スポーツ

大谷翔平 WBCでは家族への取材NG、観戦時のテレビ中継映り込みもアウト 厳格ルールの理由

大谷翔平の家族への取材は厳しく制限されている(写真/共同通信社)

大谷翔平の家族への取材は厳しく制限されている(写真/共同通信社)

 プロ野球OBの多くが不可能だと口を揃えた、メジャーでの投打二刀流を成功させた大谷翔平(28才)が、久々に日本で躍動している。WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に参戦した大谷は、中国戦の先発投手として4回無失点の快投を見せると、オーストラリア戦では特大のホームランを放ち、チームの勝利に貢献。多くののファンは、その活躍に歓喜した。

 野球の実力だけではない。大谷の性格はファンも仲間も魅了する。初の日系人選手として代表に選出されたラーズ・ヌートバー(25才)とのエピソードもその1つだ。

「日本に慣れないヌートバーに大谷は積極的に声をかけてサポートしていました。というより、大谷自身がすっかりヌートバーのファンになった感じで自然に仲がいい雰囲気でしたね。

 話題の『ペッパーミル』のパフォーマンスもヌートバーはまず大谷に教えていましたし、ベンチ内でも、大谷は彼をリラックスさせようとしてか表情豊かに身振り手振りをしながら話していて、ヌートバー人気をここまで引き出したのは大谷の力も大きいと思います」(スポーツ紙記者)

 礼儀正しく、闘志あふれるプレーで攻守に躍動するヌートバーは、日本のファンの心をわしづかみにした。ヌートバーの母・久美子さんも連日東京ドームへ応援に駆けつけ、テレビ取材に対応するなど注目されている。一方、比較されるのは大谷の家族。一切の取材に応じていないからだ。

「今回のWBCでは、大谷の両親や家族への取材はNGです。その点はかなり厳しく周知されています。実際は、大谷の家族も東京ドームに足を運んで観戦していますが、間違っても映り込んだりすることがないようお達しが出ています。万一、家族に接触したことがわかったら、そのメディアは大谷本人への取材機会を失ってしまうと思います」(テレビ局関係者)

 父の徹さんは、岩手県内で中学生の野球チームの監督を務めている。練習は水曜夜と土・日。大谷が先発登板した中国戦前日の水曜日もしっかり指導して、試合当日の朝に東京に移動したという。

「大谷選手の母・加代子さんとお姉さんも、同じ日に東京入りしたと聞いています。16日に行われる準々決勝までは東京に滞在予定で、彼の勇姿を見届けるのでしょう。大谷選手が日本で試合をする機会は、そうそうありませんからね」(徹さんの知人)

 それは多くの野球ファンにとっても同様だ。それだけに、家族だからこそ知っている大谷の“素顔”を知りたい、家族の声を聞きたいと願うファンも多い。しかし、前述したように家族は一切取材に応じていない。その背景には、息子の夢でもあったWBCの舞台で、野球のことだけに集中してもらいたいという思いと大谷家ならではのルールがあるようだ。

「いまは極端な話、大谷選手が好きな食べ物を話しただけでも大きく報じられますからね。特に、WBCは大谷選手が子供の頃から夢見ていた舞台。絶対に息子の邪魔をしない、野球以外のことで煩わせないと決めたんでしょう。活躍して多くのファンに愛されているのはあくまで息子。自分たちは裏方に徹するという大谷家ルールですね。

 ここまで表に出ないというのも日本人らしい美徳といいますか、その意思の強さはさすが大谷選手の両親かな……と感じます」(スポーツライター)

※女性セブン2023年3月30日・4月6日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン