肥満度は体を横から見て腹部の状態でわかる
「エサを存分に食べさせていいのは1才まで。それ以降は太らせないことが大切です」
肥満度は、体を横から見て腹部が引き締まっているかでわかる。肋骨が浮いていればやせすぎ、腹部が垂れ下がっていると太りすぎだ。
抱っこをしながら体調をチェック
「猫の機嫌がいいときを見計らい、抱っこして体を触り、体調チェックする習慣を。歯茎や耳の内側、白目の色、目の輝き、毛づや、呼吸数などを確認しつつ、体温や鳴き声も観察を」
可能なら聴診器を用意し、心臓音も確認しよう。
年4回は病院で尿検査を行う
高齢猫の8割が罹患する慢性腎不全の早期発見には尿検査が有効。
「尿スティック・尿比重・顕微鏡を使った尿沈渣の3検査を行ってくれる動物病院を選び、おしっこを持参。費用は2000〜3000円程度。3か月に1回を目安に検査しましょう」
【プロフィール】
ノヤ動物病院 院長・野矢雅彦さん/獣医師。ペットの診療・治療のかたわら、『愛猫を長生きさせる習慣』(八重洲出版)などペット関連書籍の監修や執筆も行う。
取材・文/北武司 イラスト/さややん。
※女性セブン2023年3月2・9日号