2021年、大手ジェネリック医薬品メーカーである日医工に業務停止命令が下された(時事通信フォト)

2021年、大手ジェネリック医薬品メーカーである日医工に業務停止命令が下された(時事通信フォト)

B夫:ぼくは基本的にジェネリックにしています。C美さんとは反対に、むしろジェネリックの方が効く薬もある。薬には相性もあるから、合う合わないで種類によって先発薬とジェネリックを使い分けるのも悪くないと思う。

A子:私はジェネリックをのむ場合は、オーソライズド・ジェネリック(AG)に限定して、その中でも『AG1』しか使わないようにしています。ジェネリックにもランクがあって、製造プロセスの違いによってAG1〜3の3つに分類されます。AG1は先発品と同じ原薬、製法、製造ラインを用いて製造されているので、信用できるというのが私の考え。AG2は先発品と同じ原薬、製法を用いて製造されますが、工場が違うもの。AG3は、有効成分は同じですが、異なる原薬が使われている。

B夫:メーカー名に着目するのもひとつの手ですよね。不祥事の直後は、業界内でも「ジェネリックは信用できない」と騒ぎになりました。ジェネリックメーカーはたくさんありますが、あのとき信頼があったのは、「沢井製薬」「東和薬品」のジェネリック。

C美:すべてのジェネリックが悪いというわけではないので、真摯に薬作りに向き合っている会社のものを選ぼうとする姿勢は大賛成です。実際に患者さんから「沢井のジェネリックにしてほしい」というリクエストを受けることもあります。

A子:新しく処方された薬をジェネリックにするのが不安ならば「分割調剤」を利用してみるのも1つの方法。処方箋に1か月と書いてあっても、1週間分だけ調剤して試してみることができます。後発医薬品分割調剤料がかかりますが、ジェネリックは本当にピンキリ。安いからいいとは限らないことを、絶対に忘れないでほしい。

※女性セブン2023年1月19・26日号

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