JFA公認のS級ライセンス取得の必要がある(写真/AFP=時事)
カンボジアで“経験済み”
1998年のフランスW杯に出場したサッカー解説者・城彰二氏はこう語る。
「4年に1度監督が交代して戦術が変わるより、長いスパンでやれる監督のほうがいい。それを積み重ねて強いチームを作るのが理想。すぐに交代するのは反対です。ただ、それが森保監督かといえば、そうではない。
森保監督はいい監督だと思う。ただ選手として世界と戦った経験値がない。森保監督がやるなら世界を知った人がアドバイザーやコーチに入らないとダメでしょうね。現役時代はドーハで負けているわけですから。本田のような選手は、世界を見てきています。それが指導力に比例するかは別ですが、そういう人をどんどん起用していかないと世界との差は詰まらないと思いますね」
ただ大抜擢には“壁”がある。財徳氏が言う。
「最大の問題は監督の“資格”を持っていないこと。本田は2018年にカンボジア代表のGMに就任、いまも監督のポジションを担っているが、登録上は別の監督がいます。日本代表の監督になるためにはJFA公認のS級ライセンスが必要なので、資格取得の必要がある」
本田本人も待望論に「オファーがあればいつでも」と発言している。4年後、本田が率いる日本代表を見てみたい。
※週刊ポスト2022年12月16日号
次期監督に本田圭佑が選ばれる可能性は