◆「テキーラしか勝たん」
またこのビルに入っている飲食店の店員は『LAFTEL』に客を案内したことがあるという。
「エレベーターを下りてきた若い男女がその店を探していたから店の前まで案内しましたよ。その男女が入店するとき、チラッと店内が見えたんですが、若い男女で溢れていたので繁盛している店なんだなという印象でしたね。ガールズバーとのことですが、アフターで使っているキャバクラ嬢のような人も来ていたと記憶しています。今回のような事件が起きるとこのビルに入っているほかの店まで一緒に見られてしまう。正直勘弁して欲しいです」
『LAFTEL』はSNSのアカウントを有していて、TikTokでは経営者の東容疑者や横前容疑者とみられる従業員が顔出しした動画を投稿している。昨年の下半期には東容疑者がサンタ帽を被りながらソファーの上で笑顔でダンス。クリスマス期間はサイコロを振って出た目の数分のテキーラをサービスすることを謳っていた。横前容疑者とみられる女性も、もう1人の女性従業員と笑顔でピースをしたり、サンリオのキャラクター「マイメロディ」のぬいぐるみを抱えながら「売れてお金持ちになりたいな」と口ずさむ動画が確認できる。別の動画では「テキーラしか勝たん」「シャンパン飲みたいな」というハッシュタグも。
店と暴力団の関係性については今後の捜査で明らかになるだろう。中州で長年キャバクラを経営する人物は、いまの中州についてこう口にする。
「中州は工藤會(特定危険指定暴力団)をはじめとした福岡に拠点を置く暴力団が長年みかじめ料を徴収していたが、警察によって工藤會が壊滅状態に追い込まれてからはかなり減っていた。しかし、昨年くらいから九州以外に本拠地を置く広域暴力団が中州に進出してきたという話をよく聞く。こうしたぼったくり店は噂になったり、摘発されるとすぐに閉店して、また別の名前で新装開店するケースが多い。今回の場合がどこまで暴力団が関わっているかはわからないが……」