日本人しか飲まない薬一覧
無駄な薬の蔓延は医師と患者の両方に責任が
本当に必要な薬だけをのむために、私たちはどうすべきなのか。大西さんは日本人の薬ののみすぎには、医師と患者、双方に原因があると断言する。
「日本は国民皆保険制度で医療費が安いため、患者はちょっとした症状でも病院を受診し、何かしらの薬を求める傾向にあります。医師の方も診療時間を短縮するために、とりあえず薬を出すことで患者を納得させ、早く診察を終えようとすることが指摘されています」(大西さん)
患者としてできることは、安易に薬を求めて不用意に病院を受診しないこと。アメリカの「チュージング・ワイズリー」を見習い、無駄な治療や薬を見直す姿勢も必要だ。新潟大学名誉教授で医師の岡田正彦さんはひとつの判断基準として「なるべく新しい薬は避けた方がいい」とアドバイスする。
「新型コロナワクチンにも同じことが言えますが、発売されたばかりの薬はまだ充分な評価がなされていません。新しい薬は大々的に宣伝されて、医師もいい薬と思い込んでしまうことがありますが、実は思わぬ副作用が隠れていることがある。いくら治験をしていても、実際に薬を使って5年、10年たたないとわからないことはたくさんあります」(岡田さん)
“海外の常識”を知って、自分の身は自分で守ろう。
※女性セブン2023年3月23日号