宮崎キャンプでもグッズショップ内はびっしりだった
事故の影響からか、翌日7日から先着順ではなく、入店順を抽選で決めることになった。大会を主催する読売新聞に話を聞くと、こう回答があった。
「侍ジャパンの強化試合が行われた京セラドーム大阪で3月6日早朝、グッズショップに走って向かわれていたお客様が転倒され、足首をねん挫されて医療機関を受診する事案がありました。
主催者としましては、お客様の安全を守るため徹夜で並ぶ行為は禁止させていただくことを WBC の公式サイトで注意喚起するとともに、宮崎市(2月 25 日~26 日)と名古屋市(3月3日~4日)で行われた侍ジャパンの壮行試合の混雑状況を踏まえ、京セラドーム側と事前に協議した結果、通常のプロ野球の試合と同様の警備では不十分と考え、国内外の超人気アーティストのコンサートを開催する際と同規模に警備レベルを引き上げていました。ただ、お客様がけがをされる事案が起きてしまいましたので、7日の試合ではグッズショップの入店順を抽選で決める対応を初めて取らせていただきました。今後もお客様に試合観戦を安全に楽しんでいただけるよう努めてまいります」
フリマサイトやオークションサイトでは、侍ジャパンのレプリカユニホームなどが高額出品される状況が続いている。定価1万2000円の選手の名前入りレプリカユニホーム(刺繍モデル)は、大谷翔平のモデルが5万円超で出品されている。ほかのグッズも定価以下で販売されているものはまず見当たらない。テレビ局スポーツ担当がこう語る。
「レプリカユニホームなどは、公式サプライヤーのミズノが2月にインターネットで事前予約販売を行ったが即完売。同社は『明らかに個人使用の枠を超える機会的な大量購入があった』と“転売ヤー”がいたことを明かした。今回の徹夜組の大量発生も転売目的の人がいたのは否定できない。今後はチケットを持っている人にのみ販売するなど対応を講じていく必要があるのではないか」
ユニフォームが特に人気だという