耳鳴りが発生する仕組み(イラスト/河南好美)
加齢により有毛細胞が摩耗して音が脳に伝わりにくくなると、脳が音を補って過剰に反応し、耳鳴りが生じやすくなるということだ。耳鳴りと難聴は密接な関係にあるのだ。
「耳鳴りの多くは加齢性であることが多く、『キーン』『ピー』という、金属音や電子音に似た高い音が両耳で生じます。両耳が同時に徐々に衰えていくことが多いので耳鳴りが両耳で発生します。それに対して、普段聞こえたことがない音が片耳で聞こえる場合などは注意が必要です」(坂田氏)
※週刊ポスト2022年12月16日号