ダルビッシュとの共通点も(共同通信社)
ダルビッシュと大谷に共通するのは、野球にかける純粋な思いなのかもしれない。
「2人とも、国のために日の丸を背負うという気持ちは少ないと思います。どちらかというと、応援してくれるファンに感謝しつつ、選ばれたメンバーで世界の野球人と競い合い、自分たちの力を出し切ってプレーしたい、そして好きな野球で世界一になりたいという意識が強いのだと思う。勝てたら自分たちも楽しいし、結果的にファンも喜んでくれるという思いでしょうね。だからこそダルビッシュは“気負うことはない”と口にするのでしょう。
大谷も勝利への並々ならぬ意気込みを見せる半面、常々口にする“よいコンディションを維持して、チームに貢献できるよう頑張りたい。そのためにしっかり準備したい”という普段の気持ちを忘れていないはずです」(スポーツ紙記者)
純粋に野球を楽しむ姿が見る者の心を動かす──大谷が所属するエンゼルスの番記者で『SHO-TIME 大谷翔平 メジャー120年の歴史を変えた男』の著者であるジェフ・フレッチャーさんもこう語る。
「オオタニは常に自分のするべきことに信念をもって取り組んでいます。二刀流はファンや応援してくれる誰かのためにやっているわけではなく、自身の夢のためにやっています。ただ、その活躍が結果的に、日本の子供や世界の野球少年に夢を与えていることは間違いありません」
すべては愛する野球のために──日本を代表する2人の天才の戦いが始まる。
※女性セブン2023年3月23日号