(C)「完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの」製作委員会

(c)「完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの」製作委員会

──今回はコメディ作品ですよね?

MEGUMI:はい。固く作ってしまうと誰も見ないだろうなと思いましたから、あえてふざけて、面白くして、濃くして、華やかにして「何これ?」と笑われながらも、最後、何かメッセージをブスッと刺したいなと。でもアメリカとかでは、ひとつの失敗を糧にしてまた立ち上がる、みたいなことが普通なんですけどね。

──その着想を経て、テレビ東京のプロデューサーさんに、直談判したと伺いました。

MEGUMI:2021年に『おしゃ家ソムリエおしゃ子!』というドラマに出演した際に、プロデューサーの太田勇さんに、ドラマを作るにはどうしたらいいのかと聞いたんですね。太田さんは「考えてみますね〜」ということだったので、わかりましたと。その方が、今回の『カリスマ壱子』も担当していたりするのですが。そこから実現に向けて動き始めました。

──熱量のこもった『カリスマ壱子』、プロデュース全般、宣伝、場面写真チェック、撮影現場立ち合い、台本制作、会議、そして出演と、ドラマに関わるすべてのシーンに参加されていると聞きました。裏方と表舞台、どちらが大変ですか?

MEGUMI:……どっちも大変です(笑)。プロデューサーの仕事は「全体が回っているのか?」「今現場で何が起きているのだろう?」「どこに滞りがあるのか?」と、常に全体を俯瞰で見なくてはいけない。見て発見した問題を、どうやって解決していけばいいのか、とまた考える。

 対して女優は孤独で、自分を傷つけるような仕事です。自分がやる役って、コメディみたいなものもありますが、すっごいヘビーで何かを抱えている役もある。自分のトラウマを抽出してきて、眺めて、自分を傷つけて台詞を言うみたいな作業です。視野を狭めて、狭めて、自分を追い込む。だから終わるまで「嫌だなあ」と落ち込むことが何度もあります。

──プロデュースと女優。圧倒的に視野も視座も違いますね。

MEGUMI:どちらかというと、プロデュース業のほうが楽しいかもしれません。

関連キーワード

関連記事

トピックス

2011年に放送が開始された『ヒルナンデス!!』(HPより/時事通信フォト)
《日テレ広報が回答》ナンチャン続投『ヒルナンデス!』打ち切り報道を完全否定「終了の予定ない」、終了説を一蹴した日テレの“ウラ事情”
NEWSポストセブン
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン
卓球混合団体W杯決勝・中国-日本/張本智和(ABACA PRESS/時事通信フォト)
《日中関係悪化がスポーツにも波及》中国の会場で大ブーイングを受けた卓球の張本智和選手 中国人選手に一矢報いた“鬼気迫るプレー”はなぜ実現できたのか?臨床心理士がメンタルを分析
NEWSポストセブン
数年前から表舞台に姿を現わさないことが増えた習近平・国家主席(写真/AFLO)
執拗に日本への攻撃を繰り返す中国、裏にあるのは習近平・国家主席の“焦り”か 健康不安説が指摘されるなか囁かれる「台湾有事」前倒し説
週刊ポスト
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン
パーキンソン病であることを公表した美川憲一
《美川憲一が車イスから自ら降り立ち…》12月の復帰ステージは完売、「洞不全症候群」「パーキンソン病」で活動休止中も復帰コンサートに懸ける“特別な想い”【ファンは復帰を待望】 
NEWSポストセブン
「交際関係とコーチ契約を解消する」と発表した都玲華(Getty Images)
女子ゴルフ・都玲華、30歳差コーチとの“禁断愛”に両親は複雑な思いか “さくらパパ”横峯良郎氏は「痛いほどわかる」「娘がこんなことになったらと考えると…」
週刊ポスト
話題を呼んだ「金ピカ辰己」(時事通信フォト)
《オファーが来ない…楽天・辰己涼介の厳しいFA戦線》他球団が二の足を踏む「球場外の立ち振る舞い」「海外志向」 YouTuber妻は献身サポート
NEWSポストセブン
海外セレブも愛用するアスレジャースタイル(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
「誰もが持っているものだから恥ずかしいとか思いません」日本の学生にも普及する“カタチが丸わかり”なアスレジャー オフィスでは? マナー講師が注意喚起「職種やTPOに合わせて」
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「旧統一教会から返金され30歳から毎月13万円を受け取り」「SNSの『お金配ります』投稿に応募…」山上徹也被告の“経済状況のリアル”【安倍元首相・銃撃事件公判】
NEWSポストセブン