会見が終盤に差し掛かった頃、突如、中年男性の姿が映し出された。突然の乱入者に記者たちは動揺するが、男性は気にも留めず、笑顔で手を振り、カメラを横にずらす。すると、そこには長野の姿が。長野も男性と同様に笑顔で手を振るや、2人はそそくさと退出した。同じく会見に参加していたベテランスポーツ紙記者は呆れた様子でこう振り返る。

「中年男性は大手スポーツ紙の巨人担当・A記者です。A記者は入社時から巨人を担当していて、長野とは歳も近いこともあり仲が良く、何度も独占取材を行なっている。A記者は一時期DeNAも担当していたため、筒香の記事も手がけている。

 2人がいたのは居酒屋で、2人とも顔が赤かった。筒香にエールを送りたかったのかもしれませんが、それならば個人的に連絡すればいい話。酔っていたのかは分かりませんが、大の大人2人が真剣な会見を茶化すなんてみっともない。長野も同じ野球人としてリスペクトに欠けているのではないか。筒香も呆れたのか、まったくの無反応でした。記者陣からは『さすがに空気が読めていない』『悪ふざけが過ぎるのではないか』という批判の声があがっています」

 巨人に話を聞くと、こう回答があった。

「長野久義選手は当日、以前から親しくしている筒香嘉智選手のオンラインでの記者会見にスマートフォンで参加していた記者が近くにいたことから、会見の質疑応答が終わりに近づいた頃合いをみて、この記者のスマートフォンのカメラに向かい、筒香選手に手を振ったとのことでした。声などがオンライン会見の場で流れることはありませんでした」(広報部)

 長野は宴会部長と言われるほど盛り上げ上手で知られる。この失敗を糧にしてシーズン中はチームを盛り上げてもらいたい。

メジャーを諦めない筒香には温かい声が多い(写真/AFP=時事)

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松田宣浩も盛り上げ役として期待されている(時事通信フォト)

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お騒がせ者オコエも外野レギュラーを狙う(時事通信フォト)

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