下関市のあべ晋三事務所は昨年、閉鎖された
元首相の妻として政治活動に尽力する一方、プライベートでも意欲的な活動を再開しているようだ。
「昨年10月末、東京・内神田で10年間にわたって経営してきた居酒屋『UZU』を閉店した代わりに、下関でもともと開いていた『ふぐ懐石garden』の経営に注力しているそうです」(前出・全国紙政治部記者)
精力的に活動する昭恵さんが、拒否しているとも受け取れる納骨。その裏には、安倍家への“怨念”が見え隠れするという。
納骨の予定は? 昭恵さんの返信
安倍氏の遺骨はいまどこにあるのか。前出の永田町関係者はこう明かす。
「岸田総理の墓参りをめぐるゴタゴタのなかで、党幹部が確認したところ、安倍氏の遺骨は現在、富ヶ谷の自宅にあることがわかりました」
東京・富ヶ谷の安倍邸は敷地約1140平方メートル、地上3階、地下1階、総延べ床面積1938平方メートルの大豪邸だ。1階は安倍氏の兄・寛信氏の自宅になっており、3階に「政界のゴッドマザー」と呼ばれる安倍氏の母・洋子さんが住む。2階が安倍氏と昭恵さんの家で、いまは昭恵さんがひとりで暮らしている。
「弔問客を迎えるために祭壇は1階にあると聞きますが、遺骨は2階で昭恵さんに護られているようです」(別の永田町関係者)
昭恵さんにとって、富ヶ谷の家には、安倍氏との思い出が詰まっている。しかし、この家の権利を昭恵さんは所有していない。
「土地、建物ともに洋子さんと寛信さんの名義になっていて、晋三さんの持ち分はなかった。つまり、昭恵さんに相続権は発生しておらず、現在昭恵さんは安倍家に“居候”している状態なのです。彼女にとって、安倍家とつながる唯一の“かすがい”が晋三さんの遺骨なのでしょう。そのため、手放したくないという強い未練があるのかもしれません」(前出・別の永田町関係者)
もちろん、遺骨を手放すことで、名実ともに安倍氏と離れ離れになってしまうことへの寂寥もあるに違いない。昨年10月15日に行われた安倍氏の山口県民葬で、喪主として出席した昭恵さんは、約2000人の参列者に向かってこう挨拶した。
「主人が愛した山口県、私も本当に大好きで、私も地域のためにこれから何かしら活動していきたい。このように立派にお見送りいただいたことに、改めて主人に代わりお礼させていただきます」