野田聖子(のだ・せいこ)/1993年、初当選。総務大臣、幹事長代行、男女共同参画担当大臣などを歴任
田村:私は、男性よりも女性のほうが長期的なビジョンを持てると思うんです。目先の株価や軍事力などではなく、もっと長期的で、地球規模の視点は女性のほうが持てるのではないでしょうか。
辻元:高齢化や少子化で経済が低迷する中、女性がもっと仕事と子育てを両立でき、男性も家事や育児に関与する社会モデルに変えれば、経済も成長すると思います。現在の閉塞感を打ち破って新しい社会のビジョンを実現するには、女性の活躍がカギになるんです。
野田:女性のほうが現実主義者ですしね。
辻元:政治は、弱い人やしんどい人を守るためにあります。だから政治家には弱い人やしんどい人の気持ちがわかる共感力が必要。女性はセクハラに遭ったり賃金が男性より低かったり、差別的な経験をすることが多いから、弱者に共感して弱者に寄り添えるのでは。
(第2回に続く)
【プロフィール/当選回数順】
野田聖子(のだ・せいこ)/1960年生まれ。自民党衆議院議員。上智大学卒業後、帝国ホテルに入社。1993年、初当選。総務大臣、幹事長代行、男女共同参画担当大臣などを歴任。岐阜1区選出、当選10回。
辻元清美(つじもと・きよみ)/1960年生まれ。立憲民主党参議院議員。早稲田大学在学中にNGO設立。1996年、初当選。旧立憲民主党初代政務調査会長、同幹事長代行、立憲民主党副代表などを歴任。比例区選出、当選衆7回、参1回。
田村智子(たむら・ともこ)/1965年生まれ。共産党参議院議員。早稲田大学在学中に日本共産党に入党。2010年、初当選。日本共産党中央委員会中央委員、党副委員長、党中央委員会政策委員長などを歴任。比例区選出、当選3回。
※週刊ポスト2023年1月13・20日号