ライフ

82歳の糖尿病専門医、健康の秘訣は趣味の「尺八」年5回はステージで演奏

糖尿病専門医で公立病院勤務の松山辰男氏

糖尿病専門医で公立病院勤務の松山辰男氏

 精神科医の和田秀樹氏が書いた『80歳の壁』がベストセラーになっているが、健康寿命を延ばすためには何を心がければ良いか─それを知る“生き証人”が80歳を越えた今も現役で活躍する医師たちだ。糖尿病専門医で公立病院勤務の松山辰男氏(82)は、健康の秘訣は“呼吸”だと語る──。

 * * *
 82歳になった今も、週5日は公立の病院にフルタイムで勤務し、休みは土日だけです。勤務日のうち週4日は裏方の検査に関わる仕事をし、1日は担当してきた患者さんを継続して診ています。

 健康のために「これは絶対!」と続けたことはありませんが、結果的によかったと思える習慣はあります。

 まず、私は幼い頃から病弱で、小学校は7年通いました。自分の体は丈夫ではないとわかっていたので、無理をしないようにしてきました。

 タバコも吸わず、お酒も嗜む程度で、必要以上に身体を鍛えることもなく、ハードな負荷をかけなかった。仕事は12時間勤務が続くなど大変な面はありましたが、自分の身体に対する傲慢さや油断はなかったですね。仕事以外では無茶をしないよう生きてきました。

 あとは、学生時代に始めた趣味の尺八を60年以上続けています。今も年に4~5回はステージで吹く機会があります。瞬間的に息を吸い、ゆっくり吐き続けることで音を出す尺八は、ヨガの呼吸管理に近いようです。この呼吸を意識した活動が、健康に寄与したのかもしれません。

 最近は年相応に人の名前が出てこなかったりしますが、生活に困るほどではない。趣味の尺八を通して人と関わることが、認知機能の維持にも一役買っているようです。

 実は30年ほど前、就職したばかりの長男が事故で亡くなりました。以来、毎朝仏壇でお経をあげていますが、そうして声を出すことが口の運動になっていると思います。

関連記事

トピックス

近年ゲッソリと痩せていた様子がパパラッチされていたジャスティン・ビーバー(Guerin Charles/ABACA/共同通信イメージズ)
《その服どこで買ったの?》衝撃チェンジ姿のジャスティン・ビーバー(31)が“眼球バキバキTシャツ”披露でファン困惑 裁判決着の前後で「ヒゲを剃る」発言も
NEWSポストセブン
2025年10月末、秋田県内のJR線路で寝ていた子グマ。この後、轢かれてペシャンコになってしまった(住民撮影)
《線路で子グマがスヤスヤ…数時間後にペシャンコに》県民が語る熊対策で自衛隊派遣の秋田の“実情”「『命がけでとったクリ』を売る女性も」
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
文化勲章受章者を招く茶会が皇居宮殿で開催 天皇皇后両陛下は王貞治氏と野球の話題で交流、愛子さまと佳子さまは野沢雅子氏に興味津々 
女性セブン
各地でクマの被害が相次いでいる(右は2023年に秋田県でクマに襲われた男性)
「夫は体の原型がわからなくなるまで食い荒らされていた」空腹のヒグマが喰った夫、赤ん坊、雇い人…「異常に膨らんだ熊の胃から発見された内容物」
NEWSポストセブン
雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
【天皇陛下とトランプ大統領の会見の裏で…】一部の記者が大統領専用車『ビースト』と自撮り、アメリカ側激怒であわや外交問題 宮内庁と外務省の連携ミスを指摘する声も 
女性セブン
相次ぐクマ被害のために、映画ロケが中止に…(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
《BE:FIRST脱退の三山凌輝》出演予定のクマ被害テーマ「ネトフリ」作品、“現状”を鑑みて撮影延期か…復帰作が大ピンチに
NEWSポストセブン
名古屋事件
【名古屋主婦殺害】長らく“未解決”として扱われてきた事件の大きな転機となった「丸刈り刑事」の登場 針を通すような緻密な捜査でたどり着いた「ソフトテニス部の名簿」 
女性セブン
今年の6月に不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《世界ランキング急落》プロテニス・錦織圭、“下部大会”からの再出発する背景に不倫騒と選手生命の危機
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(左/時事通信フォト)
《空腹でもないのに、ただただ人を襲い続けた》“モンスターベア”は捕獲して山へ帰してもまた戻ってくる…止めどない「熊害」の恐怖「顔面の半分を潰され、片目がボロり」
NEWSポストセブン
カニエの元妻で実業家のキム・カーダシアン(EPA=時事)
《金ピカパンツで空港に到着》カニエ・ウエストの妻が「ファッションを超える」アパレルブランド設立、現地報道は「元妻の“攻めすぎ下着”に勝負を挑む可能性」を示唆
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン