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「すみっコぐらし」映画第3弾の公開決定 原案は作者がノートのすみに書いた落書き

すみっコぐらし

大ヒットした「すみっコぐらし」  画像出典/『サンエックス90周年 みんなの生まれたところの話 うちのコたちの大図鑑 たれぱんだ・リラックマ・すみっコぐらし』(主婦と生活社)(c)2023 SAN-X CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

 これまで1000を超えるオリジナルキャラクターを生み出しているサンエックス。たれぱんだ、リラックマなど、ストーリー性のあるちょっぴりネガティブなところや、立体のかわいさが人気だ。そのなかで、映画化もされ大ヒットしたのが「すみっコぐらし」だ。

爆発的な人気のきっかけは映画化

「ここがおちつくんです」をキーワードに誕生したのが「すみっコぐらし」。電車に乗ればすみっこの席から埋まり、カフェに行ってもできるだけすみっこの席を確保したい……。日本人の多くが持っている思いを体現しているキャラだ。

 見た目のかわいさはもちろんのこと、そんなちょっぴりネガティブでシュールなところも人気の秘密になっている。

 誕生のきっかけは、作者のよこみぞゆりさんが、まだ学生の頃、「ノートのすみっこに『すみっコ』っていうキャラがいたらおもしろいかも」と描いたことから始まる。はじめに社内コンペに出したときは、いまとはキャラが違い、キリンやひつじなどがいた。初期から変わらずいるのは「ぺんぎん?」だ。

 昨年デビュー10周年を迎えたが、その人気にさらに大きく火がついたきっかけは、2019年の映画化だ。「子供だけでなく大人も涙する作品」と話題になり、122万人を動員、今年第3弾の映画公開が決定した。

「それまでもお子さんを中心に人気はあったのですが、親御さんにもささるストーリーで大人にも火がつき、その結果、幅広い年齢層に支持されることになりました。すみっコぐらしにとって、映画の影響は大変大きかったですね」(広報担当・富田杏奈さん)

「すみっコぐらし」
【1】しろくま…寒がりでひとみしりのくま。【2】ぺんぎん?…自分はぺんぎん? 自信がない。【3】とんかつ…とんかつのはじっこ。【4】ねこ…はずかしがりやのねこ。【5】とかげ…実は恐竜の生き残り。【6】えびふらいのしっぽ…かたいから食べ残された。【7】ふろしき…しろくまのにもつ。【8】ざっそう…いつかブーケにしてもらう!という夢を持つ。【9】にせつむり…実はからをかぶったなめくじ。【10】ほこり…すみっこによくたまる、のうてんきなやつら。【11】すずめ…ただのすずめ。【12】たぴおか…ミルクティーを先に飲まれ、残されてしまった。【13】おばけ…屋根裏のすみっこに住んでいる。

 さらに、2000年代以降に人気となった3つのサンエックス・キャラクターを紹介する。

「まめゴマ」

まめゴマ

まめゴマ  画像出典/『サンエックス90周年 みんなの生まれたところの話 うちのコたちの大図鑑 たれぱんだ・リラックマ・すみっコぐらし』(主婦と生活社)(c)2023 SAN-X CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

 アザラシキャラの社内募集で作者が提案したのが「アザラシリウム」。これがのちに「まめゴマ」となる。海や水族館でしか会えないアザラシと家で一緒に暮らせるという、憧れのシチュエーションを詰め込んだ設定と、金魚鉢に入ったアザラシのビジュアルが社内の高評価を得て採用になった。

●2005年に新発見された(!?)おうちで飼える手のりサイズのアザラシ。●平均サイズは12cm、200g。●おっとりした性格なので、同じ水槽で何匹も飼える。

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