ワクチン後遺症に関するアンケート

ワクチン後遺症に関するアンケート

 命にかかわることもある。2021年8月、2回目のワクチン接種の翌日から胸の苦しさを訴えた大阪府在住の60代男性が、接種5日後に亡くなったケースがある。遺体の解剖を担当した、大阪医科薬科大学法医学教室名誉教授の鈴木廣一さんが話す。

「男性の肺動脈には血栓が詰まっていたので、『肺動脈血栓塞栓症』と診断できました。さらに顕微鏡で心臓を丁寧に調べると、多数の白血球が検出されたのです。これは、心臓で炎症反応が起きていたことを示しています。それにより、『心筋炎』も起こしていたことがわかりました。接種翌日から男性が訴えた『胸の苦しさ』は、心筋炎の症状も加わっていたのかもしれません」

 鈴木さんは男性の死体検案書の死の原因欄に「急性肺動脈血栓塞栓症」と記し、解剖の主要所見欄には「心筋炎」と記載した。

心臓の筋肉細胞で激しい炎症

 新型コロナウイルスの「mRNAワクチン」は、ウイルスのたんぱく質の遺伝子の一部を体内に注入することで、「スパイクたんぱく」を体内に作り出す。このスパイクたんぱくを免疫細胞が異物と認識すると、ウイルスに対抗する抗体が作られる。

 ワクチンが心筋炎を引き起こすメカニズムはまだ解明されていない。ただ、昨年12月、ドイツの病理学者がワクチン接種後に亡くなった人の病理解剖結果を報告した際の、一枚の写真が医療関係者の間で注目されている。新潟大学名誉教授で医師の岡田正彦さんが言う。

「血管の壁にスパイクたんぱくが集まっている様子を、明確に示す顕微鏡写真が発表されました。スパイクたんぱくが血管にダメージを与えていることを証明した、世界初の写真といえます。

 これとは別に、アメリカの研究者グループは、接種後に心筋炎を起こして死に至った例を報告しています。ワクチンによって、何らかの理由で心臓の筋肉細胞が極端に肥大化し、かつ体内の免疫細胞がそれを異物と誤認して攻撃し続けたことで、激しい変化が起こり、収縮機能が失われてしまったとしています。この報告論文でも、心不全が急激に進行した様子を示す、わかりやすい顕微鏡写真が提示されました」

 循環器医療分野の米医学誌『Circulation』オンライン版(1月4日)にも、「ワクチンと心臓疾患」の謎を解く手掛かりとなる論文が掲載された。名古屋大学名誉教授で医師の小島勢二さんが解説する。

「論文によれば、ワクチン接種後に心筋炎を発症した患者の血中からは、最長3週間にわたって著しく増加したスパイクたんぱくが検出されました。接種後はすぐに消失して人体に害は及ぼさないとされたスパイクたんぱくが、なぜか持続的に体内に残存したことで、心筋炎を起こした可能性が高いと考えられます」

 ワクチン接種による心臓への深刻なダメージは、心筋炎だけではない。

「ワクチンの接種により、筋肉を作る骨格筋細胞に融解や壊死が起こり、筋肉の成分が血液中に流出する『横紋筋融解症』を発症する可能性が指摘されています。要は、筋肉が溶け出す病気です。心臓の筋肉(心筋)も横紋筋なので、ワクチン接種で心臓の筋肉細胞が急激に溶けることもあり得ます」(小島さん)

 当然だが、ワクチンの副反応が起こるリスクは、打てば打つほど上がる。果たして、そのリスクに見合うだけの接種のメリットがあるのか、冷静に見極める必要がある。

※女性セブン2023年2月23日号

後遺症の主な症状

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ビタミンB群の欠乏で引き起こされる主な症状

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接種死亡事例

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