ライフ

「ぜい肉と別れたくて…」気軽にお願い事をする場となった東京の「縁切榎」

ご神木の榎は1884(明治17)年に焼失し、2代目が植えられたが、これも再開発で伐採。現在は3代目で、先代の一部は境内に安置されている

ご神木の榎は1884(明治17)年に焼失し、2代目が植えられたが、これも再開発で伐採。現在は3代目で、先代の一部は境内に安置されている

 さまざま不幸から逃れたい──そんな思いを抱えて、縁切り寺社を訪れる人もいるだろう。その願いはさまざまだが、圧倒的に多いのが人との縁切りだと、寺社事情に詳しい占い師の流光七奈さんは言う。

「夫と離婚したい、不倫相手を離婚させたい、職場の上司から離れたいといった願い事が多いようです。良縁は悪縁を断つからこそやって来ると考えられているので、縁切りとはつまり縁結びの意味もあります」(流光さん・以下同)

 参拝にルールはないが、参拝後に願いが叶ったら、お礼参りはした方がいいという。また、悪縁を引き寄せることが多いと感じる人は、定期的に参拝するのがおすすめだ。

「“不倫相手の奥さんが死にますように”といった、他人を不幸にしてまで自分の願いを叶えてもらおうとする人もいます。日本の神様はおおらかなので耳を傾けてくれますが、縁切りとは、他人を呪うためではなく、自分の幸せに悪影響を及ぼす人と縁を切る、というのが基本の考え方。“人を呪わば穴二つ”というように、呪いめいたお願い事をすれば、自分にも戻ってくると心しておきましょう」

 では、参拝者はどんな気持ちを抱いているのだろうか。東京の縁切榎を取材した。

さまざまな願いを受け入れるパワースポット

【東京】縁切榎
住所:東京都板橋区本町18

 閑静な住宅街にひっそりと建つ小さな社。ここには、縁切りのご利益があると信仰されてきた榎が祀られている。

 なぜ、榎が縁切りにご利益があるのか──諸説あるが、江戸時代にこの場所に榎と槻(欅の別称)の古木があり、これらを続けて読むと「えんつき(=縁尽き)」になることから、縁切榎と呼ばれるようになったという。その後、落語の『縁切り榎』『阿武松』などに取り上げられたり、皇女和宮が降嫁の際、縁起が悪いからとここを通らないようにしたなどの逸話が残され、知れ渡るようになった。

関連キーワード

関連記事

トピックス

Mrs. GREEN APPLEのギター・若井滉斗とNiziUのNINAが熱愛関係であることが報じられた(Xより/時事通信フォト)
《ミセス事務所がグラドルとの二股を否定》NiziU・NINAがミセス・若井の高級マンションへ“足取り軽く”消えた夜の一部始終、各社取材班が集結した裏に「関係者らのNINAへの心配」
NEWSポストセブン
山本由伸(右)の隣を歩く"新恋人”のNiki(TikTokより)
《チラ映り》ドジャース・山本由伸は“大親友”の元カレ…Niki「実直な男性に惹かれるように」直近で起きていた恋愛観の変化【交際継続か】
NEWSポストセブン
保護者責任遺棄の疑いで北島遥生容疑者(23)と内縁の妻・エリカ容疑者(22)ら夫妻が逮捕された(Instagramより)
《市営住宅で0歳児らを7時間置き去り》「『お前のせいだろ!』と男の人の怒号が…」“首タトゥー男”北島遥生容疑者と妻・エリカ容疑者が住んでいた“恐怖の部屋”、住民が通報
NEWSポストセブン
モデル・Nikiと山本由伸投手(Instagram/共同通信社)
《交際説のモデル・Nikiと歩く“地元の金髪センパイ”の正体》山本由伸「31億円豪邸」購入のサポートも…“470億円契約の男”を管理する「幼馴染マネージャー」とは
NEWSポストセブン
学業との両立も重んじている秋篠宮家の長男・悠仁さま(学生提供)
「おすすめは美しい羽のリュウキュウハグロトンボです」悠仁さま、筑波大学学園祭で目撃された「ポストカード手売り姿」
NEWSポストセブン
モデル・Nikiと山本由伸投手(Instagram/共同通信社)
「港区女子がいつの間にか…」Nikiが親密だった“別のタレント” ドジャース・山本由伸の隣に立つ「テラハ美女」の華麗なる元カレ遍歴
NEWSポストセブン
米大リーグ、ワールドシリーズ2連覇を達成したドジャースの優勝パレードに参加した大谷翔平と真美子さん(共同通信社)
《真美子さんが“旧型スマホ2台持ち”で参加》大谷翔平が見せた妻との“パレード密着スマイル”、「家族とのささやかな幸せ」を支える“確固たる庶民感覚”
NEWSポストセブン
高校時代の安福容疑者と、かつて警察が公開した似顔絵
《事件後の安福久美子容疑者の素顔…隣人が証言》「ちょっと不思議な家族だった」「『娘さん綺麗ですね』と羨ましそうに…」犯行を隠し続けた“普通の生活”にあった不可解な点
デート動画が話題になったドジャース・山本由伸とモデルの丹波仁希(TikTokより)
《熱愛説のモデル・Nikiは「日本に全然帰ってこない…」》山本由伸が購入していた“31億円の広すぎる豪邸”、「私はニッキー!」インスタでは「海外での水着姿」を度々披露
NEWSポストセブン
優勝パレードには真美子さんも参加(時事通信フォト/共同通信社)
《頬を寄せ合い密着ツーショット》大谷翔平と真美子さんの“公開イチャイチャ”に「癒やされるわ~」ときめくファン、スキンシップで「意味がわからない」と驚かせた過去も
NEWSポストセブン
生きた状態の男性にガソリンをかけて火をつけ殺害したアンソニー・ボイド(写真/支援者提供)
《生きている男性に火をつけ殺害》“人道的な”窒素吸入マスクで死刑執行も「激しく喘ぐような呼吸が15分続き…」、アメリカでは「現代のリンチ」と批判の声【米アラバマ州】
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の学生時代
《被害者夫と容疑者の同級生を取材》「色恋なんてする雰囲気じゃ…」“名古屋・26年前の主婦殺人事件”の既婚者子持ち・安福久美子容疑者の不可解な動機とは
NEWSポストセブン