芸能

朝ドラ『らんまん』涙の死を遂げた広末涼子演じる母 早くも期待される「再登板シナリオ」

『らんまん』に出演した広末涼子

『らんまん』に出演した広末涼子

 43日より放送がスタートしたNHK連続テレビ小説『らんまん』。日本の植物分類学の礎を築いた植物学者・牧野富太郎博士の人生をベースにした作品で、主人公・槙野万太郎を神木隆之介(29)が演じる。第1週は万太郎の幼少期が描かれているが、一際輝きを放ったのが万太郎の母・ヒサを演じる広末涼子(42)だ。 

 広末演じるヒサは3度の流産の末に万太郎を産んだが、身体が弱く病床に伏せっているという役どころ。懸命に子供たちの行く末を案じていたが、7日の放送で天国へと旅立ち、お茶の間の涙を誘った。1週間の出演ではあったが、そんな“薄幸な空気”を漂わせた広末の演技にSNS上では、〈大河のような空気感〉〈本当に儚い〉など絶賛の声が相次いだ。『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』(太田出版刊)の著者で朝ドラウォッチャーの田幸和歌子氏はこう評する。 

「キャストが発表された当初は、『あのヒロスエが朝ドラで母親役?』と驚きの声が多数上がっていました。私も昔から変わらない少女のような透明感に、本当に3児の母なのかと改めて驚きました。そんな広末さんが演じるヒサは息子の万太郎を誰よりも愛し、温かく見守る役柄。病弱で儚いですが、それでいて芯が強い“聖母”のような雰囲気に朝から癒やされた視聴者も多いのではないでしょうか」 

今後は「幽霊」としての登場に期待? 

 今回の広末のキャスティングは、作品の舞台となっている高知県の出身であることも影響していると見られる。田幸氏は広末のナチュラルな「土佐弁」が作品に安心感と信頼感を付与していると言う。 

SNSでも広末さんの土佐弁を絶賛するコメントが多いです。それは“ネイティブ”だからというだけでなく、広末さんの“地元愛(高知愛)”の強さがある気がします。私が過去にインタビューした際には、小中学生時代の親友とずっと連絡を取り合っていることやご自身の“楽観的で壁を作らない”性格は、『空も海も広くて青い自然のなかで育ったからだ』とお話しされていました。朝ドラにとって重要な“幼少期”を彩る重要なキャスティングになっていると思います」(田幸氏) 

 実は広末が神木の母親役を演じるのは、宮藤官九郎脚本のドラマ『11人もいる!』(2011年、テレビ朝日系)に続いて2度目だ。ただ、すでにヒサは亡くなっており順当に行けば今回は神木との共演シーンは見られないかもしれない。田幸氏が続ける。 

「子役から神木さんにバトンタッチする前に、広末さん演じるヒサは亡くなってしまいました。以前、母親役を務めた『11人もいる!』でも“幽霊役”で出演しており、神木さんからは見えないという役どころでした。7日の放送では最後に、亡くなった広末さんが万太郎に語りかけるシーンが描かれました。今後も直接のやり取りは見られないかもしれませんが、神木さんに交代してから“幽霊”などの形で広末さんが登場するシーンがあるのでは……と勝手に期待しています」 

 多くの視聴者を魅了した広末。田幸氏の“妄想”が実現し、「幽霊」としての出演が叶うことを今から祈るばかりだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

俳優の松田翔太、妻でモデルの秋元梢(右/時事通信フォト)
《松田龍平、翔太兄弟夫婦がタイでバカンス目撃撮》秋元梢が甥っ子を優しく見守り…ファミリーが交流した「初のフォーショット」
NEWSポストセブン
世界が驚嘆した大番狂わせ(写真/AFLO)
ラグビー日本代表「ブライトンの奇跡」から10年 名将エディー・ジョーンズが語る世界を驚かせた偉業と現状「リーチマイケルたちが取り戻した“日本の誇り”を引き継いでいく」
週刊ポスト
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《即完売》佳子さま、着用した2750円イヤリングのメーカーが当日の「トータルコーディネート」に感激
NEWSポストセブン
国連大学50周年記念式典に出席された天皇皇后両陛下(2025年9月18日、撮影/JMPA)
《国連大学50周年記念式典》皇后雅子さまが見せられたマスタードイエローの“サステナブルファッション” 沖縄ご訪問や園遊会でお召しの一着をお選びに 
NEWSポストセブン
豪雨被害のため、M-1出場を断念した森智広市長 (左/時事通信フォト、右/読者提供)
《森智広市長 M-1出場断念の舞台裏》「商店街の道の下から水がゴボゴボと…」三重・四日市を襲った記録的豪雨で地下駐車場が水没、高級車ふくむ274台が被害
NEWSポストセブン
「決意のSNS投稿」をした滝川クリステル(時事通信フォト)
滝川クリステル「決意のSNS投稿」に見る“ファーストレディ”への準備 小泉進次郎氏の「誹謗中傷について規制を強化する考え」を後押しする覚悟か
週刊ポスト
アニメではカバオくんなど複数のキャラクターの声を担当する山寺宏一(写真提供/NHK)
【『あんぱん』最終回へ】「声優生活40年のご褒美」山寺宏一が“やなせ先生の恩師役”を演じて感じた、ジャムおじさんとして「新しい顔だよ」と言える喜び
週刊ポスト
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン