食事会で撮影された真剣佑と新妻のAさん(右)、千葉さんのスリーショット

食事会で撮影された真剣佑と新妻のAさん(右)、千葉さんのスリーショット

 映画『東京リベンジャーズ』シリーズや、昨年放送された連ドラ『エルピス -希望、あるいは災い-』(カンテレ・フジテレビ系)など話題作に次々出演する郷敦は、いま最も旬な若手俳優のひとりに数えられる。現在放送中のNHK大河ドラマ『どうする家康』にも武田勝頼役で登場する予定だ。いまでこそ兄と同じく俳優として活動する郷敦だが、学生時代はミュージシャン志望でプロのサックス奏者を目指した時期もあった。

「役者の道に進んだきっかけは、芸大の受験に落ちて悩んでいた時期に見たお兄さんの映画でした。真剣佑さんと東出昌大さんがカーレーサーの兄弟を演じた『OVER DRIVE -オーバードライブ-』(2018年公開)の試写会で感銘を受けて一念発起。真剣佑さんから『演技をやってみたら』と背中を押されたことが決定打になったといいます」(映画関係者)

結婚発表後、4人で向かった場所

 米国ロサンゼルスで生まれ育った真剣佑と郷敦は、大物俳優の父から役者になれと言われたことは一度もなかった。

「2人とも運動神経が抜群で空手も強かったので、千葉さんは彼らがスポーツの分野に進むものと考えていたようです。真剣佑さんは子供の頃から日本のドラマに出たり、アルバイトで短編映画にも出演しましたが、プロになるとは考えていなかった。その真剣佑さんに続いて郷敦さんからも役者になりたいと打ち明けられた千葉さんは、心の底から喜んでいました」(千葉さんの知人)

 覚悟を決めた郷敦には、猛特訓が待ち受けていた。

「千葉さんの家に住み込んで、外郎売や早口言葉などの基本から徹底的に叩き込まれました。あまりにも厳しく指導されたので、スマホのGPSをオフにして逃げ出したことも(笑い)。ただ、千葉さんの教えは彼の血肉となり、いまの活動に存分に生かされている」(前出・千葉さんの知人)

 千葉さんが息子たちに伝えたのは、役者としての心構えや礼儀作法だけでなかった。「ひとつのセリフに込められた意味を考え抜くことや、演じる人物の生い立ちまで深く掘り下げる大切さを説いていました。後に真剣佑さんには『秘すれば花』、郷敦さんには『離見の見』という世阿弥の言葉を贈っています」(前出・千葉さんの知人)

 真剣佑は今年、ハリウッド映画初主演作となる『ナイツ・オブ・ザ・ゾディアック』が公開予定。ディズニープラスの大作や、ドラマ版『ONE PIECE』の配信も控えている。

「2人の活躍に天国の千葉さんもきっと喜んでいるはずです。亡くなる直前まで、千葉さんは世界に通用する映画を作りたいと言っていました。英語に堪能な息子たちを主演にして、自ら大作をプロデュースすることが長年の夢だったのです」(前出・千葉さんの知人)

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