからといって、『意外な効果がありそうだから、なんでもかんでも“いじめ”として表現していこう』と主張したいわけではありません。
今回は、大人による犯罪を“いじめ”と表現することで、いじめと犯罪をリンクさせる効果もあった。でもそれなら、子どもによる“いじめ”を犯罪として扱うことで、子供であろうがいじめは犯罪と同じ行為だと認識させることにつながるのではないでしょうか。世間の認識を変えるためには、さまざまな切り口からアプローチしたほうが効果的なはず。今後、後者のような報道も出てきてほしいですね」
“いじめ”報道は気づきのきっかけとなるか。