ビジネス

スシロー「湯呑みペロペロ」騒動 被害受けた店が新たな「寿司つんつん対策」を導入

問題となった動画(SNSより)

問題となった動画(SNSより)

 回転寿司チェーン大手「スシロー」の店内で、醤油ボトルや湯呑みをなめて元の場所に戻したり、唾液をつけた指で寿司をつんつん触るなど客による迷惑行為が映った動画がSNSで拡散された。客離れも懸念されるなか、「スシロー」は当該店舗で新たな再発防止策を開始した。

 動画が投稿されたのは1月29日頃。スシローを運営する「あきんどスシロー」は迷惑行為があった店名を公表し、すべての湯呑みの洗浄、醤油ボトルの入れ替えなどを実施した。警察に被害届を提出したことも明かしている。

 被害にあった「スシロー岐阜正木店」は岐阜駅から車で10分ほどの県道77号線沿いにあり、車での来店客がほとんど。この辺りは回転寿司激戦区で、周囲には「くら寿司岐阜正木店」「魚べい岐阜正木店」がある。

 2月2日の夕方前、店内を訪れた。カウンターでは男性の1人客が5~6名ほど。ボックス席では家族連れや年配の4名客が2組食事していて、夕食前の時間帯ながら客が入っている印象を受ける。

 しかし、店内を見渡しても店員は見当たらない。入り口にはタッチパネルが置かれていて、そこに人数などを入力すれば画面上でテーブルを案内される。会計もレシートをQRコードで読み取る形なので、入店から退店まで店員を呼ばなくともタッチパネルですべて済んでしまう。この店の常連客だという男性はこう語る。

「オートメーション化による人員削減で店員はほとんど見かけませんね。今回の騒動を起こした高校生も学校帰りであるとすれば同じような時間帯だと思うんですが、この時間はとくに店員が少ない。ごく少人数で回しているんじゃないかな。迷惑行為を目撃したり、注意できる可能性はかなり低かったのではないか」

 この常連客をはじめ、この日店内で食事をしていた客は「正直、不安はあるけど、こういうときこそ応援してあげたい」と口を揃える。

関連記事

トピックス

無名の新人候補ながら、東京選挙区で当選を果たしたさや氏(写真撮影:小川裕夫)
参政党、躍進の原動力は「日本人ファースト」だけじゃなかった 都知事選の石丸旋風と”無名”から当選果たしたさや氏の共通点
NEWSポストセブン
2人は互いの楽曲や演技に刺激をもらっている
羽生結弦、Mrs. GREEN APPLE大森元貴との深い共鳴 絶対王者に刺さった“孤独に寄り添う歌詞” 互いに楽曲や演技で刺激を受け合う関係に
女性セブン
「情報商材ビジネス」のNGフレーズとは…(elutas/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」は“訴えれば勝てる可能性が高い”と思った》 「情報商材ビジネス」のNGフレーズは「絶対成功する」「3日で誰でもできる」
NEWSポストセブン
セ界を独走する藤川阪神だが…
《セの貯金は独占状態》藤川阪神「セ独走」でも“日本一”はまだ楽観できない 江本孟紀氏、藤田平氏、広澤克実氏の大物OBが指摘する不安要素
週刊ポスト
入団テストを経て巨人と支配下選手契約を結んだ乙坂智
元DeNA・乙坂智“マルチお持ち帰り”報道から4年…巨人入りまでの厳しい“武者修行”、「収入は命に直結する」と目の前の1試合を命がけで戦ったベネズエラ時代
週刊ポスト
組織改革を進める六代目山口組で最高幹部が急逝した(司忍組長。時事通信フォト)
【六代目山口組最高幹部が急逝】司忍組長がサングラスを外し厳しい表情で…暴排条例下で開かれた「厳戒態勢葬儀の全容」
NEWSポストセブン
炊き出しボランティアのほとんどは、真面目な運営なのだが……(写真提供/イメージマート)
「昔はやんちゃだった」グループによる炊き出しボランティアに紛れ込む”不届きな輩たち” 一部で強引な資金調達を行う者や貧困ビジネスに誘うリクルーターも
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
小室眞子さん“暴露や私生活の切り売りをビジネスにしない”質素な生活に米メディアが注目 親の威光に頼らず自分の道を進む姿が称賛される
女性セブン
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
パリの歴史ある森で衝撃的な光景に遭遇した__
《パリ「ブローニュの森」の非合法売買春の実態》「この森には危険がたくさんある」南米出身のエレナ(仮名)が明かす安すぎる値段「オーラルは20ユーロ(約3400円)」
NEWSポストセブン
韓国・李在明大統領の黒い交際疑惑(時事通信フォト)
「市長の執務室で机に土足の足を乗せてふんぞり返る男性と…」韓国・李在明大統領“マフィアと交際”疑惑のツーショットが拡散 蜜月を示す複数の情報も
週刊ポスト
中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
高校時代にレイプ被害で自主退学に追い込まれ…過去の交際男性から「顔は好きじゃない」中核派“謎の美女”が明かす人生の転換点
NEWSポストセブン