芸能

《追悼》渡辺徹さんとMC共演した本田理沙が語った『スーパーマリオクラブ』での思い出

本田理沙、渡辺徹さん(インスタグラムより)

本田理沙と渡辺徹さん(インスタグラムより)

 11月28日、俳優の渡辺徹さんが敗血症のため亡くなった。61歳だった。1990年から3年間、『スーパーマリオクラブ』(テレビ東京)で渡辺さんとMCを務めたタレントの本田理沙(51)がNEWSポストセブンに追悼コメントを寄せた。

 渡辺さんは1981年、ドラマ『太陽にほえろ!』(日本テレビ系)でデビュー。新人刑事・ラガー役に抜擢され、一躍人気者となった。1987年、ドラマ『風の中のあいつ』(日本テレビ系)で共演した榊原郁恵(63)と結婚。世田谷区内の一等地に建てた新居は土地代含めて3億5000万円とも言われ、幸せの絶頂だった。

 しかし、30歳になる頃、渡辺さんは急性糖尿病を発症したのだ。最盛期の体重は130キロ。榊原のサポートもあったが、ダイエットとリバウンドを何度も繰り返していた。

 2012年には虚血性心疾患と診断され、緊急入院。その後、復帰を果たすも、翌年には膵炎で入院。2021年4月に大動脈弁狭窄症の手術を受けた。メディアでは明るく振る舞っていたが、ある芸能プロ関係者は「体調が思わしくないことは、ずっと業界では知られていました」と証言する。

「慢性腎不全のため、人工透析を受けていました。東京公演の舞台はよいのですが、地方公演のときは、“劇場の近くに透析のできる病院があること”が条件だったようです。体調のこともあり、遠方の仕事は一時期よりも減っていました」(前出・芸能プロ関係者)

 病気と隣合わせでも仕事が途切れなかったのは、俳優としての確固たる実力と、気さくな人柄ゆえだろう。『スーパーマリオクラブ』で共演した本田理沙が、渡辺さんの温かな人となりを振り返る。

《突然の訃報に驚くばかりで、早すぎる旅立ちに対応しきれていない状況です。メイクさんやマネージャーさんといったスタッフたちを巻き込んで、いつも笑いの絶えない現場でした。気づくと楽屋の仕切りを少し開けて変顔をしていたり、ショートコントを始めたりして、楽屋はいつも賑やか。スタッフからのプライベートな相談もよく受けていて、分け隔てないその優しさが心地よかったです》

 2人が共演した『スーパーマリオクラブ』は1990年に放送開始されたゲーム番組で、当時子供たちの間で大人気だった任天堂の「スーパーファミコン」などを使って子供たちがバトルしたり、ゲームに関するクイズなどが出された。渡辺さんと本田は息の合った掛け合いを見せ、子供たちからも親しまれていた。本田は、渡辺さんへの思いをこう続けた。

《毎年誕生日にはお祝いのメッセージをお互い送り合い、私が大分県在住なので、『電車で別府に着いたときのアナウンスが独特でいつも聞くのが楽しみなんだよね』って、そんな話をしたのが最後でした。

 また、何より郁恵さんの心痛を想像すると胸が張り裂ける思いです。渡辺さん、安らかに。心よりご冥福をお祈りいたします 本田理沙》

 あの優しい笑顔は、人々の心に残り続ける。

関連キーワード

関連記事

トピックス

山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
【新宿タワマン殺人】和久井被告(52)「バイアグラと催涙スプレーを用意していた…」キャバクラ店経営の被害女性をメッタ刺しにした“悪質な復讐心”【求刑懲役17年】
NEWSポストセブン
幼少の頃から、愛子さまにとって「世界平和」は身近で壮大な願い(2025年6月、沖縄県・那覇市。撮影/JMPA)
《愛子さまが11月にご訪問》ラオスでの日本人男性による児童買春について現地日本大使館が厳しく警告「日本警察は積極的な事件化に努めている」 
女性セブン
女優・遠野なぎこの自宅マンションから身元不明の遺体が見つかってから1週間が経った(右・ブログより)
《上の部屋からロープが垂れ下がり…》遠野なぎこ、マンション住民が証言「近日中に特殊清掃が入る」遺体発見現場のポストは“パンパン”のまま 1週間経つも身元が発表されない理由
NEWSポストセブン