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ブレイク間近、入山法子は「作品によって異なる華を咲かせられる」女優 関係者が語る素顔と魅力 

(c)2022「天上の花」製作運動体

注目度上昇中の入山法子(c)2022「天上の花」製作運動体

 女優・入山法子(37才)の注目度がグングン上昇している。出演映画の公開も間近。そんな彼女の魅力について、放送作家でコラムニストの山田美保子さんが解説する。

 * * *
 12月9日(金)から全国各地で公開される映画『天上の花』。三好達治と萩原朔太郎、朔太郎の妹・慶子が織りなす凄まじい愛憎と“詩人の生”を朔太郎の娘・萩原葉子氏の視点で描いた小説『天上の花―三好達治抄―』が56年の時を経てスクリーンで甦った。毒のある「天上の花」を食したかのような激しい恋に身を焦がす三好達治を東出昌大、美貌の慶子を入山法子が演じている。

振り向いた慶子に一目惚れする達治。文字通り、この“一瞬”が作品の肝であるため、監督やプロデューサーは、慶子役の人選には極めて慎重だったと聞く。

 美しさは最大の条件だが、顔のアップを観た途端、観客が他の出演作品を思い浮かべてしまうような、つまり色が付きすぎている有名女優は避けられたという。果たして慶子役に選ばれたのが入山法子だった。

 筆者は、2006年、TOKIOの長瀬智也主演の学園ドラマ『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』(日本テレビ系)で、クラスの女子グループのボスとして出演していた入山に、まさに一目惚れしている。新垣結衣、村川絵梨、仲里依紗ら、後の主演女優らが揃う「セント・アグネス学園高校」3年A組内でも取り巻きが多いという設定で、他の女子高校生役とは明らかに異なる輝きを放っていたものだ。作品内では制服姿だったが、モード系の服を着こなせるようなトップモデル的な雰囲気も備えた“美人”。入山にとっては、同作が初のドラマ出演だったそうだ。

 とにかく一目惚れだったので、その後も出演作を追いかけ続けて今に至るのだが、一般の方に彼女が知られるきっかけになったのは、『祝女~shukujo~シリーズ』(NHK)や、V6の岡田准一主演の映画『SP THE MOTION PICTURE』“野望篇””革命篇“あたりだろうか。

 そして、2017年の『きみはペット』(フジテレビ系)主演だ。2003年、TBS系でドラマ化され、小雪と嵐の松本潤の共演で話題となった同名作品のリメイク。2017年版は入山と志尊淳が演じたのだ。地上波深夜枠での放送に加え、配信もされたドラマ。翌2018年、『第34回 ATP賞テレビグランプリ』で「テレビドラマ部門 奨励賞」を受賞する話題作となった。

 同作で入山が演じたスミレもまた、誰が見ても美しいことが条件だったハズ。そして今年7月期、ジャニーズWESTの重岡大毅が主演した『雪女と蟹を食う』(テレビ東京系)で入山が演じたヒロイン、「ベストセラー作家をもつ人妻」雪枝彩女も、透明感がありながら妖艶でもある彼女のルックスなしには考えられなかったように思う。

 11月28日付の『朝日新聞』ラテ欄の連載、「突撃ジャニーズWEST」で、重岡は『雪女~』の撮影を振り返り、枠の約3分の2を同作に割き、「現場チームの皆さんには本当に感謝しています」と綴っていた。

『きみは~』の志尊や、『雪女~』の重岡、そして『天上の花』の東出……と、年下の俳優を、その美貌で惑わせ、リードしていけるのも地道にキャリアを積んできた入山法子ならではのことだろう。

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