東京五輪でドミニカの4番に入った元巨人のフランシスコ(AFP=時事)
たとえば、一昨年の東京五輪の時、ドミニカ共和国の4番は元巨人のフランシスコでした。2015年に日本でプレーして結果を残せなかった選手が6年後、34歳で相手チームの4番を打っていると、日本側は楽な気持ちになれたでしょう。鈴木をフランシスコと比べるわけではありませんが、昨年メジャーの壁に阻まれたことを考えると、もし鈴木がいても下位打線にいたほうが怖い打線になったと思います」
鈴木誠也の離脱で、侍ジャパンのメジャーリーガーの打者は大谷翔平、吉田正尚、ラーズ・ヌートバーの3人になった。
「大谷の成績は言わずもがなですし、吉田はまだメジャーデビューしておらず、レッドソックスでクリーンアップを打つ可能性も伝えられているので、WBCでも中軸を任されるのではないでしょうか。栗山監督は原監督を尊敬していますし、過去のWBCも相当研究している。ヌートバーは昨年、カージナルスで打率2割2分8厘、14本塁打、40打点ですから下位打線に置くのではないか。場合によっては、吉田も下位打線にすれば、相手にとって脅威になります」
過去最強とも言われる侍ジャパン。栗山監督はどんなオーダーを組むのか。明日からの中日との壮行試合の打順も気になるところだ。